平井堅が日本武道館でロバータ・フラック、ラウル・ミドンと夢の競演

twitterツイート
2009年より規模を拡大し、10月に3会場・4日間に渡り開催されたオリジナルイベント<WOW FES! 2010>。10月26日(火)、27日(水)の2日間、日本武道館を舞台に平井堅と、彼がリスペクトしてやまないアーティスト2人による夢の共演が実現した。

◆平井堅が日本武道館ロバータ・フラック、ラウル・ミドンと夢の競演~画像~

一人は何十年経っても色あせない永遠の名曲「Killing me softly with his song(やさしく歌って)」や、ダニー・ハザウェイ、ピーボ・ブライソン等とのデュエットによる多数のヒット曲でもおなじみの、まさに“レジェンド”R&B/ソウルのクィーン、ロバータ・フラック。そしてもう一人は新進気鋭のアーティストでありながら、ギターとヴォーカルのみで圧倒的な存在感を見せ付け、ジェイソン・ムラーツ、ハービー・ハンコックなどそうそうたるミュージシャン達とコラボレーションを実現させているラウル・ミドンだ。

もう二度と実現しないであろう3人の夢の共演は、音楽ファンならずとも大注目のステージとなった。

まずステージに現われたのはラウル・ミドン。つま弾いたり叩いたりと変幻自在にギターを操り、表情豊かで存在感のある声でステージを彩り、武道館の空気を完全に変えてしまった。ギターと声だけで、あの広い空間をすべて自分の音楽世界の中に引き込む実力は世界一級品。2005年のデビューアルバム『ステイト・オブ・マインド』が世界的にヒットし、一躍その名を轟かせた彼は日本でも人気が高く、2009年12月に行ったジャパン・ツアー以来約1年ぶりとなる今回の来日公演。会場は拍手の渦に包まれ、次の出演となる平井堅を呼び込み、ダニー・ハサウェイの「someday we'll all be free」を共演して、ステージを後にした。

続いてステージを務めたのは平井堅。デビュー15周年を迎え、アニバーサリーイヤーに相応しい精力的な活動を展開している彼が、この豪華なメンツのなかに登場。甘く切ないバラード、ノリノリのアップテンポナンバーを次々に繰り出し、日本でも有数の歌唱力で観客をグイグイと引き付ける。地声とファルセットの変わり目のなんとも言いようのない甘美な響き、そしてダイナミックな動きは広いステージにおいても存在感抜群。武道館全体をホットにし、またしっとりと聞きこませる様は、すでに大御所の貫録が十分。素晴らしい歌世界を展開してくれた。そして平井堅はロバータ・フラックを呼び込み、2人で「Where is the love(恋人は何処に)」のデュエットを披露。平井は、大学時代にロバータの中野サンプラザ公演を最前列で見たというほどの大ファン。リスペクトするロバータとの共演を楽しむように、そしてロバータを慈しむように、彼女との世界を作り上げていた。

そしてロバータのソロステージが始まる。日本人にとっても永遠に色あせない数々のヒット曲を持ち、世界的な重鎮とも言えるビッグアーティストだ。数日前に行われたリハーサルでも、今回バックを務める日本人ミュージシャンに、インパクトの強弱やニュアンスなどを細かくリクエストし、歌の世界観をしっかり作り上げたという。そしてステージでは、あのかすれるような、それでいて透明感があり伸びのある切ない歌声はまだまだ健在。観客が彼女を尊敬のまなざしで見つめ、1曲ごとに万感の念を込めて送る拍手に、ロバータも感激しているよう。歌声の持つ神秘的な魅力、そして楽曲のメロディラインを自由自在に崩しながら音世界を作り上げる様は圧巻だ。最後にロバータがラウルを呼び込んで、「Killing me softly with his song(やさしく歌って)」を熱唱。サビの部分で観客に歌うようにあおり、この名曲を一緒に楽しもうという彼女の心遣いで、武道館は一体となって、歴史に残る奇跡の名曲を楽しむことができた。

そしてアンコール。この組み合わせは二度と実現しないであろうという思いが客席全体にもあるのか、あとわずかの数曲を一音も聞き漏らすまいとする緊張感と、この組み合わせを見られて幸せという安ど感の両方が武道館に充満する。「You've Got s Friend(きみの友だち)」を感動的な共演で披露し、8,000人の観客を魅了。全22曲120分のステージは幕を閉じた。

最終となる10月27日の公演はWOWOWで生放送された。見に行けなかった多くのファンがテレビの前で楽しんだことだろう。夢のステージを届けてくれたWOWOWの<WOW FES! 2010>。来年はどんな素晴らしいものを見せてくれるのか、楽しみにしたい。

PHOTO:RYOJI FUKUOKA

◆WOWOW オフィシャルサイト
◆平井堅 オフィシャルサイト
◆ロバータ・フラック レーベルサイト
◆ラウル・ミドン レーベルサイト
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報