U(城田優)、「宇多田さんとコラボしたい」とはにかむ

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5月4日にシングル「U」でデビューをはたした俳優の城田優こと“U”が、デビューシングルのリリース記念イベントをラゾーナ川崎にて開催した。

◆U(城田優)画像@2011.05.07<ラゾーナ川崎 「U」リリース記念イベント>

音楽を通じて、俳優・城田優としての活動だけでは伝えきれなかったリアルな姿を伝えたい、と、アーティスト活動をスタートさせたU。かつて同会場で<お披露目ライヴ>を予定していたものの、悪天候のためにクローズドイベントに変更されたという経緯もあり、この日は、オープンスペースでのリベンジの意味も含めたライヴだった。

この日は、イベント前こそ雨は上がったものの、午前中から雨が降ったり止んだりといった空模様。Uはイベント冒頭、前回のことを振り返りながら「今日も朝起きて、雨が降っていて…はぁ、っていう心境。」と、深いため息をついて5000人のオーディエンスを笑わせつつ、「でも、(雨が上がって)神様、ありがとう。僕のデビューの心境は、白い雲の色です。そんな雲がいっぱい出てるんで、今の心境を表すような天気です。…(雲は)ちょっと黒いけど(笑)」と、イベントを無事に開催できたことに笑顔を見せた。

“歌を歌いたい”という子供の頃からの12年越しの夢が叶った本作では、作詞作曲、ジャケット、ミュージックビデオまでこだわり抜いたとのこと。Uは、楽曲のコンセプトやこだわりのポイントを紹介しつつ、数日前に映画を観に行った時の話から、「感情が揺れ動いている時に歌詞が浮かぶ」と、俳優という形とは違う、クリエイターとしての顔をも覗かせた。

ライヴでは、「僕自身、最近、自分の歌を聴いて励まされました(笑)」という、Uの作詞作曲(アレンジはU&earth,pine productions)による「Sisyphus(シシファス)」や、読売テレビ・日本テレビ系『失恋保険 告らせ屋』主題歌「U」など3曲を披露。自身、ものすごく緊張していたとのことで、1曲歌うごとにペットボトルの水を含み、口の乾きを潤しながら自身の持つ情熱や感情を歌に叩きつけた。

「歌うと感情を込めすぎるクセがあります。歌というのは感情がないと人に届かないと思うので、それは変えるつもりはないのですが、それによって声が出なくなるのは問題だと。それは自覚しているので、これからもっとトレーニングをつんで、感情を残したまま、聴きやすいというか、耳障りじゃない音をみなさんに提供していきたいと思っています。」── U(城田優)

子供の頃からの夢だった歌について真摯に臨んでいることが、とてもよく伝わってきたUのイベント。ミニライヴ終了後、報道陣から「影響を受けたアーティストは?」との問いに、Uは、「10代からずっと聴いていて、今も好き。」と宇多田ヒカルの名前を挙げた。さらに「いつかは宇多田ヒカルとコラボレーションしたい?」との質問には、「いつか実現したらいいなっていう漠然とした思いはあるんですが…。アーティストとしての最終目標は、宇多田ヒカルさんとコラボレーションしたいですね。」と、はにかみながら語っていた。

text and photo by y.tsuji(編集部 つ)
◆U(城田優) オフィシャルサイト
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