三浦大知、初Zepp Tokyo公演にはBoAも登場

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10月31日より全国10カ所のツアー<DAICHI MIURA LIVE TOUR 2010 ~GRAVITY~ >を開催中の三浦大知が、12月5日にZepp Tokyoにて東京公演を開催した。自身にとって初のZepp Tokyo公演となったこの日のライヴにはシークレットゲストにBoAも出演し、オーディエンスを興奮と感動に誘った。

◆三浦大知 画像@2010.12.05 <DAICHI MIURA LIVE TOUR 2010~GRAVITY ~>、「Possibility duet with 三浦大知」PV、「Lullaby」PV

“国内屈指のエンターテイナー”(彼を語る上で、もう何度、この言葉を枕詞として使ったことだろう)である三浦大知のZepp Tokyo公演は、もちろんチケットSOLD OUT。当日はライヴを待ちわびたファン約2700人と、KREVA、AAAの日高光啓と末吉秀太、DA PUMP、橘慶太(w-inds)らアーティスト、さらに多数の業界関係者の面々が顔をそろえる。ミュージシャンからリスペクトされるミュージシャンのことを“ミュージシャンズ・ミュージシャン”と呼ぶが、三浦大知もまさにそれ。多くのパフォーマーやアーティスト、ヴォーカリスト、エンターテナーたちからリスペクトされている。ただ、それだけにとどまらず、一般のオーディエンスもまた、彼の凄さがわかってしまう(ミュージシャンから好まれるミュージシャンというのは、耳の肥えたリスナー以外にはその素晴らしさが伝わりにくい一面がある)。つまり、三浦大知という存在は圧倒的なのだ。

満員のオーディエンスの熱量が今にも破裂しそうな頃、いよいよ開演を迎える。幕で覆われたステージ、期待感を煽るオープニングSE、ブルーのライトが幕を照らす。少しずつ幕が開き、ステージに組まれた上段に、堂々と立つ三浦大知の姿。そのまま、アカペラで歌声を響かせると、スーパーエンターテイナーのライヴを待ちわびたファンが一斉に沸き立つ。もちろん今回のライヴも、演出、構成、振付けなどすべてを手掛けているのは、他でもない三浦大知自身だ。

アカペラのオープニングから、DJ、キーボード、ドラムのバックバンドが出す音が合流し、4人のダンサーも飛び出す。その後、ダンサーとともにダンサブルチューンを立て続けに披露。10代の頃に制作した楽曲などは、自身でキーボードを操ったり、歌い方を変えて、ぐっとアダルトさを増したアレンジで魅せる。特に大知を昔から見てきたファンにとっては、彼の成長が見える瞬間。ただ目の前で彼のパフォーマンスを見ることができた、ということとはまた別の喜びがあったことだろう。

さて、三浦大知でのライヴではおなじみの、ダンスのみで構成された「ダンスナンバー」。このライヴでは、ダンサーたちにもスタンドマイクを操らせたSOULチューンや、バッドボーイ的荒々しさを魅せるHIP HOPチューン、そしてエレクトダンスチューンでは、リズムを筋肉を弾いて刻むポップダンスに、手品やパントマイムも交えて、身体全体で躍動感とエンターテインメントを表現する。「SHOW MANをテーマに作った」というこの「ダンスナンバー」では、世界水準のダンススキルを持ちながらも、カッコよく見せること以上に、どこまでもオーディエンスを楽しませる事に徹していた。言うまでもなく、この懐の深さ、ある意味の“余裕”を含んだパフォーマンスができるのは、大知を中心としたダンサー陣にリアルな実力があるがゆえ、である。

そんな、まるでダンスの魔法にかけられてしまったまま始まった次の曲。イントロを聴いて思わず息を飲んだファンも多かったことだろう。アジア屈指の歌姫・BoAが、2010年2月にリリースしたアルバム『IDENTIT』からのリード曲「Possibility duet with 三浦大知」だ。そしてステージ上に登場するBoA。2本のライトの中に、大知とBoAが入り、ふたりの歌声が響き渡ると、会場のボルテージは最高潮に達する。いずれも同年代、さらにどちらも本物のダンススキルを備えたアーティストとしてお互いにリスペクトし合うふたりならではの、息のあったデュエットが披露された。

そして三浦大知が音楽を始めるキッカケとなった、敬愛してやまないマイケル.ジャクソンの「Human Narure」カヴァーから、会場ごと異なるカヴァーを披露するコーナーへ。これまでの8公演で披露された楽曲は、山崎まさよし「One More Time,One More Chance」、槇原敬之「素直」、椎名林檎「旬」、John Legend「Ordinary People」、久保田利伸「Cymbals」、John Mayer「Neon」、尾崎豊「OH MY LITTLE GIRL」と、ファンも予測不能なあっと驚く曲ばかり。そんな中、Zepp Tokyoで三浦大知が歌ったのは、桑田佳祐の「白い恋人達」。今の季節にぴったりな選曲、大知の甘くハスキーな声で熱唱される名曲に、会場全体が酔いしれた。

後半戦に持ってきたのは、「2010年の締めくくりのツアーではなく、2010年から2011年に向かっている三浦大知を感じて欲しい。」との想いが込められた未発表楽曲のコーナー。さらにアンコールでは、12月15日に発売されるニューシングル「Lullaby」も披露した。

「ファンの皆様に支えられて、ここまで成長してこれた。2011年に向けた三浦大知を楽しみにしていて下さい!」── 三浦大知

そんな天賦の才能と人知れぬ努力によって構築された三浦大知のライヴ。今回は残念ながら目にすることができなかったという人もいることだろう。そんな人たちにも三浦大知の生パフォーマンスを目撃するチャンスはある。ニューシングル「Lullaby」リリースを記念したフリーライヴが各地で開催されるのだ。

【<三浦大知「Lullaby」リリース スペシャル・イベント>日程】
12月18日 16:00~ @阪急西宮ガーデンズ 4F スカイガーデン
12月18月 19:00~ @タワーレコード梅田NU茶屋町店
12月19日 20:35~ @イクスピアリ2F セレブレーション・プラザ
12月25日 12:30~ / 15:00~ @タワーレコード渋谷店

◆三浦大知 オフィシャルサイト
◆iTunes Store 三浦大知(※iTunesが開きます)
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