<スペチャ!るギグ2>、大盛況のうちに終幕

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ライブイベント<スペチャ!るギグ2 ~あさ美ふたたびロックナイト~>が2月18日(金)に開催、会場は超満員3,000名のオーディエンスで埋め尽された。

◆<スペチャ!るギグ2 ~あさ美ふたたびロックナイト~>画像

スペースシャワーTVの人気番組「スペチャ!」から誕生し、番組VJの臼田あさ美がオーガナイザーを務めるイベント<スペチャ!るギグ2~あさ美ふたたびロックナイト~>が、2月18日(金)にZepp Tokyoで開催された。臼田あさ美が心からリスペクトし、日頃からライブに通い、作品を愛聴しているアーティストをブッキングするというこだわりをもつこのイベント。初開催となった2010年の盛り上がりを受け、今回は会場の規模をさらに拡大。くるり、THE BAWDIES、清竜人、The SALOVERS(オープニング・アクト)という多彩なラインナップが顔をそろえた。チケットはソールドアウトし、3,000人のオーディエンスがフロアを埋め尽くした。

まず開場中の会場をヒートアップさせるべく登場したのは、オープニング・アクトのThe SALOVERS。衝動的かつソリッドなプレイが、地をうねりながら這うようなグルーヴを形成し、オーディエンスを刺激。無骨に吐き出すような、しかしだからこそ迫真的なリリシストとしての歌詞とメロディが浮き彫りになる古館佑太郎のボーカルも強烈なインパクトを残した。

19時に本編がスタートし、VJの臼田あさ美と「スペチャ!」のオリジナルキャラクター・ぺっちゃんが登場。イベント開催の挨拶を行なった。臼田とぺっちゃんは、以降もステージの転換時に登場。番組でおなじみの軽妙なやり取りで会場を盛り上げ、次に登場するアーティストを呼び込んだ。

トップパッターは、「スペチャ!」でもレギュラーコーナーをもっているTHE BAWDIES。1曲目「I'M A LOVE MAN」からライブの定番曲を連発。同時代に鳴るべきロックンロールのダイナミズムを体現していった。ライブの途中で「THE BAWDIES AGO-GO!!」でメンバーと共演している武井壮も乱入。曲が終わるごとに挟み込むMCも絶妙で、そのステージパフォーマンスにはもはや貫禄さえ感じさせた。

続いて登場したのは、清竜人。この日唯一のソロ・アーティストである彼は、ベースのTOKIEやドラムのASA-CHANGなど4人のサポート・メンバーとともにライブに臨んだ。自らもギターやピアノを弾きながら「世界と僕ら」を唄う彼の繊細な声色は、会場を静かに包み込むように響き、盤石のバンド・サウンドがまたその歌に力強い息吹を与えた。3月2日にリリースされる5thシングル「ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング」も初披露。噛み締めるように聴き入るオーディエンスの姿が印象的だった。

トリを飾ったのは、くるり。サポートにドラムのbobo、ギターの山内総一郎を迎えた4人編成。2月上旬までこの布陣で全国ツアーを行なっていた彼ら。ツアーで熟成された凄みとユーモアをたたえたアンサンブルが実にすばらしかった。セットリストは最新作『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』の収録曲が中心。エキゾチックなギター・フレーズや祭囃子をはじめ、土着的なアプローチを独創性に富んだロックに昇華していった。そして、ラストは名曲「ロックンロール」。メンバーがステージを去ったあとも会場全体が感動的な余韻に包まれた。

最後に胸を熱くし涙ぐんだ臼田とぺっちゃんが登場し、出演アーティストとオーディエンスに厚くお礼を述べた。2回目の<スペチャ!るギグ>も大盛況のうちに終幕。この日の模様は3月29日(火)に1時間半の特番としてオンエアされる予定だ。

TEXT:三宅正一
PHOTO:平沼久奈

<スペチャ!るギグ2 ~あさ美ふたたびロックナイト~>
2011年2月18日(金)@ZEPP TOKYO
出演:くるり、THE BAWDIES、清竜人、The SALOVERS(オープニングアクト)
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