中年バンドマンの熱いバトル<おやじバンドフェスティバル vol.7>決勝大会

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去る2月26日、東京・八重洲にあるライブレストラン「HIT STUDIO TOKYO」で、第7回目となる<おやじバンドフェスティバル>が開催され、11組の“おやじバンド”が熱いバトルを繰り広げた。

◆<おやじバンドフェスティバル vol.7>画像

「HIT STUDIO TOKYO」は、東京駅八重洲口からほど近いオフィス街にある。普段はBAND OF FREE-DAMというバンドがほぼ毎日出演しており、ここに日替わりでゲストヴォーカルが参加。80年代から最新ヒット曲まで様々な名曲の生演奏を、料理とともに楽しめるという店だ。落ち着いた雰囲気の店内はL字型になっていて、その頂点の位置にあるステージは扇形に広がり、どの席からでも見やすそうな造りになっている。

そんな「HIT STUDIO TOKYO」でここ数年恒例となっているのが、<おやじバンドフェスティバル>。平均年齢30歳以上のバンドを対象としたコンテスト形式のイベントだ。7回目となる今回は、予選会を勝ち抜いた11組がこの日の決勝大会へと駒を進めた。


演奏はそれぞれ2曲ずつ。今回はすべてのバンドがコピーまたはカヴァーということになっている。始まってみると、さすがに決勝。どれもユニークな武器を備えているバンドばかりだった。色とりどりのカツラや鎧のような衣装でヴィジュアルをアピールするメタルバンドもいれば、女性コーラスが参加して華やかに盛り上げるポップグループもいる。メンバー構成も様々で、シンプルな4人構成のバンドもいれば、5人のホーンを含めステージに乗り切れないほどの大所帯バンドも。かと思えば、ヴォーカル、ギターなどと並んで“マジシャン”というパートがいるバンドもあるという、バラエティーに富んだ布陣。それぞれに見どころ、聴きどころがあって、11バンドの長丁場も飽きることなく楽しめた。


“おやじバンド”の後はゲストのRICKY(廣田龍人)氏が登場。アコースティックギターによる弾き語りでさわやかにイベントをしめくくった。“日本のジョン・レノン”と呼ばれるRICKY氏だけに、この前日が誕生日にあたる故ジョージ・ハリスンにちなんで、「ヒア・カムズ・ザ・サン」「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」の2曲、そして客席からのリクエストに応えて、「ミスター・ムーンライト」「ヘルター・スケルター」などビートルズ関連の3曲を熱唱。瞬時に客席を一体化させるパフォーマンスはさすがの一言だった。

そして最後はRICKY氏、そして徳間ジャパン チーフプロデューサーの田中孝氏、日本クラウン 制作本部長の篠田徹氏の3名の審査員による審査結果発表。審査員特別賞は、メタリカ、アンスラックスのナンバーを力強くプレイした“Mental X”が受賞。準グランプリには、5本のホーンの迫力と全員の確かなテクニックが印象的だった前回の覇者“エ・スカレーターズ”が選ばれ、賞金5万円を獲得。そしてジプシーキングスの「Volare」をノリノリで演奏し、合間にマジックのパフォーマンスを見せるという構成がユニークだった“ざぶとんず”がグランプリに輝き、賞金10万円と副賞などを手に入れた。

順位はこのように決まったが、参加した全11バンドはどれもみんな熱く、濃いパフォーマンスが印象に残った。長年バンドをやり続けてきた人たちばかりだから、楽曲や楽器に対する想いがみなぎっていて、歌や演奏から熱さが伝わってくるのだ。そしてやはりベテランというべきか、パフォーマンスも堂に入ったもの。中には緊張が見えるようなプレイヤーもいたけれど、ほとんどは堂々と、というよりむしろ厚かましいと言えるほど濃いステージ。だから客席も盛り上がりっぱなし。中年バンドマンの熱がこもった<おやじバンドフェスティバル>は、参加したバンドも観客もみんなが楽しめるイベントだった。

◆中年アマチュアバンドの頂上決戦! <おやじバンドフェスティバル>特集
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