エマーソン、レイク&パーマーの「タルカス」が交響曲として蘇りテレビで初披露

ツイート
1970年代に大流行したプログレッシブ・ロック(以下:プログレ)。クラシックやジャズなどあらゆる音楽性を取り込み、革新的で実験的なその音楽は瞬く間に世界中に広がり、プログレは最先端の音楽として若者を虜にし、多くのバンドが大緯線に躍り出て数々の作品を残した。

◆エマーソン、レイク&パーマーの「タルカス」が交響曲として蘇りテレビで初披露~拡大画面~

なかでも人気の高かったエマーソン、レイク&パーマー(以下:EL&P)は、クラシック音楽の影響を大きく受け、『展覧会の絵』を始め、多くのクラシカルな組曲を生み出し、当時の後楽園球場を満員にするほどの人気を誇っていた。

さて、前置きが長くなってしまった。そのEL&Pの名曲「タルカス」(写真:上)のオーケストラ版が、テレビ朝日「題名のない音楽会」で演奏されることが発表された。

この「タルカス」はプログレッシヴ・ロックを代表する名曲として知られ、当アルバムは全英1位、全米9位を記録した名盤。これをプログレファンでもある作曲家・吉松隆が、ほぼ原曲に忠実にオーケストラ化し、2010年7月に『TARKUS(タルカス)~クラシック meets ロック』(写真:下)としてリリースされた。プログレファンは、クラシックファンとも重なっており、この作品が初演された3月14日のコンサートは、大きな話題を呼んだ。

テレビ朝日「題名のない音楽会」では、作曲家・吉松隆、山田五郎、マーティ・フリードマンを番組に迎え、世界的指揮者で、司会の佐渡裕とともに両ジャンルの関係性を番組内で検証していく。プログレのクラシックとの共通点を分析しつつ、実際に吉松氏が編曲したエマ―ソン、レイク&パーマーの名曲「タルカス」のいくつかのパート部分を、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏を披露しながら紹介する。プログレ・ロック好きな人はもちろんのこと、ロックファン、クラシックファンの人も十分堪能できる盛りだくさんの内容。必見だ。

EL&Pは、1970年ワイト島フェスティヴァルでの衝撃的なデビューから40周年を記念して、彼らの残した12タイトルがSHM-CD紙ジャケットとしてリリースされている。ほとんどの作品は英国オリジナルLPを出来る限り忠実に再現していたり、ボーナストラックが追加されているほか、『恐怖の頭脳改革』では3面穴開き加工再現ポスターが封入されていたりと、マニア垂涎の出来になっている。まだ購入していない人は、ぜひチェックしてみてほしい。

『TARKUS(タルカス)~クラシック meets ロック』
COCQ-84832 :¥2,520(tax in)
絶賛発売中

EL&P オリジナルアルバム『TARKUS / タルカス +1』
VICP-70149 : \2,625 (tax in) 
絶賛発売中

◆テレビ朝日「題名のない音楽会」オフィシャルサイト
◆吉松隆オフィシャルサイト
◆エマーソン、レイク&パーマー レーベルサイト
◆BARKS 洋楽チャンネル
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス