【連載】JOYZコラム[AtoZ JOY]Vol.3「兄貴論」
今回のJOYZ KEYOSSIE コラムは「兄貴論」です
谷中 敦さん(東京スカパラダイスオーケストラ)さんについてお話しつつ、JOYZのアルバムの製作も触れつつ、僕が思う兄貴について書きます。
10年前DOMINO88というバンドでやんわりワッショイしていた僕。新宿LOFTで東京スカパラダイスオーケストラとイベントでご一緒させてもらった時、バリトンサックス担当の谷中敦さんにダメもとで、「今度レコーディングで吹いてくださいよ!!」と完全に調子に乗って言ってみた。「いいよー」と気さくに対応してくれて、豪快で優しく温かい兄貴というのが第一印象だったその時渡したCDをとても気に入ってくれライブ音源のMCが最高と言ってくれた。
日比谷野外音楽堂でRUDE BONESやSCAFULLKING、オイスカルメイツの出演したSKAイベントでのバックステージ。MCが最高だから、とにかくしゃべれとひたすら僕に説いてくれ、いつも三宿webのDJブレイで、MC入りのライブ音源をかけてくれた。
その後の僕のバンドのレコーディングに参加してくれた時、前日までモロッコに旅に行っていた谷中さん。約束のスタジオに6時間遅刻。埋め合わせにKEYOSSIEのライブにノーギャラで出てくれることをその場で約束。もちろんレコーディングではカチッと最高の演奏を録音してくれた。
数日後、約束通りに渋谷で同じステージに立ってくれた。その夜のCLUBのパーティーにも呼んでくれ、テキーラをたくさんご馳走になった。その時「いつか一緒に詞を書きましょう」。答えはもちろん「YES!!」
2011年 10年近く経って 詞を共作しましょうと連絡してみた。10年前のテキーラの会話を覚えてくれてた。超上がった。
その後、ex) KICK THE CANCREWのLITTLE君もRAPと詞の曲作で参加をOKしてくれ、3人で1曲の詞を書くことに。サビは絶対、谷中さんと決め、AメロはLITTLE君と自分で書き分けた。早速、谷中さん詩が届いた
戻れない旅 迷わせるコンパス
空から落ちた気まぐれなルートを
また遡ると
使えない鍵 差し込んだエンジン
突然ノイズ 呼びかけのコールに
また一人 手を挙げた
その次に LITTLE君から 以下の詩が届き
Your my honey My darlin 確かめ合うような All night party
覚悟決めた二人 乗り込むスターシップ
これは Like a virgin または Like a ガガーリン
新たな扉 開いたばかり 回る円盤アダムスキー
見守るミラーボール月のかわり 太陽のない国のあかり
最後に僕が以下を書き足した
メトロノーム刻む 告げる 周波数がトランス 円盤は理想郷へ
いとしい風にまたがって、ほくそ笑む
BAGったはずの過去の種子 未来へ
キマラナイパーティー 想像で飛ぼう
escape,running,physical session,Freshpack!!
胞子がシンク まぼろしの凪へ 舞い降りた
タイトルはELECTRICとUTOPIAの造語。「ELECTROPIA」にした。世界を旅して思う東京という意味をこめた。
詩を共に書くって言葉を同じ空間に共存させるとても素敵なこと
世代をこえて、時代を超えて 残るもの。旅先で出会った仲間との忘れられない時間。
三宿のパーティーのテキーラが10年後に詩になった。谷中さんのおかげ。それにLITTLE君が答えてくれた。
軌跡は僕らの奇跡である
兄貴とは約束を守るテキーラだ!!
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