ビースティ・ボーイズ、おあずけだったアルバムが発売決定

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2009年9月の発売がいったん発表されながら、アダム・ヤウクの病気が2009年7月に報じられ、延期になっていたビースティ・ボーイズのアルバムのリリースが決定した。アルバムのタイトルは『ホット・ソース・コミッティー・パート2』。2011年の春に発売されるという。

◆ビースティ・ボーイズ画像

プレス・リリースによると、「当初『ホット・ソース・コミッティー・パート1』に収録されるはずだった16曲を『ホット・ソース・コミッティー・パート2』に入れる事を決めた」と言っている。要するに、アルバムタイトルはパート1ではなくパート2となったが、その中身は、ほとんど先に完成していたパート1そのものということのようだ。

本来『ホット・ソース・コミッティー・パート1』は2009年9月にリリースされる予定であったが、その時点で『パート2』の収録曲もおおかた出来上がっていたのだろう。2009年6月の時点で『パート1』は既に出来上がっており、リリースこそされていないものの、『パート1』に収録される楽曲を引っさげて全米ツアーを回り、大きな話題を振りまいていたという事実がある。

急遽『パート1』のリリースは中止となったが、クリエーターの彼らにとって『パート1』は既に出来上がってしまっているものだ。完成させるべき次なる作品は『パート2』であるのは、自明のこと。彼らは『パート2』の制作にいそしんだ。

「『パート2』用に色々なシークエンスを作ってみたけど、1年半かけて思いつく限りのありとあらゆるコンビネーションをシークエンシングルームで試した」と彼らはいう。この時点で『パート1』もそのままリリースしていいものかどうかの検証をはかっていたのは、以前もニュースでお伝えしてきたとおりだ。

試行錯誤の結果、彼らがたどりついた結果は、『ホット・ソース・コミッティー・パート2』というアルバムの中身は、発売延期となった『ホット・ソース・コミッティー・パート1』が一番しっくり来るというものだったらしい。

単純に延期されていた『ホット・ソース・コミッティー・パート1』がそのままリリースされればそれでいいじゃないかと思ってしまうが、アーティストにとっては、既に1年もの年月が経つ旧作という感覚だったのだろうか。結果同じ中身という振り出しに戻ったとしても『パート2』という名前でリリースするところに、クリエーターならではの苦悩やこだわりがあったのかもしれない。

当然ながら、新作『ホット・ソース・コミッティー・パート2』と同じ内容を持つ『ホット・ソース・コミッティー・パート1』という作品は幻のものとなった。その上で、続く『パート3』はリリースされるのであろうか。楽曲自体は存在するはずなのだが…。

ビースティ・ボーイズ『ホット・ソース・コミッティー・パート2』
2011年春発売
1.タドロックズ・グラセズ/Tadlock's Glasses
2.B-Boys・イン・ザ・カット/B-Boys In The Cut
3.メイク・サム・ノイズ/Make Some Noise 
4.ノンストップ・ディスコ・パワーパック/Nonstop Disco Powerpack 
5.OK/OK
6.トゥ・メニー・ラッパーズ/Too Many Rappers (featuring NAS)
7.セイ・イット/Say It 
8.ザ・ビル・ハーパー・コレクション/The Bill Harper Collection 
9.ドント・プレー・ノー・ゲーム・ザット・アイ・キャント・ウィン/ Don't Play No Game That I Can't Win (featuring Santigold)
10.ロング・バーン・ザ・ファイアー/Long Burn The Fire
11.ファンキー・ドンキー/Funky Donkey 
12.リー・メイジャーズ・カム・アゲイン/Lee Majors Come Again 
13.マルチラテリアル・ヌークリア・ディスアーメント/ Multilateral Nuclear Disarmament
14.ポップ・ユア・バルーン/Pop Your Balloon
15.クレイジー・アス・シット/Crazy Ass Shit 
16.ヒアズ・ア・リトル・サムシング・フォー・ヤ/ Here's A Little Something For Ya

◆ビースティ・ボーイズ・オフィシャルサイト
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