ハイトーンボイスで魅了する「赤飯」、<ニコニコ大会議>直前の意気込みを語る

ポスト

ニコニコ動画に、「赤飯」という名の歌い手がいる。

◆赤飯 画像@インタビュー

彼の持ち味は、強烈なインパクトを放つハイトーンボイスと、熱いシャウト。そして、男性でありながら女性の声を自在に操る“七色の声”だ。

10月28日に開催されるニコニコ動画の公式ライヴイベント<ニコニコ大会議2010秋 ~それはロックか?~>への出演も決定するなど、さらに活躍の場を広げている赤飯に、ライヴへの意気込みや彼自身の音楽のルーツなどについて語ってもらった。

   ◆   ◆   ◆

── まもなく大会議本番ですね。これまでに名古屋、東京と2度出演されていますが。

赤飯:「10万人単位の人にパフォーマンスを見られるわけですからね。前回の東京公演では僕自身の曲の消化が足りてないところもあったので、今回はその反省点を生かして歌い慣れている曲を選びました。」

── 先ほどスタジオで歌われていた曲ですか?(この日は大会議のリハーサルにお邪魔してインタビューを行なった)

赤飯:「そうです。曲名はまだ出せないんですが、僕が最近出ているライヴでは必ずといっていいほど歌っている曲なんです。たぶん、この説明だけでわかる人はわかるんじゃないかなと(笑)。」

── リハーサルで少しだけ聴いたのですが、すごいシャウトでした。

赤飯:「シャウトは単純にやっていて気持ちがいいし、インパクトもあるので重宝しています。」

── 赤飯さんといえば、シャウトの他に“七色の声”とも称される声色の使い分けに定評がありますが、そうしたヴォーカルとしてのルーツを教えてください。

赤飯:「昔から声を使って何かをすることが好きで、4歳くらいからモノマネをやっていたんです。小学生になってからは、近所のレンタル屋さんでCDを借りてきて、それっぽく歌うというのをずっとやってました。中学生からはモーニング娘。にめちゃくちゃハマって、あとはそのあたりから洋楽も聴き始めましたね。」

── 洋楽はどんなミュージシャンを?

赤飯:「最初はMarilyn Manson。それからKornとかSlipknotとか。自分が聴きたいと思うもの、好きなものを聴くだけです。コテコテのアイドルソングも大好きですね!」

── そうやってモノマネをやったりジャンルを問わず音楽を聴くことで、現在の「赤飯」の素地が形成されていったわけですね。本格的に音楽活動を始めたのは?

赤飯:「人前で歌うという意味では、中学くらいから友だちとカラオケに行って、アーティストのモノマネを披露していたのがパフォーマンスの始まりだったのかなと。初めて大勢の前で歌ったのは高3の学園祭で、松浦亜弥さんのコスプレをして「トロピカ~ル恋して~る」と「LOVE涙色」を振り付きで完コピしたんです。で、それを歌った直後に冠二郎さんの「炎」を歌って。演歌が始まったときにはさすがに聴いている人はポカーンとしてましたけどね(笑)。」

── バンドを始めたのは?

赤飯:「バンドは大学に入ってからですね。軽音部に入部してヴォーカルをやらせてもらっていました。初めてコピーしたのはLinkin Parkでしたね。」

── ずっとヴォーカルなんですね。

赤飯:「ギターもやってるんですよ。一番最初に触れた楽器はキーボードなんですけど、中学に入ってからはGLAYにハマって、父のギターを借りて弾き語りをしていました。今でもニコ生でギターの弾き語りはやってるんです。ライヴでギターを持つことはめったにないんですけどね。」

── そうした音楽活動経験を経て、2007年にニコニコ動画に初投稿されたと。

赤飯:「2007年12月23日ですね。ニコニコ動画を見始めたのは(同年の)4月くらいだったかな。その頃は歌っている人もいるんだなあと思いながら見ていて、そのうち自分もやったら面白いんじゃないかという、そんなノリで音源をアップしましたね。」

── そして現在に至るわけですね。ニコニコ動画といえば動画に流れるコメントですが。

赤飯:「コメントで応援してくれる人がいるからこそやれるというのはありますね。それがなかったら今ここにはいなかったと思います。ライヴでも応援の手紙をもらえるし、Twitterでも『しんどい』みたいなことをポロッと漏らすと『大丈夫ですか?』というメッセージをもらえる。そういうのは本当に励みになります。それもこれもニコニコ動画という場があったからこそなので、これからも大会議やイベントに出演したりして、できるだけニコニコ動画には恩返しをしていきたいなと思っているんです。」
この記事をポスト

この記事の関連情報