サカナクション、初の日本武道館で最強のパフォーマンスを見せつけた一夜

ツイート
ロック、フォーク、プログレ、サイケ、オペラ、さらにはエレクトロやテクノといったダンス・ミュージックまでを飲み込み、それらを高いレベルのアートフォームで表現、なおかつ極めてポップで聴きやすいJ-POPへと昇華させる希代のバンド、サカナクション。2010年1月に発表した「アルクアラウンド」でブレイクし、続くアルバム『kikUUiki』がシーンの内外から高評価を獲得。今年注目度が右肩上がりだった彼らが、10月8日・デビュー3年目にして初の日本武道館公演を行った。

◆サカナクション、初の日本武道館で最強のパフォーマンスを見せつけた一夜~拡大画像~

グループ名と水族館(アクアリウム)を合体させた造語が冠されたこの公演は、水をモチーフにしたコンセプチュアルな映像から幕を開け、のっけから観客がジャンプしまくるアップ曲の連続。MCで山口が「今日はロック・エンターテインメントをたっぷり味わって帰っていただきたい」と語ったあとは、今度はDJがクラブ・プレイするかのように楽曲を次々にメドレー演奏し、観客をサカナ・ワールドの深層に引き込んでゆく。その途中では未発表曲を披露。終盤では「アルクアラウンド」と最新シングル「アイデンティティ」が続けてパフォーマンスされ、この日一番の盛り上がりを見せた。今回のライブは、終わってみれば、現時点でのベスト・オブ・サカナクションといえる気合いの入ったメニュー。バンドの中心人物である山口一郎が常々掲げる「ロックとダンスの融合」をこれでもかと言わんばかりに体現してみせたライブとなっていた。

この日、アンコールのMCで、「ライブでもあり、ショーでもあり、クラブでもあるものを見せたかった」と語った山口。ステージ後方一面に据え付けられた巨大スクリーン。そこに投影されるオイルアートをはじめとする様々な美しき映像。終始、照明は音とタイミングを合わせて切り替わり、頭上にはレーザー光線や七色のスポットが飛び交う。ステージというよりフロア、いや、それよりも空間全体でひとつの像を作り出す、細部の演出にまでこだわり抜かれたロックショーだ。

この武道館の模様が、11月15日(月)深夜0:30~WOWOWで放送される。一度見始めたらトマラナイ、賞嘆の嵐となったライブがあなたの部屋で甦る。

『サカナクション LIVE at 武道館 SAKANAQUARIUM 21.1 (B)』
11月15日(月)深夜0:30~ WOWOWでハイビジョン放送

◆番組特設サイト
◆WOWOWオフィシャルサイト
◆サカナクション オフィシャルサイト
◆サカナクション レーベルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス