フレディ・マーキュリー、当初「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は気に入らず

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1月12日に40thリマスター&SHM-CDとして発売されたクイーンの『グレイテスト・ヒッツ』と『グレイテスト・ヒッツ VOL.2』を受け、1月14日(金)「とくダネ」で小倉智昭氏が改めてクイーンを紹介、「いい音でこのCDを聴いてみて下さい。本当にクイーンの素晴らしさがわかります」と力説を重ねた。

◆「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」PV画像

そのバックではPV映像と共に「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」が流れており、『グレイテスト・ヒッツ VOL.2』の日本だけのボーナス・トラックとして収録されていることを解説してくれた小倉氏だが、ご存知の通り、本来この「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」はクイーンの楽曲ではなく、フレディー・マーキュリーのソロ・アルバム『Mr.バッド・ガイ』に収録されていた楽曲だ。

ノエビア化粧品のCMソングでこの楽曲が使用され、大ヒットを記録した作品だが、その後も数多くのCMに起用され、2004年のTVドラマ「プライド」の主題歌をも飾ったことで、こと日本ではクイーンを代表する曲のひとつとして広く認知されることになった。ネット上での書き込みを見ても、「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」をクイーンの代表曲のひとつとして挙げるリスナーが非常に多いようだ。

現在、40thリマスター再発を受け全国のラジオでクイーン作品が多くオンエアーされているが、実際調べてみると、1月14日時点でのクイーン作品のオンエアータイトルは以下の結果となっている。

1位「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」
2位「ボヘミアン・ラプソディ」
3位「レディオ・ガ・ガ」
4位「伝説のチャンピオン」
5位「愛という名の欲望」
6位「マイ・ベスト・フレンド」
7位「愛にすべてを」
8位「輝ける7つの海」
9位「地獄へ道づれ」

「伝説のチャンピオン」は「ウィ・ウィル・ロック・ユー」付きでかけてくれているのだろうか、とか、あれ「キラー・クイーン」は?とか、「デス・オン・トゥ・レッグス」は神曲なのに…とか、いろんな思いが沸々と浮かび上がってくるが、ご覧の通り「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」が一番ラジオでかかっている曲なのである。

そんな「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」、オリジナルであるフレディ・マーキュリーのソロ曲はノエビア化粧品のCMだけで、その後のキリン一番搾り、アサヒスーパードライ、日清カップヌードルの各CM、「プライド」主題歌まで、他のタイアップは全てクイーン・バージョンの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」が使用されていた。

フレディのボーカルだけを残し、バックを全てクイーンの演奏で差し替えたのがクイーン・ヴァージョンだが、実はそこには「カインド・オブ・マジック」や、フレディのソロ「リヴィング・オン・マイ・オウン」のフレディのアドリブ・ヴォーカルが素材として使われているという。追加されたブライアンのギターソロで「フー」と叫ぶフレディのフェイクは、明らかにオリジナルには見当たらなかったものだ。

オリジナルより音数も増え、ブライアンのギターも泣きまくり、深みも艶も増したよりドラマチックなバージョンとなって生まれ変わった「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」だが、実は、当時フレディ自身はあまり気に入っていない曲だったという。レコード会社からの「これはキャッチーでいい曲だから」との勧めで、『Mr.バッド・ガイ』に収録され、同アルバムから1stシングルになったというエピソードが残っている。

クイーン・バージョンの「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」は、フレディ・マーキュリー死去後1995年にリリースされたクイーンのラスト・アルバム『メイド・イン・ヘヴン』に収録された。


text by BARKS編集長 烏丸

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