ジョン・レジェンド「東京をサポートしなければと思った」

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ジョン・レジェンドが約2年振りとなる来日を果たし、4月18日(月)に東京SHIBUYA-AXにて一夜限りのスペシャル・ライヴを開催、ほぼ満員のオーディエンスで埋まる会場で、自身のヒット作を新旧含め90分以上にわたって披露した。

◆ジョン・レジェンド画像

総勢7名のバンド(キーボード/ギター/ベース/ドラム各1名、コーラス3名)がステージに登場、イントロを弾き始めるとステージ後方からブラック・スタイルで統一したジョンが登場。会場はこの日を、この瞬間を待っていたといわんばかりの大歓声と興奮に包まれた。

オープニングに用意されたのは先日ネットを通じて発表され、大きな話題となったアデルのヒット曲「ローリング・イン・ザ・ディープ」のカバー。ここから「ハード・タイムス」「ユースト・トゥ・ラヴ・ユー」とアップテンポで一気に観客を巻きこむあたりは、さすが世界のレジェンド、といいたくもなる巧さ。

「イッツ・オーヴァー」~「リメンバー・ザ・タイム」(マイケル・ジャクソンのカバー)という粋な選曲で会場を沸かせた後、ようやくジョンが観客に語りかける。

「今夜このステージに立てることを本当にうれしく思う。デビュー以来、僕を一貫してサポートしてくれた東京には思い入れがある。“まだ日本に行くのは早すぎる”っていう人もいたけれど、今まで東京が僕をサポートしてくれたのと同じように、僕も東京をサポートしなければと思った」。

そして『ウェイク・アップ!』のタイトル曲「ウェイク・アップ・エヴリバディ」へ。言葉をひとつひとつ噛みしめるかのような、誠実なヴォーカルが印象的だ。会場のラッキーな女性をひとり、ステージへ特別招待する定番コーナー「スロー・ダンス」から始まった後半は、「PDA」「ナンバー・ワン」「セイヴ・ルーム」とジョンらしいエレガント&ポップなラヴソングを次々披露。「エヴリバディ・ノウズ」、エンディングの「グリーン・ライト」も素晴らしかったが、やはり公演のハイライトはアンコールの「オーディナリー・ピープル」と「ステイ・ウィズ・ユー」だろう。

弾き語りになると際立つその歌声は、たぶんジョン自身と同じように優しくも強い。ライヴ前のインタビューで来日公演を予定通り開催するに至った経緯を聞かれたジョンは「公演はキャンセルしない主義なんだ」と静かにほほ笑んだが、コンサート制作という大規模プロジェクトのリーダーとして開催を決意、SHIBUYA-AXのステージに降り立ち、鮮やかに歌い、日本への思いを行動で示してくれたジョン・レジェンドを、我々は決して忘れない。

この来日公演の模様はWOWOWで独占放送(7月放送予定)されることが決定している。

写真:hachi

『ウェイク・アップ!』
通常盤SICP-2839 ¥2,310(税込)

◆ジョン・レジェンド&ザ・ルーツ・オフィシャルサイト
◆ジョン・レジェンド・オフィシャルサイト(海外)
◆BARKS洋楽チャンネル
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