日米混合ユニット:アソビ・セクス、ニュー・アルバム発売

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アソビ・セクスのニュー・アルバム『フローレサンス』が2月2日リリースとなった。

アソビ・セクスは、ニューヨークを拠点にしながら、日本人女性ヴォーカリスト:ユキ・チクダテを擁し、英語と日本語をミックスした歌詞を持つユニークな日米混合ユニットだ。EMIミュージック・ジャパン移籍第一弾となった2009年2月のアルバム『ハッシュ』より、約2年ぶりとなるニュー・アルバムがこの『フローレサンス』である。

◆「Red Sea (Live @ Bowery Ballroom)」ライブ映像

YUKI CHIKUDATE(Vocals、Organ、Synths、Bells)と、JAMES HANNA(Guitars、Bass、Vocals)の2人は、マンハッタン音楽院でクラシックを専攻していた際に出会ったという。YUKIは、日本生まれの生粋の日本人で日本語もペラペラだが、4歳のときに家族とアメリカに移住。以後、LA→NYで育った、マルチ・カルチュラルなキャラクターである。YUKIに歌うことを、さらには日本語で歌うことを薦めたのは、JAMESのほうだったという。

2004年にCDデビューを果たした彼らの音楽性は、90年代初頭に人気を博した轟音ギターに甘いメロディが載るシューゲイザーを彷彿とさせるもの。「始めた頃は、こんな音楽をやるバンドは他になかった。何といわれても、好きな音楽をやってきただけ」とYUKIは語る。当初は時代錯誤とも言われた音楽性が、時代と共にニューゲイザー(新世代のシューゲイザー)の旗手との異名を持つことになった。

過去3作のアルバム・レコーディングや世界ツアーの経験を経て、さらに成長した表現力と、抜群のポップ・センスが最新作に渦巻いている。さらに、今作のジャケットは、LUSHをはじめとしたシューゲイザー・オリジナル世代のバンドの名作アートワークを手がけたヴォーン・オリヴァーによるもの。「まねじゃなくて、本人が作ってるんだから!」と、そこには先人たちと比べられることを恐れない自信が見え隠れする。

「Perfectly Crystal」の日本語ヴァージョンは国内盤にのみ収められている楽曲だが、アルバムには英語の詞に突如日本語の詞が登場する作品が多く収録されている。時代も言葉も国籍も音楽性も、既成概念にとらわれぬ、自信の感性と信念で紡いでいくアソビ・セクス。2007年以来となっている来日公演も期待したいところだ。

『フローレサンス』
TOCP-66982 ¥2,300(税込)

◆アソビ・セクス・オフィシャルサイト
◆洋楽チャンネル
◆レジェンド&クラシック・ロック・チャンネル

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