-異種格闘技対談-Ring【round2】第16回/FLiP

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-異種格闘対談-Ring【round2】第16回

FLiP / 逹瑯(Vo) ムック

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サチコ(Vo & G):いろいろとズバズバ聞かれるインタビューがすごく苦手で。なんか自分が壊れそうになっちゃうんです。

逹瑯:いや。男でも殴り合いの喧嘩はさすがにないと思うよ(笑)。今、沖縄の音楽シーンってどんな感じなの?

サチコ:今はハードコアが多いですね。

逹瑯:そうなんだ。ROACHって知ってる?

一同:はい! ROACHは先輩です。

逹瑯:そうなの? 昔ウチの事務所にいたことあって、ウチのリーダー(ミヤ/G)がプロデュースしてたこともあったんだよ。そっか、先輩なんだ。

ユウミ:そうなんですね。ROACHは沖縄の音楽シーンを引っ張ってってくれている存在でもあるんです。すごく面倒みてくれて、お兄ちゃんみたいな存在です。

逹瑯:へぇ~。ROACH偉いんだ。

一同:はい。

逹瑯:へぇ~。ROACH偉いんだ! そっかぁ。Ta-ma♪(Vo)偉いんだ~(笑)。

――ROACHカッコイイバンドだよね。ヘヴィだけど、メロがすごくあったかくて。さっきの話じゃないけど、沖縄っぽい独特のメロを個性としてたし。

逹瑯:そうだよね。ROACHはカッコイイバンドだと思うな、純粋に。音もカッコイイしね。

一同:はい。

逹瑯:FLiPは何かに憧れてた訳でもないとすると、将来どんなバンドになっていたいの?

サチコ:特に完成型はないんですよ。ずっと変化し続けているし、進化し続けていると思うので、形をどんどん変えていってるバンドだと思うんです。だから最終的に自分たちがステージに立ったときに、“音楽やってて楽しいな”っていう結成したときからの気持ちをずっと持っていられるバンドでいたいなって思うんです。

ユウコ:そこは全員同じ意見ですね。

サヤカ:やっぱりライヴやってるときが1番楽しいんで、5年後も10年後もずっとその気持ちを持ち続けていたいですね。

逹瑯:音楽やってて、音楽以外の仕事とかでしんどいことってない?

ユウコ:ん~。しんどいこと? 曲作りとか練習とか、大変だなって思うことはあるけど、しんどいと思うことはないですね。

サヤカ:私もですね。そのときは大変って思ったりするけど、ステージに立つと全部忘れられるというか。曲作りもしんどいけど、ライヴでお客さんが喜んでくれる顔を思い出すと全然頑張れちゃうし。ライヴのことを考えたら、大変だけど苦じゃないんです。

ユウミ:私もですね。曲を作るときはやっぱしんどいですけど、作っててだんだん形になってくると楽しいから、苦労だって思ったことないですね。あんまりしんどいって思ったことないかも。

逹瑯:全員曲作るの?

ユウミ:サチコが元となるメロを持ってきて、そこをみんなでジャムったりして形にしていったりするんですけど、そこは楽しいので。

逹瑯:なるほどね。みんな本当に音楽が好きなんだね。ヴォーカリストとしてしんどいなって思うことはある?

サチコ:ん~。私はインタビューとか苦手ですね。音楽だけやってたいのに、インタビューで歌詞についてとか、必要以上に突っ込まれたりすると苦しくなっちゃうんです。ズバズバ聞かれたりするインタビューは本当に苦手で、辛くてたまらないんです。いろいろとズバズバ聞かれても、そこに答えるつもりで歌詞を書いてないから説明できないし………。ちゃんとそこに意味はあって書いているんだけど、上手く説明できないというか……。

――上手く説明できない想いだからこそ歌詞になっている感情ってあるもんね。

サチコ:そうなんです。

逹瑯:ズバズバ聞かれるインタビューって、誰がそんなことするの?

――誰!? 個人名上げさせるの(笑)!? 問いつめてる問いつめてる(笑)。

逹瑯:あははは。いや、どういうインタビューなんだろ? って思って。

――最近の逹瑯は無敵だからね(笑)。

サチコ:「音楽と人」のインタビューとか……心の中にドドドドドッて入って来られるというか……すごく苦手で……。

逹瑯:俺たちムックも「音楽と人」にはお世話になってるんだけど、そういえば昔は嫌だったかもな(笑)。すげぇ問いつめられる感じだからね。

サチコ:はい。なんか自分が壊れそうになっちゃうんです。

逹瑯:あぁ。でもその気持ちはすごく解るな。いま思い出したけど、俺も昔は「音楽と人」のインタビュー苦手だったわ。いま23歳でしょ? 俺もその頃苦手だった。なんか、壊されそうで怖いんだと思うよ。今は、もう自分たちが積み上げてきた自信もあるしプライドもあるから、ズカズカ来られても平気なんだよね。けど、23歳くらいの頃は、まだ自分に自信もなかったし、すごく守りに入ってたんだと思う。その守りや自分がガードしてる部分を超えて奥まで入りこんで来られるのが怖かったんだと思う。俺もね。たしかにそうだったかもな。俺も同じ気持ちだったかも。次の日にそういうインタビューがあるっていう日は、前日からすげぇ憂鬱だったからね。でもね、そこを超えて丸裸にされた後、だんだん自分に自信が持てるようになっていってからは、そういうインタビューが逆に楽しくなってくるよ。

サチコ:本当ですか?

逹瑯:うん。絶対そうだよ。今はズカズカ入りこんでくるインタビューって大好きだけどね。面白いと思う。

――悪意や偏見のあるインタビューはこの先も好きになれないかもしれないけど、自分たちに興味を持ってくれているからこそだって思ったり、厳しさ故の愛情をそこに感じられるようになったら、逹瑯くんが言ったみたいに、逆にそこを好きになれると思うよ。ズカズカ入り込んでくれるのは、興味があるからこそだと思うし、愛情があるからこそだと思うから。

逹瑯:そうだと思うよ、本当に。「音楽と人」でムック担当してくれる人は、昔からすごくムックを好きでいてくれるからね。

――そうだね。昔からずっと好きって言ってた。でも、そこを本人には言わず、すごく厳しくズカズカ入りこんでいたからね。

サチコ:そうなんですね。そうかもしれないです。今、逹瑯さんがおっしゃった“自信がない”っていうのはすごく当たっている気がして。まだ自分たちが未完成な状態だから、ズカズカ来られると壊れちゃいそうになるんです。苦しくなっちゃって。脆いところを突かれて壊しにかけられちゃうみたいな気がして、必死で踏ん張ろうとしちゃうんです。“本当にそうなの? ねぇ、本当にそうなの?”って問いつめられると壊れそうになる。

――そこで相手を畏縮させて追い込んでしまうだけのインタビューは如何なものかと思うけど、きっと本当に壊れてしまうと思っていたらそこまでズカズカ行かないと思うから。きっとちゃんとサチコちゃんのことや、FLiPというバンドの先を見てくれてる上でのことだと思うよ。愛情ってやつだと思う。

サチコ:そうなんですね。まだ自分に余裕がないからそこまで考えられなくて必死で。

逹瑯:大丈夫。俺もそうだったから。本当に好きでいてくれるっていうのも、自分が大人になったら解るもんだしね。そういうのは本当に解ってくるよ。本当に自分たちのことを好きでいてくれるってのは、本当に伝わってくるから。逆も解るようになるしね。

サチコ:私もそうなれますか?

逹瑯:大丈夫。何回もズカズカやられて何回も裸にされて何回も落ち込んだら強くなるよ。だから頑張って。それにね、インタビューを重ねていくうちに見えてくることもあるんだよ。自分が何をやりたいのか、何を伝えたいのかが自分でよく見えなくなることってあると思うんだけど、インタビューされて答えてるうちに、それが見えてくることがあるから。俺はすごく必要なことだと思ってるんだよね。

サチコ:でも、そうかもしれないです。1回目より2回目の方が自分の言いたいことが言えるようになってきたし。

逹瑯:そうでしょ。修行だよ、修行。

サチコ:そうですね。頑張ります!

⇒NEXT INTERVIEW-4

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