レイ・チャールズへのトリビュート・ライヴ、奇跡のCD化

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ノラ・ジョーンズをゲストに招き行なわれたウィリー・ネルソンとウィントン・マルサリスの奇跡のライブが、ライブCD『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン ~ライヴ・イン N.Y.』として4月6日にリリースされた。

◆ライブ画像

カントリー界が誇る吟遊詩人ウィリー・ネルソンとジャズ界きってのトランペッター、ウィントン・マルサリスという夢の顔合わせ…この2人の初共演が実現したのは2007年の2日間、ニューヨークの「ジャズ・アット・リンカーン・センター」のアレン・ルームでのことだった。それから時を経た2009年2月にアンコール上演が実現した。またしてもジャズの殿堂として誉れ高いローズ・シアターを2日間完全ソールドアウトにしての彼らのステージには、特別ゲストとしてノラ・ジョーンズが登場。3人が演奏したのは、故レイ・チャールズが残した音楽へのオマージュだった。

カテゴリーを超えたこのアルバムを彩るのは愛を歌った一連の楽曲だ。音楽史上にレイ・チャールズの名を刻むことになった「ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー」「クライング・タイム」「ヒット・ザ・ロード・ジャック」「バステッド」「メイキング・ウーピー」をはじめ、言うまでもなく最大のヒット曲である「ホワッド・アイ・セイ」を含む13曲が収録されている。もちろん、レイ・チャールズが生前ノラ・ジョーンズとデュエットしてグラミー最優秀レコード賞を獲得した「ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン」も収録されている。

全曲新しい独自のアレンジが施されており、そのスタイルも様々で、ゴスペル、カントリー・バラード、ボレロ、ハードバップ、リズム&ブルース、ワルツ、スウィングに至るまで多岐に及んでいる。ライブのセットリストは「“恋に落ち、恋に迷い、恋に破れ、恋を取り戻そうとする”というストーリーに基づいて作った」と、ウィントン・マルサリスは語っている。

夢のステージに招かれたノラ・ジョーンズの感激もひとしおだったという。

「言うまでもなくウィリーのことは大好きだし、これまでにも音楽的なコラボレートをさせてもらってきた。そしてウィントンとも何かしたいと、ずっと思っていたのよ。だからこそ、コンサートがレイ・チャールズの音楽へのオマージュだと知り、とても興奮したの。どれも私が知っている曲だったわ。3人とも彼の音楽が大好き。それが共通だったのよ」──ノラ・ジョーンズ

ウィリー・ネルソンにとっても特別な経験だったようで「私にとっても、実に特別な出来事だったよ。この3人が集まれば、そうならないわけがない」と語っている。

ちなみにこの3人の過去のグラミー賞の獲得数はなんと29個にも及ぶとか。米ミュージック界が誇る3人のミュージシャンが自分たちの尊敬するレイ・チャールズの曲をパフォーマンスしたたった一夜の宴は必聴だ。

pix:(C)Julie Skarratt

『ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン ~ライヴ・イン N.Y.』
ウィリー・ネルソン&ウィントン・マルサリス feat. ノラ・ジョーンズ
2011年4月6日発売
TOCP-70985 ¥2,300 (tax in)
1.ハレルヤ・アイ・ラヴ・ハー・ソー/Hallelujah I Love Her So
2.降っても晴れても/Come Rain or Come Shine
3.アンチェイン・マイ・ハート/Unchain My Heart
4.クライング・タイム/Cryin' Time
5.ルージング・ハンド/Losing Hand
6.ヒット・ザ・ロード・ジャック/Hit The Road Jack
7.アイム・ムーヴィン・オン/I’m Movin' On 
8.バステッド/Busted
9.ヒア・ウィ・ゴー・アゲイン/Here We Go Again
10.メイキング・ウーピー/Making Whoopie
11.アイ・ラヴ・ユー・ソー・マッチ(イット・ハート)/I Love You So Much (It Hurts)
12.ホワッド・アイ・セイ/What'd I Say
13.ユー・ドント・ノウ・ミー/You Don't Know Me Japan bonus track feat.ノラ・ジョーンズ
※ライヴ録音:2009年2月10日リンカーンセンター(ニューヨーク)にて
※ミュージシャン:ウィントン・マルサリス(tp, vo)、ウィリー・ネルソン(g, vo)、ノラ・ジョーンズ(vo)、ウォルター・ブランディング(ts)、ダン・ニマー(p)、カルロス・エンリケス(b)、アリ・ジャクソン(ds)、ミッキー・ラファエル(harmonica)

◆ノラ・ジョーンズ・オフィシャルサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
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