K-POPカヴァーユニットをも内包する謎のアップフロントガールズ(仮)

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一部のアイドルファンを中心に、その動向についてにわかに注目が集まっているアップフロントガールズ(仮)。彼女たちの第4回公演では、なんと、まだ“(仮)”が付いているにも関わらず、新メンバーとして佐保明梨の加入が発表されるというサプライズも発生した。というわけで、去る5月3日にTFMホールで行なわれた第4回公演を振り返りつつ、この謎のガールズユニットとは、一体何者なのかを紹介したい。

◆アップフロントガールズ(仮)画像@<第4回公演>

「アップフロントガールズ(仮)」と聞いて、「誰?」と、多くの人が思うことだろう。無理はない。そして、この時点で興味を持ったあなたは、むしろラッキーだ。アップフロントガールズ(仮)は、ハロプロエッグの研修課程を修了した仙石みなみ、古川小夏、森咲樹、佐藤綾乃、関根梓、新井愛瞳(そして5月3日より佐保明梨)からなるガールズグループ。詳細はまだまだ不明なところが多く、これまでグループとしての活動といえば、レッスンの模様をUSTREAMなどで公開したり、ブログに綴ったりするのみだった(もちろん、CDや楽曲配信なども2011年5月の時点において行なわれていない)。そして5月1日に、アップフロントガールズ(仮)としての初の公演が行なわれたという、本当に生まれたばかりのようなグループなのだ。

ニコニコ生放送でも配信された5月3日のイベント(第4回公演)は、真野恵里菜の「元気者でいこう!」のカヴァーからスタート(まだ彼女たちにはオリジナルソングがないため、この日のイベントでは事務所の先輩たちの楽曲をカヴァーして披露した)。新人アイドルグループ…とはいえ、いずれもハロプロエッグとして活動歴を持つメンバーだけあって、ステージの上では新人アイドルらしからぬ堂々たるパフォーマンスで、会場の隅々まで視線を送り、一瞬にして集まったファンを魅了する。

オーディエンスからメンバーへの熱い声援が飛ぶ中、イベントでは、お互いの特技をぶつけ合う「スペシャルスキルマッチ」や、“誰が”“◯◯して”“どうする”が書かれた紙を箱から一枚ずつ引き、指示通りのことをステージ上で行なう「ドキドキボックス」といったゲーム企画も用意。「スペシャルスキルマッチ」では、身体が自由自在に動くという古川小夏が、イカのモノマネで会場から大爆笑をかっさらう(当の本人は、バカウケとなった会場に顔を真っ赤にして照れていたのだが)。一方「ドキドキボックス」では、“どうする”の指示が書かれた紙の内容が、イベント前にメンバーに対して行なわれた「自分がやられたら嫌だなと思うこと」というアンケートの回答であることが発覚し、6人は「きゃー!ヤダー!」「自分が書いた嫌なこと引くかもしれない!」「止めよう!」と、ステージ上で一気にパニック。とはいえ、彼女たちは鋼のアイドル精神で、自分の名前を尻文字で書いたり、アイマスクをつけてセンブリ茶を一気に飲んだり、鼻眼鏡をかけて撮影した写真をオーディエンスにプレゼント。オーディエンスはそんな彼女たちのちょっぴり恥ずかしい姿に大歓喜した。

また後半には、アップフロントガールズ(仮)から仙石みなみを除いた5人によるK-POPダンスカヴァーユニット・UFZS(『女性自身』がプロデュース)が登場。“世界を4分間で魅了する”とも言われている女性K-POPグループ・4minuteのデビュー曲「Hot Issue」に合わせてダンスを披露する。ハロプロエッグでの研修期間で培われたダンスを土台に、UFZS始動に際して徹底的に叩き込まれたパフォーマンス。本家・4minuteと比べると、スキルこそまだまだ力不足だったかもしれないが、何よりこれまでのアイドル然としたステージを一転させ、4minuteの持つセクシーかつクールな雰囲気を一気に漂わせたのには目をみはるものがあった。

そしてラストに控えていたのは、メンバーにも隠されていた佐保明梨のアップフロントガールズ(仮)への加入発表だった。佐保といえば、2004年にハロプロエッグに加入後、翌年には代々木第一体育館のステージでバックダンサーとしてデビュー。さらに、2010年の日本レコード大賞最優秀新人賞を獲得したアイドルグループ・スマイレージの前田憂佳、福田花音、和田彩花が在籍し、さらに現・モーニング娘。メンバー・譜久村聖を輩出した「しゅごキャラエッグ!」のメンバーとしても名を連ねていたメンバー。同時に、ほかのハロプロエッグの仲間たちが続々とデビューしていく中、人一倍悩み、人一倍努力してきたメンバーでもある。

アップフロントガールズ(仮)の衣装を身にまとった佐保明梨の登場に、会場の誰よりも驚いたのは、何も知らされていなかったステージ上の6人。その姿を目にした瞬間、佐保明梨が何のためにステージ登場したのかを誰もが悟り、全員が目に涙を浮かべて「アカリー!」「いらっしゃい!」と、歓喜の絶叫。古川小夏はしゃがみこみ、森咲樹は佐保に飛びつく。関根梓にいたっては、あまりの嬉しさでステージ上で大号泣した。

「新しく、アップフロントガールズ(仮)に入ることになった、佐保明梨です!」

佐保が力強く発したその言葉を聞いて、会場のオーディエンスからは大歓声。「ハロプロエッグの研修を修了して、その後どうするかすっごく悩んだんですけど、でも、私は歌って踊ることが大好きだし、それをみんなに見てもらいたいと思ったので、頑張ることにしました。」と、涙ながらに佐保が決意を語ると、会場はアカリコールに包まれた。

(仮)が外れることもないままに、早くも新メンバーが加入したアップフロントガールズ(仮)は、引き続きUSTREAMやブログなどWebを通じて活動を展開中。さらに、6月には新たな公演も予定されている。

次はどんな展開が起こるのか、まったく予測できないアップフロントガールズ(仮)。いつの日か彼女たちのグループ名から(仮)が外れる時、その時に彼女たちはどんなガールズグループへと姿を変えているのだろうか(…というか、本当に(仮)は外れるのだろうか?)。いずれにしても、可能性に満ち溢れた未来が彼女たちの前に拡がっていることは確かだ。

なお、最後にひとつ、アップフロントガールズ(仮)に新しい動きがあったことをお伝えしておく。先日、K-POPダンスカヴァーユニット・UFZSに、仙石みなみと佐保明梨の加入が発表された。

text and photo by y.tsuji(編集部 つ)

◆アップフロントガールズ(仮)各メンバーの画像
◆アップフロントガールズ(仮) オフィシャルブログ
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