SIAM SHADEトリビュートと同日、DETROX初のライブDVDもリリース

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10月27日、SIAM SHADEのトリビュート・アルバム『SIAM SHADE Tribute』がリリースされる。これはバンドのメジャー・デビュー15周年を記念して作られたもので、参加したのはセバスチャン・バックやジョン・コラビ、ジョージ・リンチなど、世界的にも名の知られるハード・ロックやヘヴィ・メタル・ミュージシャンたち。SIAM SHADEはもともと洋楽ハード・ロックやヘヴィ・メタルからの影響を強く受けながら、日本語や分かりやすいメロディを大切にすることで、幅広い層から支持されたバンドだった。

今回のトリビュートは、英詞や各ヴォーカリスト特有の節回しにより、オリジナルとはまた違った魅力を放つ。SIAM SHADEのヴォーカリストだった栄喜も「俺はセバスチャン・バックに憧れて、ロックに引きずり込まれた感があるので、このトリビュート・アルバムは最高。参加してくれたミュージシャンに、心から感謝します」と、トリビュート・アルバムの完成を喜んでいる。

なおSIAM SHADEは、2002年にすでに解散。現在、各メンバーはミュージシャンとしてそれぞれの活動を行なっている。コメントを寄せてくれた栄喜は、ソロ活動やソロ・プロジェクトなどを経て、2007年にニュー・バンド“DETROX”を結成。すでに4枚のオリジナル・アルバムも発表している。

最新作『DETROX IV』では、ヘヴィネス要素だけにこだわらない姿勢も反映することで、栄喜の飛翔感すらある伸びやかなヴォーカル、ギタリスト:K-A-Zの起承転結ある流麗なギター・ソロなども楽しめる。

そのアルバム・リリースに合わせてDETROXは9月にツアーも行なった。その中から東京公演である9月4日渋谷BOXXの模様がライブDVD『DETROX LIVE 10-9-4』となって発売されることが決定。しかも発売日はトリビュート・アルバムと同じ10月27日。

ライブというよりも、まるで格闘技の試合を思わせるエネルギッシュで熱いステージとなった渋谷BOXX。会場を揺るがす極悪サウンドはもちろん、各ナンバーにちりばめられたメロディの良さで、強烈な一体感も生まれた。それはライブDVDからの画像からも感じ取れるはず。DETROXのライブ映像が作品化されるのはこれが初めてのことで、まさにファン待望の1枚と言えそうだ。SIAM SHADE時代のファンにも、あのころから衰えていないどころか、むしろ若々しくロックする栄喜の姿を観てほしい。

文●長谷川幸信

『DETOROX LIVE 10-9-4』
2010年10月27日発売
UEDV-0001
全13曲収録+オフショット映像
1.ride an angel
2.No Mercy
3.Music
4.Stand My Ground
5.Long Way Round
6.Wash Away
7.Death-tech
8.Kill the Light
9.muddy
10.dark and light
11.lonely
12.The Unexpected
13.1-4-0
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