横山幸雄、ショパンの魅力を語る

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3月5日(土)よりシネスイッチ銀座他にて公開となる、ショパンの人生を描いた映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』。この映画には、世界を代表するチェリスト:ヨーヨー・マ、『戦場のピアニスト』の演奏で世界を涙させたポーランドのピアニスト:ヤーヌシュ・オレイニチャク、そして、日本からはショパン随一の名手であるピアニスト横山幸雄ら世界最高峰の才能が楽曲を提供し、奇跡の競演が実現している。

◆映画『ショパン 愛と哀しみの旋律』予告編

そんな『ショパン 愛と哀しみの旋律』の公開を前に、2月22日(火)日本教育会館一ツ橋ホールにて、楽曲を提供した横山幸雄がトークショーを開催、ピアノの詩人と称えられるショパンの魅力や知られざる人物像についてトークが繰り広げられた。

日本においても人気の高いショパンだが、なぜそれほどに人気なのか。

横山幸雄:ショパンは世界中で愛されている作曲家ですが、特に日本で人気が高いのは、ローカル性、民族性を感じさせる曲が多く、郷愁や哀愁など人の心に訴えかける曲が多いからだと思います。また自分の耳元でささやかれている様な、親密な感じが特徴的ですね。

本日のイベントにあたって、イェジ・アントチャク監督からのコメントが寄せられた。

「横山幸雄を選んだのは、彼が天才だからだ!彼のショパンのエチュード、特に「革命のエチュード」に対する理解と解釈は、世界中のピアニストの中でも卓越している。彼を本作品に迎えられたことは非常に光栄だ。彼の演奏は私の映画にショパンの魂を吹き込んでくれた」──イェジ・アントチャク監督

横山幸雄:なんだかショパンから褒められた感じです。星の数ほどある曲の中で私の曲を選んでもらえて光栄です。曲の選定で2年間を要したと聞いて本当に驚いたし、連絡を受けた時は嬉しかったです。私が21歳の頃に弾いた曲で、リストがサロンでショパンを紹介するために曲を披露したところで使われています。

「本音をいうとショパンが弾いている曲として使ってほしかったね(笑)」と、観客の笑いを誘った横山幸雄は、2011年もショパンの演奏でギネスに挑戦する。

横山幸雄:ショパンの曲が全部聞けるのは面白そうかなと思ったのがきっかけです。2010年にショパンの発表されている166曲を1日で演奏してギネスブックに載ったんですが、2011年はそれに未発表曲46曲を加えた212曲をゴールデンウイークに演奏します。未発表曲にはショパンの素の部分が隠れている気がするので、ショパンの全部を知れるのではないでしょうか。

自らのギネス記録を塗り替えるショパン全曲演奏は、2011年5月3日(火・祝)東京オペラシティにて開催される。

「ショパンの後半生と音楽を楽しめる映画です。幸せな日常を送っていた時の曲や苦悩している時の曲、いろんなショパンを感じれると思うので、ぜひ多くの方に観て頂きたいです。」──横山幸雄

『ショパン 愛と哀しみの旋律』
監督:イェジ・アントチャク
出演:ピョートル・アダムチク、ダヌタ・ステンカ『カティンの森』、ボジェナ・スタフーラ、アダム・ヴォロノーヴィチ
音楽:チェロ:ヨーヨー・マ、ピアノ:ヤーヌシュ・オレイニチャク、横山幸雄
ポーランド/英語/126分 
(c) 2002, A Jerzy Antczak Production, All Rights Reserved.
3月5日(土)よりシネスイッチ銀座他にて公開

<~あの感動をもう一度!ギネス世界記録TM更新に挑戦!~『TOKYO FM ギネス世界記録挑戦 横山幸雄ショパン・ピアノソロ全201曲コンサート』>
2011年5月3日(火・祝)
@東京オペラシティ
曲目:ショパンのピアノ曲(ソロ)全曲(201曲)およそ18時間
出演:ピアニスト横山幸雄
7時30分~25時40分 全12パート4部制
●第一部 朝7時半より
パート1 7時30分~8時40分
~15分休憩~
パート2 8時55分~10時05分
~15分休憩~
パート3 10時20分~11時30分
~30分休憩~
●第二部 12時より
パート1 12時00分~13時10分
~15分休憩~
パート2 13時25分~14時35分
~15分休憩~
パート3 14時50分~16時00分
~60分休憩~
●第三部 夕方5時より
パート1 17時00分~18時10分
~15分休憩~
パート2 18時25分~19時35分
~15分休憩~
パート3 19時50分~21時00分
~30分休憩~
●第四部 夜9時半より
パート1 21時30分~22時40分
~15分休憩~
パート2 22時55分~23時05分
~15分休憩~
パート3 24時20分~25時30分
~ギネス更新セレモニー~
25時40分終了予定
※このコンサートの模様は、「TOKYO FMホリデースペシャル」として生中継で放送し、ショパンの生涯にまつわるエピソードとともにその熱気を伝えます。
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