Line 6からモデリングと真空管テクノロジーを統合したフラッグシップ・ギターアンプ「DT50」登場

Line 6は、フラッグシップとなる新しいギター･アンプ･ライン「DT50」をアナウンスした。Line 6のギターアンプ製品において新たなフラッグシップモデルとなる「DT50」は、ブティックスタイルのフレキシブルな真空管デザインと革新的なHDアンプ・モデリング・テクノロジーを深く統合することで、魅力的で幅広いアンプ・トーンを実現するのが特徴。先に発表された「POD HD」同様、HDアンプ・モデリング・テクノロジーが導入されたアンプというわけだ。ラインナップには「DT50 112」「DT50 212」「DT50 Head」「DT50 412 Cab」の4機種が用意される。国内発売は年内に開始予定。

著名なアンプがベースとしている4種類のサウンド、すなわち、クラシックなアメリカン・クリーン、チャイミーおよびクランチーなブリティッシュ・トーン、モダンなハイゲイン・ディストーション、これらすべてのアンプサウンドを作り出すことができるのが「DT50」第一の特徴。ボイシングと呼ばれ、トーンの基礎となるこれらのサウンドの選択はフロントパネルのスイッチですばやく行える。ダイナミック・アナログ回路（真空管コンフィギュレーションと負帰還ループ・トポロジーを含む）とHDアンプ・モデリング・テクノロジー（プリアンプとトーン・スタックをドライブ）が各ボイシングを支え、本物そのもののサウンドキャラクターを実現できるようになっている。

フロントパネルに搭載された真空管アンプのClass A/Class AB、Pentode/Triodeスイッチにより独自のサウンドを作ることができるのも特徴だ。お気に入りのクラスAアンプのトーンをクラスABで動作させることも可能。HDアンプ・モデル・テクノロジーと再コンフィギュレーション可能なアナログ回路を組み合わせられるのは、Line 6テクノロジーが生み出すメリットの1つであり、「DT50」ギター・アンプが初の採用となる。また、クラシックな2チャンネルデザイン採用によるシンプルな操作性も魅力。たとえばチャンネルAをVoicing I/Class A/Pentode、チャンネルBをVoicing IV/Class AB/Triodeというようにまったく異なるコンフィギュレーションへ設定可能。洗練されたストレートなレイアウトは分かりやすく、すぐに使うことができるため、ギグを行うミュージシャンにも最適だ。

新製品であるPOD HDマルチエフェクト・ペダルとシームレスに統合できるも注目だ。たとえば、POD HDでプリセットを選択するとDT50に搭載されるアナログ･コンポーネントが自動的に最適化、「DT50」がPOD HDのアンプ・モデルとMクラス・エフェクトをフル活用できるほか、DT50のノブを回すだけでPOD HDのトーンをエディットできるなど、両者の組み合わせならではのメリットが多数用意されている。 このほかエフェクト関連では、チャンネル毎の高品質スプリング・リバーブ・モデル、レベル・ブースト/カット可能なシリアルFXループ、深夜の演奏や小規模な会場に最適なロー・ボリューム・モードをオンにできるプッシュ/プル方式のボリューム・ポットを搭載。出力トランスタップのXLR接続により、キャビネット・シミュレーションを行ったダイレクト出力が提供され、DT50のスピーカーおよび真空管とダイレクトに相互作用するラインレベル出力が得られるのもポイント。チャンネル切り替えは、標準的な1/4インチ・フットスイッチやMIDI、L6 LINK接続で行える。

初期のラインナップは4機種。「DT50 112」は12インチ･カスタムCelestion G12H90スピーカー、「DT50 212」は12インチCelestion Vintage 30およびカスタムCelestion G12H90スピーカーを搭載。「DT50 412 Cab」には12インチCelestion G12H90×2と12インチCelestion Vintage 30がクロスロードされている。「DT50 Head」は112、212同様12AX7プリアンプ管、EL34パワー管（25W/50W）を搭載する。

◆DT50 112
価格：オープン（市場予想価格 149,800円）
◆DT50 212
価格：オープン（市場予想価格 174,800円）
◆DT50 Head
価格：オープン（市場予想価格 139,800円）
◆DT50 412 Cab
価格：オープン（市場予想価格 93,800円）

◆DT50 製品詳細ページ
◆Line 6 Japan
◆BARKS 楽器チャンネル