【連載】アーティストからのメッセージVol.7──山本恭司(BOWWOW)

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山本恭司(BOWWOW)からのメッセージ

「まだまだ不安な日々が続いています、被災地の方たちに心よりお見舞いを申し上げるとともに、一刻も早い収束を心から願っています。今、世界中から大きな支援が寄せられています。国を越えて、全ての知恵と勇気が日本に結集しています。きっと乗り越えられます。僕はそれを信じています。
東日本大震災…この未曾有の災害を目の当たりにして、不安を抱えているのは被災地の方たちだけではありません。日本中が今、見えないものに怯えています。けれどその状況を乗り越えなければなりません。それが今の日本の立場です。世界中が注目しているのは、これが日本だけの問題ではなく、今後の世界にも大きく影響することだからです。忍耐強く並んでいる日本人を見て、海外メディアは驚きました。2日ぶりに救出された老人は笑顔で「大丈夫!また再建しましょう!」と答えられました。僕たちはそれを見てとても励まされています。大変な状況ですが、一緒に乗り越えましょう。不確かな情報や恐怖をあおる情報も溢れていますが、冷静に行動すること。それに尽きると思います。
僕たちは一瞬にして大切な故郷を失いました。その犠牲は計り知れません。今までの安全神話を疑う時期にも入りました。問題は山積していますが、今は疑うことよりも信じることで力を合わせましょう。終息に向けて、現場では必死で数々の問題と立ち向かっています。それは疑うことのない事実です。多くの犠牲を無駄にしないためにも力を合わせて、丁寧に考えて行動しなくてはと、自分にも強く言い聞かせています。
僕が長年音楽を通して伝えたかったこと…それも今、背負い直そうとしています。災地で歌われていた合唱曲を聴きながら、この国難を目の前にしてもなお、僕はまだ音楽の可能性を信じています。この震災で僕ができることは何だろう…真っ白になった頭の中でも、今もまだ音楽が鳴り続けています。」──山本恭司(BOWWOW)

2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震。地震および津波の被害にあった多くの被災者、そして日本に住むすべての人に向けて、国内外のアーティストたちからメッセージが届いている。「アーティストからのメッセージ」では、ミュージック・ペンクラブ・ジャパンの協力のもと、アーティストから寄せられた励ましのメッセージを紹介していく。

ミュージック・ペンクラブ・ジャパン、及びBARKSは、音楽の力を信じています。

◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
◆ミュージック・ペンクラブ・ジャパン「MUSIC POWER」
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