ぶっといビート、煌びやかなパフォーマンス…トキオ・ホテル遂にトキオ上陸

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12月15日、東京赤坂BLITZで、トキオ・ホテルの日本での初ライヴ<“トキオ”スペシャル・ショウケース>が開催された。招待を受けた幸運な1000名のファンを前に全9曲をパフォーマンス、2011年2月の本格デビュー前に、プレミアなショウを刻み込んだ。

◆トキオ・ホテル画像

会場を見回して、目に付くのはドイツ人の多さだ。2010年が日独交流150周年記念の年であり、ドイツ大使館の応援もあるが、すでにヨーロッパではスタジアム会場でも即完してしまう白熱の人気を誇っている。そう、クラブ規模の会場でトキオ・ホテルを観る事ができるなんて、既に奇跡なのだ。この機会を逃したくないと、多くのヨーロッパの人々が結集したのは当然のこと。

観客からトキオ・ホテル・コールが飛び交う中、ライブは「ノイズ」からライヴがスタート。フロントマンのビル(Vo)は、クラウザーさんもびっくり、デスノートの死神リュークも思わず一歩引くような強烈なインパクトで登場。派手なメイクとその衣装はオーディエンスを一気にひきつける魅力を携えているが、妖艶でパンキッシュな表情とパフォーマンスは、ドハデな衣装を脱ぎ捨てても何ら変わらぬもの。これこそ人々をひきつけてやまぬ天性のオーラだ。

その上で、それぞれのメンバーも個性的。ラフなシャツとパンツでレスポール・カスタムをかき鳴らす爽やかトムは、ビルと一卵性双生児。そのキャラの違いは、同じ遺伝子とは信じがたいほどだ。

そして何よりトキオ・ホテルの凄さを見せ付けたのがビートの太さだ。ことドラマー:グスタフの8ビートの安定感と野太さは特筆すべき素晴らしさ。変哲のないフレーズではあるものの、ぐいぐいとドライブする極上の8ビートは、間違いなく世界トップレベル。日本のコンサートであの8ビートを響かせるドラマーといえば、他にはB'zのサポートを務めるシェーン・ガラスくらいか。

また、トキオ・ホテルの魅力にひとつに、上手/下手にシメントリーに配置されたシンセの存在がある。これはサポート・プレイヤーが登場するわけではなく、ベースのゲオルグとギターのトムが楽曲によってプレイするもの。抜けのよいシンセサウンドとシンクした打ち込みが、生音にきらびやかなアクセントと現代的なビビッドさを生み出してくれる。これが現代版デュランデュランのような妖艶さとエッジを両立させるサウンド特性とも言えそうだ。

ライブでは「オートマティック」まで全7曲、海外での熱狂を証明するかのごとく、貫禄とフレッシュさを兼ね備えたパフォーマンスを披露、“ツーガーベ(アンコール)”の声に応えたアンコールでは、大ヒット・シングルの「モンスーン」と「ダークサイド・オブ・ザ・サン」を披露してくれた。

メンバーが「頭の中で想像して大好きな街だった」という“トキオ”だが、「実際に来てみたら、すべてがエキサイティングで、その何倍も大好きになった」と語ったトキオ・ホテル。「最後に“トキオ”でライヴを行なう」という夢を叶えたメンバーは、まさに今次なるスタート地点に立ったところだ。2011年にリリースされる日本デビュー・アルバムは、日本のために編集した「世界中で唯一のトキオ・ホテルの最強盤」と太鼓判を押してくれた。

<“トキオ”スペシャル・ショウケース>
1.ノイズ
2.ヒューマノイド
3.ワールド・ビハインド・マイ・ウォール
4.スクリーム
5.ドッグズ・アンリーシュト
6.イン・ユア・シャドウ・アイ・キャン・シャイン
7.オートマティック
ENCORE
8.モンスーン
9.ダークサイド・オブ・ザ・サン

『ダークサイド・オブ・ザ・サン』
2011年2月2日発売予定

リード曲「ダークサイド・オブ・ザ・サン」
着うた(R)/着うた(R)2011年1月12日発売予定

◆トキオ・ホテル・オフィシャルサイト
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