グラミー賞のスポットを浴びたクラシックス&ジャズの日本女性アーティスト

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第53回グラミー賞授賞式がロサンゼルスのステープルズ・センターで行なわれ、ラリー・カールトンとB'z松本孝弘によるアルバム『TAKE YOUR PICK』が「最優秀ポップ・インストゥルメンタル・アルバム」を受賞し、日本中が大いに沸いたところだが、日本人の活躍はそこにとどまっていない。

◆内田光子、上原ひろみ画像

日本人ピアニストの内田光子(62歳)が「内田光子/モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番・第24番」で『最優秀インストルメンタル・ソリスト・パフォーマンス(ウィズ・オーケストラ)』を受賞、また、日本人ジャズ・ピアニスト上原ひろみ(31歳)が参加したスタンリー・クラーク・バンドがアルバム「スタンリー・クラーク・バンドfeat.上原ひろみ」で『最優秀コンテンポラリー・ジャズ・アルバム』を受賞している。

内田光子は、幼いころよりウィーンで暮らし、1963年ウィーンでのデビュー・リサイタル以来ヨーロッパで活躍してきたピアニストである。1980年代にはモーツァルトのピアノ・ソナタ連続演奏会や主要ピアノ作品の録音などで一世を風靡し、モーツァルト弾きとしての名声を確実なものにした。その後、ベートーヴェン、シューベルトといったモーツァルトからの流れを受け継いだ作曲家の作品を採り上げる一方、ベルク、シェーンベルクから現代音楽まで、幅広いレパートリーを演奏し、世界中の聴衆を魅了。それまでの功績を讃えられイギリス政府から日本人初となる大英帝国勲章「デイム」を授与されたアーティストである。現在は、全米&ヨーロッパでのリサイタル・ツアー中だ。

「この度のグラミー賞受賞を大変嬉しく思っております。何故なら、クリーヴランド管弦楽団とのモーツァルト・シリーズの最初の録音に対してだからです。私は彼等と長く一緒に仕事をしてきましたので、この受賞は私にとって特別な喜びです。」──内田光子

一方、上原ひろみは「第50回日本レコード大賞優秀アルバム賞」「第42回ジャズディスク大賞金賞」の受賞歴を持つ、日本を代表するジャズピアニストのひとり。第23回日本ゴールドディスク大賞にてジャズ・アルバム・オブ・ザ・イヤーを獲得、2009年にはスタンリー・クラーク、レニーホワイトとの初のストレート・アヘッド作品「ジャズ・イン・ザ・ガーデン」を発売。今回受賞となったのは、スタンリー・クラーク・プロジェクト第2弾となるスタンリー・クラーク・バンド フィーチャリング 上原ひろみとしてリリースされた作品であった。

3月16日発売のニュー・アルバム『ヴォイス』のプロモーションのため、ちょうど来日中の上原ひろみは、2月14日(月)19時から恵比寿ガーデン・ホールで開催の<SWITCH 25th Anniversary Presents笑福亭鶴瓶×上原ひろみSPECIAL LIVE #3 "NOW/HERE">に出演したところ。

「今回はスタンリー・クラーク・バンドでグラミー賞をいただき、バンドの一員として、とても光栄です。スタンリー・クラークという素晴らしいベーシストと一緒にアルバムを作り、ツアー出来た事が、私にとって何よりの喜びでした。これからも目の前にあるライヴに全集中力を注ぎ、日々頑張ります」──上原ひろみ

素晴らしいアーティスト、素敵な作品にスポットを当ててくれるグラミー賞、興奮の一夜はまだまだ続きそうだ。

内田光子photo:(C)Decca/Marco Borggreve

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