若手ヴィジュアル系バンドが継承「受け継ぐべきは音楽だ!」
X JAPANの「紅」、GLAYの「Winter, again」などJ-ROCKシーンを牽引してきたアーティストのヒット曲を、若手ヴィジュアル系バンドがカバーしたアルバム『CRUSH! -90's V-Rock best hit cover songs-』の発売記念イベントが2月8日、東京渋谷のライブハウスで開かれた。
◆『CRUSH! -90's V-Rock best hit cover songs-』の発売記念イベント画像
午後3時半にスタートした公演はカバーに参加した15組の中から、ドレミ團、アンドなど10バンドが出演。前半戦はNoGoDのボーカル・団長が「90年代の偉人が残したこのジャンルを化粧だけ継承してはいけない!受け継ぐべきは音楽だ!」と叫び、メタルアレンジしたSIAM SHADEの「1/3の純情な感情」で会場が一つに。
中盤、虹色に光るライトを持ち登場したMix Speaker's,Inc.は、猫耳やしっぽを付けた独特の衣装で会場を魅了。ヴィジュアル系としては珍しいツインボーカルでCASCADEの「S.O.S.ロマンティック」などを歌い上げた。
終盤にはheidi.が、事務所の先輩であるhideがhide with Spread Beaverとして歌った「ピンクスパイダー」を熱唱。5曲目の「おまえさん」ではボーカルの義彦の歌に合わせ、フロアの客が左右に揺れ大盛り上がりに。義彦も「今日はすごく楽しくて、みんなのことを好きになっちゃいそうです」と目を細めていた。
トリを務めたのは、LUNA SEAの「STORM」をカバーした少女-ロリヰタ-23区。ボーカル総史の「お前らの最後の力、オレたちに見せつけろ!」の声に、客は拳を突き上げ応戦。約6時間半をかけて49曲が演奏されたステージは、熱気に包まれたまま幕を閉じた。
公演の模様は2月23日にテレビ埼玉「THE BEAT TIME」(25時~)。3月1日にはテレビ東京「Vの流儀」(26時半~)内で放送される。
取材・文:西村綾乃
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