高橋幸宏オーガナイズ<TOKYO M.A.P.S>、「夢のよう」だった2日間

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▲コトリンゴ
▲mito(クラムボン)
▲トクマルシューゴ
▲坂本美雨
▲安藤裕子
▲YTYT (高橋幸宏+宮内優里+高野寛+権藤知彦)
▲4 bonjour's parties
▲高野寛
▲リリー・フランキー
▲キリンジ
▲清 竜人
▲サニーデイ・サービス
▲小坂忠
2011年5月3日(火・祝)~5月4日(水・祝)のゴールデンウィークの2日間、六本木ヒルズアリーナでフリーライブが楽しめる一大イベント<J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S YUKIHIRO TAKAHASHI EDITION>が開催となった。

◆<TOKYO M.A.P.S>画像

<TOKYO M.A.P.S>は、六本木ヒルズアリーナを会場にJ-WAVEと六本木ヒルズが共催で、ゴールデンウィークに開催している、音楽、アート、パフォーマンスなど様々な表現を発信するイベントだ。2011年で4回目の開催となった今回は、“プログラム・オーガナイザー”高橋幸宏を迎え、自身の出演によるライブのほか、高橋幸宏の呼びかけで集まった多彩なミュージシャンのフリーライブが繰り広げられた。

今回のテーマは「WORLD HAPPINESS & SMALL PEACE ~音楽で、ちいさな安らぎを~」。会場では、東日本大震災被災地支援のための募金箱を設置するなどのチャリティーも実施され、2日間で872,000円の支援金が集まったという。こちらはJustGiving Japanを通して被災地支援団体CIVIC FORCEに送られる。

出演者は5月3日(火・祝)に安藤裕子、コトリンゴ、坂本美雨、TYTYT(高橋幸宏+宮内優里+高野寛+権藤知彦)、トクマルシューゴ、mito(クラムボン)、5月4日(水・祝)には小坂忠、清 竜人、キリンジ、サニーデイ・サービス、高野寛、4 bonjour’s parties、リリー・フランキーというラインアップだ。以下、オフィシャル・レポートを紹介しよう。

5月3日<J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S YUKIHIRO TAKAHASHI EDITION>

TOKYO M.A.P.S初日。ちょっと肌寒い気候の中たくさんのオーディエンスの方に集まっていただきました。開場と同時に客席は満員に。今年のトップバッターはコトリンゴ。やわらかい雰囲気とエンジェルボイスが六本木ヒルズアリーナいっぱいにひろがりました。スピッツのカバー「渚」からスタート。

カバーアルバム『picnic album 1・2』からのカバー3曲のあと、「スペシャルゲスト」チェリストの徳澤青弦さんが登場。チェロの音も交えて、ふんわりしたコトリンゴの声、卓越したピアノテクニックを堪能できるライブとなりました。

2人目はmito(クラムボン)。さらに集まってくるオーディエンスを前にクラムボンとはまた違ったmitoソロプロジェクトならではのオシャレで都会的な世界観で会場を包み込みました。mitoのギターにドラム、そして、ここでも登場のチェロの徳澤青弦さんのセット。これまでのmitoソロプロジェクトの中からのお気に入りの曲と5月末に公開予定の映画「マイ・バック・ページ」のサントラから、そして最後には最新のソロアルバムからの曲「white state 18」を披露してくれました。

ライブが終わってもほとんど席を立つ人のいない六本木ヒルズアリーナにトクマルシューゴが登場すると、オーディエンスから大歓声が。MCがほとんどなく、30分間で、8曲!という聴きごたえたっぷりのライブ。どこか懐かしくて、ときに穏やかでときにダイナミックな、素直でカラフルなサウンドに酔いしれる夕暮れとなりました。

本日のライブも後半戦へ。坂本美雨が黒いトップスに白いロングスカートの装いで登場すると、ステージの雰囲気がパッと明るくなりました。透き通るような歌声に会場もじっと聞き入っていました。5曲目の「THE NEVER ENDING STORY」では、今日3度目の登場のチェリスト徳澤青弦さんと「本当に偶然通りかかった」というタブラ奏者のU-zhaanがサプライズでステージ場に。全くのハプニング故、タブラがないので、タンバリンでの参加となりました。

初日5番目の出演は安藤裕子。雨がしとしと降り始めた六本木ヒルズアリーナのオーディエンスは、それでも皆帰らず安藤の登場を待ちます。ステージに現れると同時に沸き起こった歓声の中、くるりのカバー「ワールズエンド・スーパーノヴァ」をはじめ、震災後に書き下ろしたチャリティーソング「地平線まで」などを独特の歌声で、六本木ヒルズアリーナに響かせていました。

いよいよ今日一日のラストを飾るTYTYT(高橋幸宏+宮内優里+高野寛+権藤知彦)が登場。体調不良の権藤知彦を除く高橋、宮内、高野の3人でのステージとなりました。インストルメンタルの曲からスタート、一瞬にして、会場がその世界観に引き込まれていきます。高橋のボーカルの「Blue Moom Blue」、高野のボーカルでの「See You Againn」など、インストルメンタルとボーカル曲を交互に織り交ぜた、あっという間の1時間でした。

5月4日<J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S YUKIHIRO TAKAHASHI EDITION>

お天気快晴!「TOKYO M.A.P.S YUKIHIRO TAKAHASHI EDITION」2日目がスタート。今日のトップバッターは4 bonjour's parties です。J-WAVE 月~木14時からのワイド番組「Rendez-Vous」のテーマ曲やジングルを担当しています。番組に高橋幸宏がゲスト出演したときにジングルを聞いて「いいんじゃない?誰が作ってるの?」というのがきっかけで今回のTOKYO M.A.P.Sに大抜擢されました。カラフルな帽子をかぶって登場した8人組。ギター、ドラム、ベースにフルートやトランペット、アコーディオンも入って、魔法の国の音楽隊のようなアーティスティックなパフォーマンスでした。

2人目は高野寛。昨日はTYTYTのメンバーとしてトリを務めた高野寛。ソロのステージはまたうってかわった雰囲気。高野のギターとパーカッションの2人だけで「節電仕様」の編成です。午後のやわらかな日差しの中にのびやかな歌声がぴったり。会場も大いに盛り上がりました。

3組目はリリー・フランキー。一曲目から楽しいトークは笑いに包まれました。メンバーのギター富沢タクは福島県いわき市出身。同じ福島県出身のアートディレクター箭内道彦と福島県を支援する曲を配信しています。2曲目にはステージには箭内も登場し、その曲「予定~福島に帰ったら」を披露してくれました。

続いて大歓声の中キリンジが登場、キャロル・キングのカバー「YOU'VE GOT A FRIEND」からスタート。4曲を披露してくれました。心地よい午後の風の中、キリンジの2人の穏やかな歌声が超満員の六本木ヒルズアリーナに響き渡りました。

次に登場したのは、清 竜人。ニューアルバム「POPLE」からの曲を中心に5曲を披露。はずかしそうに話すMCとは正反対の魂のこもった歌声に客席もじっと聞き入っていました。

いよいよ今年のTOKYO M.A.P.Sも大詰め。だんだんと暮れてきた六本木ヒルズアリーナに曽我部恵一率いるサニーデイ・サービスが登場しました。当初の発表では、曽我部恵一のソロでの出演でしたが、メンバーがそろって、サニーデイ・サービスでの出演がかないました。六本木ヒルズアリーナは相変わらず超満員、アリーナが見下ろせるベランダにもたくさんの人が集まって、サニーデイ・サービスのサウンドに酔いしれていました。

ラストステージを飾ってくれたのは、小坂忠。プログラム・オーガナイザーの高橋幸宏と2人でステージに登場すると、小坂のギターで「ありがとう」を共演し、会場から大きな拍手と歓声が沸き起こりました。続いてバンドメンバーがステージに。ギター:鈴木茂、高野寛、中野督夫、ベース: TATSU、ドラム: 坂田学という豪華メンバー! ラストにふさわしいライブで、TOKYO M.A.P.S YUKIHIRO TAKAHASHI EDITIONをしめくくってくれました。

ライブ終了後にはオーガナイザーの高橋幸宏が再びステージに登場。「いつもは、ライブは非日常だけれど、今はその非日常を感じることで日常を取り戻してほしい。東京のど真ん中でこんなライブができるなんて夢のようでした。ありがとう」とオーディエンスにメッセージを送り、2日間で16,000人を集め、本当に「夢のよう」だった2日間が終了となりました。

またTOKYO M.A.P.Sの一部は5月3日(火・祝)9:00~17:55にJ-WAVE 81.3FMで放送の「J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL WORLD HAPPINESS & SMALL PEACE」と5月4日(水・祝)9:00~17:55に放送の「J-WAVE GOLDEN WEEK SPECIAL EARTH SYMPHONY」の中で生中継されました。

5月3日
■コトリンゴ
1.渚
2.Downtown
3.恋とマシンガン
4.こんにちは またあした
5.おいでよ
6.tiey tiey tea
■mito(クラムボン)
1.アメリカガエリ
2.BONO UFO
3.Till When I come to own world
4.My Back Page sound track 1
5.My Back Page sound track 2
6.312
7.white state 18
■トクマルシューゴ
1.Platform-Tracking Elevator
2.Lahaha
3.Future Umbrella - Green Rain
4.Linne
5.Vista
6.The Map
7.Rum Hee
8.Parachute
■坂本美雨
1.Ride
2.波間にて
3.You Raise Me Up
4.空中庭園
5.THE NEVER ENDING STORY
6.Sister M (The Other Side Of Love)
■安藤裕子
1.ジ・アザー・サイド・オブ・ライフ
2.夜と星の足跡 三つの提示
3.ワールズエンド・スーパーノヴァ
4.問うてる
5.地平線まで
■TYTYT (高橋幸宏+宮内優里+高野寛+権藤知彦)
1.sievi_ (inst)
2.Blue Moon Blue (vocal: 高橋幸宏)
3.See You Again (vocal:高野寛)
4.夜の海を走って月を見た (vocal:高野寛)
5.ael_ (inst)
6.君住む街へ (vocal: 高野寛)
7.okt_ (inst)
8.Everybody Had A Hard Year (vocal:高橋幸宏)
9.春がいっぱい (inst)
■4 bonjour’s parties
1.valzer di onesti
2.pins and needles
3.optical song
4.omicron
5.tap tap
■高野寛
1.相変わらずさ
2.雪どけ
3.アトムの夢
4.ベステンダンク
5.夢の中で会えるでしょう
6.確かな光
■リリー・フランキー
1.バラ
2.予定~福島に帰ったら
3.ジェイミー
■キリンジ
1.YOU'VE GOT A FRIEND
2.エイリアンズ
3.Drifter
4.夏の光
■清 竜人
1.ぼくらはつながってるんだな
2.パパ&ママ愛してるよ!
3.痛いよ
4.ボーイ・アンド・ガール・ラヴ・ソング
5.ホモ・サピエンスはうたを歌う
■サニーデイ・サービス
1.baby blue
2.恋におちたら
3.今日を生きよう
4.ふたつのハート
5.コーヒーと恋愛
■小坂忠
1.ありがとう (小坂忠+高橋幸宏)
2.夢を聞かせて
3.ほうろう
4.機関車
5.雨はいつか
6.花いちもんめ
7.I believe in you
8.勝利者
9.WHAT A WONDERFUL WORLD

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◆高橋幸宏オフィシャルサイト
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