【BARKS編集部レビュー】ルックスとサウンドが高次に両立した貴重なヘッドホン、KOTORI201

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カスタムヘッドフォンブランドKOTORIから、オーバーヘッドタイプのヘッドフォン『KOTORI201』が誕生した。当然ながらこれまでのカナルタイプヘッドフォンと同様、見た目と音の美しさにこだわったもので、16種類のパーツを自由にカスタマイズでき、可能な組み合わせは21,870,000,000,000パターンにも及ぶ。これまで同様ウェブサイトでデザインを決めメーカーから直送されるシステムだが、その豊富なバリエーションゆえ、他人をかぶる可能性は限りなくゼロに近い。

◆KOTORI201画像

カナルタイプのKOTORIが可愛いなりして、はっきりとした中域で瑞々しいサウンドをたたき出してくれる逸品だったので、新登場のオーバーヘッドタイプはいかなる音か、さっそく試聴してみた。

ぷこぷこした可愛らしくも頑丈なケースを開けると、スケルトンのカバーにグラデーション・カラーがなまめかしくも輝くルックスがどーんとお目見え。「うわ。かっけー」とテンションは2割アップだ。頭にセットしてしまえば自分で色なんかは見えないのだけど、やはり好きな色で欲しくなる。

肝心の音と装着感だが、コンパクトにもかかわらず耳全体をすっぽり覆ってくれるため、長時間の仕様でも全く痛みやストレスが生じない。その音は、低域、中域をしっかりと出してくれるものの、まるで自然音のようにナチュラルに設計されており、必要以上の高域の派手な演出をするようなところもない。いつまでも疲れずに自然に使い続けられるのは、そのサウンド思想が大きなポイントなのかもしれない。日々愛用するモノとしては、あくまでさりげなく無理なく使える存在がいい。見た目こそかなりビビッドだが、ヘッドホンとしての本質は極めてベーシック。そのギャップこそ、ブランドの奥ゆかしさと実力のなせる業ということか。カナルタイプ同様、派手で個性的なルックスとその堅実なサウンドは好対照だ。

ちなみに、この自然な音には「繊細で解像度の高いサウンドを実現するバイオダイナ振動板」なるものが使用されているのだという。天然素材の剛性不足をクリアした素材として開発されたもので、極めてリアルな中高域の再生と高解像度、優れた過渡特性を実現するポイントとのこと。低域から中域の出方はナチュラルながらも空気の圧迫感をも伝えるような迫力を持っており、実際その中低域は、高域のごとく、非常に“速い”音だ。音とじっくり対峙するようなシビアな環境でも頼りになってくれそうだ。

14,000円(税込・送料無料)と決して安い買い物ではないが、ルックスとサウンドが高次に両立した貴重なヘッドホンとして、長年付き合う信頼できる相棒になるはず。好みの色で作って、カバーやハンガー、スライダー部分にスワロをちりばめたら、最強のパーティ・ヘッドホンが出来上がるぞ。

text by BARKS編集長 烏丸

KOTORI201
取扱説明書/収納ケース
カラー
BLACK、WHITE、BROWN、DARK OLIVE、GRAY-BLACK、CHERRY PINK-DARK PINK、AQUAMARINE-BLUE、ORANGE-NAVY、YELLOW-VIOLET、TURQUOISE-KHAKI、GRAY、CHERRY PINK、AQUAMARINE、ORANGE、YELLOW、TURQUOISE、DARK PINK、BLUE、NAVY、VIOLET、KHAKI、MOSS GREEN、LIME、ROSE PINK、MINT、APRICOT、PURPLE、COBALT BLUE、IVORY
※パーツにより選択可能なカラーが異なります。

◆KOTORIオフィシャルサイト
◆「【BARKS編集部レビュー】激カワKOTORIから、iPod対応コントローラ登場」
◆BARKSヘッドホンチャンネル

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