第53回グラミー賞、最優秀アルバム賞はアーケイド・ファイア『THE SUBURBS』

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米最大の音楽の祭典「第53回グラミー賞」授賞式が2月14日(現地時間13日)、ロサンゼルスのステイプルズ・センターで開かれた。最高権威の最優秀アルバム賞にはアーケイド・ファイアの『THE SUBURBS』が輝いた。ボーカルのウィン・バトラーは「何てことが起きたんだろう。信じられない。グラミー賞ありがとう。本当にうれしいです」と喜びを爆発させていた。

新人賞には世界中で“ビーバーフィーバー”を起こしたジャスティン・ビーバーを抑え、史上最年少でバークレー音楽学院の教授に就任した女性ベーシスト/ボーカリストのエスペランサが獲得。受賞後の初パフォーマンスは2月16日からブルーノート東京で予定されている。ほか「最優秀レコード」はレディ・アンテベラムの『Need You Now』。「最優秀楽曲」はレディ・アンテベラムの「NEED YOU NOW」だった。

式典では、繭の中から飛び出したレディー・ガガが新曲「Born This Way」を初披露。額と両肩には角のような特殊メークを施し、太ももの付け根までスリットが入ったゴールドのロングスカート、ビキニ姿で、男女数人のダンサーとともに迫力のダンスで客を圧倒した。

また2010年10月に死去したソウル歌手ソロモン・バークの追悼のため、ザ・ローリング・ストーンズのボーカル、ミック・ジャガーが登場。ミックは1986年にバンドが功労賞を受賞した際、英国からの中継で出演したことはあるが、同ステージに立つのは今回が初めて。グリーンのジャケットに細身のパンツ姿で、故人の名曲「Everybody Needs Somebody」を熱唱。会場は総立ちとなった。

日本人ではB'zの松本孝弘がラリー・カールトンと共作したアルバム『Take Your Pick』(Larry Carlton & Tak Matsumoto名義)で「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム」を受賞した。ほかクラシックピアニストの内田光子がクリーブランド管弦楽団と共演した「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」でインストゥルメンタル・ソリスト演奏賞を獲得。「最優秀ニューエイジ・アルバム」は、琴奏者の松本夕貴子が参加した「ポール・ウィンター・コンソート」が受賞。同部門に「空海の旅4」がノミネートされていた喜多郎は受賞を逃した。

授賞式の模様はWOWOWで2月14日午後9時から再放送される予定。

◆第53回グラミー賞2011特集

取材・文:西村綾乃

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