2011年5月1日、デビュー20周年(正確には21年)を記念したANZAのソロライブが新宿のMARZで開催された。

◆ANZA画像

ANZAは、ラウドロックバンドHEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカルだ。しかし、ミュージカル女優である彼女のファンも多い。「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」に出演している彼女のミュージカル女優としての実力は確かだ。

シンガー、ミュージカル女優の顔を持つANZAのソロライブ。これは必見。ライブの冒頭では、アイドル時代のPV、美少女戦士セーラームーンのミュージカル映像が流れる。10~20代前半の彼女だ。そして、当時の活動をともにしたメンバーからのお祝いのメッセージ。

これまで何度も彼女をステージで観てきたが、それは、HEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカルかミュージカル女優だった。今回、初めてのソロ。どんなステージが観られるのか、期待が高まる。

映像が終わり、ANZAが現れる。オフホワイトのニットに白のロングスカート。本人曰く、白ANZA。HEAD PHONES PRESIDENTのANZAとはまったく違うナチュラルさだ。1曲目は、ANZA語で。そして、アイドル時代の「Dream」。続いて、2006年に発売されたANZAのソロ曲「彼方へ」と「翼」。バンド活動が中心の彼女、ソロ曲を歌うのはとても久しぶりとのこと。

彼女の歴史を振り返る今回のライブにはゲストが登場する。最初は、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」でも共演した岩名美紗子。「セーラームーン」の曲をメドレーで。岩名は振り付き、ANZAは多少照れながら。岩名美紗子のソロ「Over the time」も披露される。

続いてミュージカル「レ・ミゼラブル」のコーナーへ。2003年、エポニーヌ役に抜擢されたANZA。エポニーヌは、本田美奈子.が演じた役。ANZAにとって、本田美奈子.は魂で歌う人と語るほど思いのある人。ANZAにとってこの役は挑戦だったという。そんな「レ・ミゼラブル」から「On my own」と「エピローグ」。

ミュージカル繋がりで、2006年に出演した「GIFT」。共演した小田マナブの登場。このミュージカルを、ANZAは「自分を好きになれたミュージカル」と語る。稽古のときに、「うまく歌うな」と言われたというコメントも。歌われたのは、「がんばれ」という言葉が繰り返される曲。「がんばれ」という言葉は、とても難しい言葉。本当に辛い人にとって、この言葉は励ましにもなるが、重荷にもなる。今、東日本大震災の被災地の方にとって、「がんばれ」は励ましの言葉でもあり、一番言って欲しくない言葉であるという。そんな一曲を。そして、小田マナブによる「テノヒラ」。

ここで、メンバーチェンジ。ANZAは衣装を変えて、ブラックANZAになる。黒のベストにネクタイ。ゲストに、HEAD PHONES PRESIDENTを迎える。バンドとして11年を迎えた彼らは今、大きく羽ばたくとき。アコースティックヴァージョンでのHEAD PHONES PRESIDENTを聴く。彼女はバンドメンバーを迎え、自分の居場所(ホームグラウンド)を確かめているのではないかと想像する。

最後のコーナーは、彼女が今伝えたいことを歌に込める。ベッド・ミドラーの「Rose」に日本語の歌詞を乗せた曲。そして、ラストは、このライブのために言葉を綴った曲「my will」。今、彼女が伝えたいことを言葉に乗せて届ける。

全20曲。美少女戦士セーラームーンの主役、アイドル、ミュージカル女優、HEAD PHONES PRESIDENTのヴォーカル、そして一人の女性ANZA。なんとも贅沢なライブだ。彼女の歴史をたどるライブは、彼女が音楽に対して、なぜこんなに熱い思いを持っているのかを知る場にもなった。

<ANZAソロライブ>
1.Song5
2.Dream
3.彼方へ
4.翼
5.ムーンライト伝説
6.I miss you
7.ラ・ソルジャー(メドレー)
8.ラ・ムーン(メドレー)
9.伝説生誕(メドレー)
10.Over the time(シャンゼリオン)
11.On my own
12.エピローグ
13.笑ったら
14.GIFT
15.テノヒラ
16.Chain
17.Sand
18.Rose
19.一人じゃない
20.my will
※2部は、19.がFor ever

HEAD PHONES PRESIDENT/LIVE DVD
3rd DVD『DELIRIUM(デリリウム)』
2011年7月6日(水)発売
DVD2枚組(90分/130分)
AHNB-0001 4,500円(税込)

◆ANZAオフィシャルサイト
◆HEAD PHONES PRESIDENTオフィシャルサイト
◆ANZAとRIHOコラボブランド「RAZ-rabbit」

[寄稿] 伊藤 緑:http://www.midoriito.jp/