「WORLD SONIC NEWS VOL.3」お洒落なポップ・デュオ、ワークシャイ健在

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今回はニュー・アルバムをリリースした、ロンドンのスタイリッシュなポップ・デュオ、ワークシャイをフィーチャーします。

◆『ビタースウィート』プレビュー試聴&ワークシャイ画像

1986年にマイケル、ケヴィン、そしてクリスタの3人で結成されたワークシャイ。1992年からマイケルとクリスタの男女デュオとして活躍。特に日本ではおしゃれなサウンドがウケて、デビュー当初からFMラジオ局で大量にオンエアされ、1980年代後半から1990年代にかけて、絶大な人気を博しました。

そんなワークシャイが2011年2月に4年ぶりにニュー・アルバム『ビタースウィート』をリリース、そのアルバムについてのインタビューにクリスタが応えてくれました。制作に入る前に、こんなアルバムにしようというコンセプトみたいなものはあったのでしょうか。

「特にコンセプトみたいなものはなかったけれど、だいたい、1曲できて、その曲を気に入ると、それでよしなのよ。そしてまた違う曲をかいて、たとえば、メロウな曲ができたら、次はアップ・テンポな曲、それからダンスっぽいものやラテン風なもの、というようにね。バラエティに富んでいて、色んな人達のテイストにぴったりくるものを作ろうとしているわ」──クリスタ

アルバム・タイトルの『ビタースウィート』は、人生には楽しいこともつらいこともあるという意味なんでしょうか?

「そういう部分もあるわね。人生って、ハッピーなときと困難なときと相反するものでできているじゃない?光があれば、影があり、いい日もあれば悪い日もある。幸せの裏には不幸せもあるわ。片方だけでは成り立たないのよ。だから悪いことと良いことのバランスをとるという考えね」──クリスタ

ワークシャイはカヴァー・ソングだけのアルバムも出しているほど、カヴァーには定評がありますが、ニュー・アルバムにもジャネット・ケイやビョークなどのカヴァーが3曲収録されています。クリスタにカヴァー曲の選び方について、聞いてみました。

「最初から3曲カヴァーを入れようと考えていたわけじゃないの。でも2人が大好きなラ・ラとバーナード・ライトのデュエット曲「ウィル・キープ・ストライビング」をやってみて、すごく新鮮だったのよね。それで、ジャネット・ケイの「シリー・ゲイムス」は2人とも好きな曲だし、なんとなく試してみたの。そしたらうまくいったわ。それから、シンガーとしてアルバムのランドスケープを作り上げたかったから、もうすこし奥深い曲をやろうということになって、ビョークの「ヴィーナス・アズ・ア・ボーイ」をやることにしたの。それでこの3曲になったの」──クリスタ

ワークシャイは新作リリース後、4月に来日公演を行なう予定でしたが、残念ながら中止となりました。詳しくはビルボードライヴのホームページをご覧ください。デビューして25年になるワークシャイですが、あのお洒落でスタイリッシュなサウンドはまったく変わっていません。変わらない安心感こそワークシャイの強みかも知れません。ニュー・アルバム『ビタースウィート』をぜひ聴いてください。

text by kenji kurihara:UNITED PROJECTS
photo by Euan Danks

『ビタースウィート』
TECI-25638 2,680円


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