キース・リチャーズの自伝、ミック・ジャガーが書かないで欲しかったこと

間もなく、キース・リチャーズの自伝『Life』が出版される。キース・リチャーズはここでミック・ジャガーに対し言いた放題、いろんな秘密を暴露しているが、それを読んだミック・ジャガーから1点、削除して欲しいと言われた箇所があったそうだ。

キース・リチャーズは自伝の中で、ミック・ジャガーに“Your Majesty（陛下）”や“Brenda”といった秘密のニックネームをつけており、ミック・ジャガーの前でローリング・ストーンズのほかのメンバーと“あのブレンダのあばずれが…”などと話をすると明かしてるほか、ミック・ジャガーのソロ・アルバム『Goddess In The Doorway』を“Dogshit On The Doorstep（戸口のフン）”と評したり、「ミックは心をこめてハーモニカを吹くが、歌はそうじゃない」「ミックは、俺をあいつのものだと思っている」「かつてはミックを愛していたが、あいつの楽屋にはもう20年行ってない。ときどき“友が懐かしい。あいつはどこへ行っちまったんだ？”って思うことがある」などと書き記しているそうだ。このほかにも、アニタ・パレンバークやマリアンヌ・フェイスフルとの三角関係やその他もろもろの噂の真相など、ミック・ジャガー的には暴露されては困ることのオンパレードらしい。

『The Times』紙のインタヴューで「ミック・ジャガーは本を読んだのか？」「削除しろと言われた部分はなかったのか？」と問われたキース・リチャーズはこう答えている。「ああ、ちょっとあいつの目を開かせたと思うよ」「ハハハ、あったよ。あいつが削除して欲しがったのは、最もヘンなとこだった。あいつのこと、愛してるよ。あいつのことは4歳のときから知ってるんだ。でも、あいつが削れって言ったのは、あいつがボイス・コーチを使っているって部分だったよ」

「みんな知っているっていうのにな。インタヴューで何万回も言われてるっていうのにさ。でもなんでか、あいつは“これはやめれてくれないか？”って言ってきたんだ。“やだね！ここでは真実を語ろうとしているんだ”って答えたけどな」

『Life: Keith Richards』は10月27日発売（英国）。2人がローリング・ストーンズを結成するきっかけとなった1961年の再会のことを、キース・リチャーズは当時叔母に送った手紙から引用しているそうだ。「今朝ダートフォード駅で、小学校のとき知り合いだった奴が声をかけてきた。チャック・ベリーのレコード全部を持っていた。ミック・ジャガーっていう奴だ」

Ako Suzuki, London