魅力溢れる、逆輸入女性ミュージシャンたち

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これは偶然か?それとも近頃のトレンドなのだろうか?最近、海外に移住した日本人女性ミュージシャン達がその地で成功を収め、中にはその人気が日本にも拡大、逆輸入するという現象が起こっている。いくつかその代表格とも言えるアーティストを紹介しよう。

●Cibo Matto(チボ・マット)
羽鳥美保と本田ゆかの2人組で、海外に拠点を置く日本人女性バンドの草分け的存在。1996年に発表したデビュー・ミニ・アルバムの『ヴィヴァ・ラ・ウーマン!』は日本で約2万枚、北米で約8万枚を売り上げた。2人はショーン・レノンやフランスの映画監督マイケル・ゴンドリーなど海外ミュージシャンと頻繁にツアーやコラボを行ない、2001年に解散するが、その後もそれぞれで精力的な活動を続けている。美保はベック、ビースティー・ボーイズ、ジョン・ゾーン、ゴリラズらとコラボレーションをした。同じく幅広いミュージシャンらと共に活動しているゆかは、プラスティック・オノ・バンドで共演した仲であるウィルコのギタリストのネルス・クラインと11月に結婚したばかり。他にもジャズ界の巨匠、チャーリー・ヘイデンの娘であるバイオリニスト/シンガーのペトラ・ヘイデンと組んでバイ・イエスというプロジェクトで活躍中だ。

●Deerhoof(ディアフーフ)
1996年、それまで全く楽器の演奏経験のなかったサトミ・マツザキがSFのバンドにボーカルで加入して誕生。まるでB-52'sがドラムにキース・ムーンを迎えて、キャプテン・ビーフハートの曲を演奏している様な奇妙でポップなサウンドが特徴。変わったスタイルにも関わらず世界中に熱狂的なファン層を築き上げ、これまでにフレーミング・リップスやレディオヘッドのオープニングを務めてきた経験を持つ。映画サントラにも楽曲が多数起用されている。日本でもフジロックをはじめ、度々ライヴを行なっている。最新アルバム『ディアフーフvs.イーヴィル』を1月6日にリリースしたばかり。

●Asobi Seksu(アソビセクス)
日本人女性シンガーのユキ・チクダテを中心にNYを拠点に活動するドリームポップ・シューゲイザー・バンド。特にイギリスでの評判が高く、アメリカやイギリスのテレビ番組のみならず、韓国映画『木のない山』にでも楽曲が使われた。2月14日にEMIから最新アルバム『フルーレサンス』をリリースする。

●Blonde Redhead(ブロンド・レッドヘッド)
1990年代初頭よりNYを拠点に活動している、イタリア産まれの双子、アメデオ&シモーネ・パーチェとシンガー/ギタリストの日本人女性カズ・マキノによるロックバンド。ギターとエレクトロニックスをミックスさせた暖かくムードたっぷりのサウンドを展開する。ソニック・ユースのスティーヴ・シェリーが、デビュー・アルバムのプロデュースを手がけた。シングル「23」は、2008年に飲料水、クリスタルガイザーのキャンペーン・ソングになり日本でもTV-CMに使われた。北米では既にアルバム8枚をリリースしており、2010年に最新作『ペニー・スパークル』を英国の老舗レーベル4ADから発表した。

●The Go! Team(ザ・ゴー!チーム)
当初は、英国、ブリストルが拠点のミュージシャン、イアン・パートンによるソロ・プロジェクトだったが、最終的にはイアン、カイ・フカミ・テイラー、カオリ・ツチダ、サム・ドゥーク、ジェイミー・ベル、そしてニンジャを名乗る黒人女性という多国籍な顔ぶれの6人組みのバンドとなった。ヒップホップ、テレビの主題曲、チアリーディング、インディーズ・ロックをミックスさせたユニークなサウンドを展開している。2005年と2008年のフジロックをはじめ、日本でもライヴを行なっている。約4年ぶりとなる最新アルバム『ローリング・ブラックアウツ』が日本先行で1月12日にリリースされた。

その他にも、日本人の母とスウェーデン人の父を持つ歌手のマイヤ・ヒラサワにも注目したい。1月19日に、デビュー・アルバムがビクター・エンタテインメントからリリースされる。また、スウェーデン在住の日本人インテリアデザイナーの父とスウェーデン/米国人の母を持つ、リトル・ドラゴンや時々クープやゴリラズでも活動しているシンガー、ユキミ・ナガノも大いに活躍している。

CSSの日系ブラジル人シンガーLovefoxxxは2010年5月に80Kidzの曲にゲスト参加したばかり。今週末に開催される第68回ゴールデン・グローブ賞にノミネートにされている、レズビアン・カップルの子供達が、父親である精子提供者を探してくる大ヒット映画『ザ・キッズ・アー・オール・ライト』(日本劇場未公開)のサウンド・トラックアルバムにはデヴィッド・ボウイ、ディアフーフ、ユキミ・ナガノによる楽曲2曲ずつに加え、CSSの「ナイフ」やMGMT、ジョニ・ミッチェルの名曲などが収録されている。

キース・カフーン(Hotwire)

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