KAM、初のワンマン・ショーを開催

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Sugar SoulのアイコSUNが、プロデューサー朝本浩文、MCのCARDZとデジタル新時代を築くための新バンド=KAM(カム)として遂に作品『SPRITUAL』『MATERIAL』を6月1日に2枚同時リリース、6月3日には初のワンマン・ライヴを代官山UNITで敢行した。

◆KAM画像

アルバムは朝本浩文がMUTEBEAT時代から追い続けてきたダブの流れを汲んだドラムン・ベースを基調に、DUB STEPなどのビーツやサウンドを大胆に取り入れたもの。そこにアイコSUNのソウルフルなヴォーカルとスリリングなCARDZのラップが絡まるという最先端の音楽を提示、精神性と物質という現社会にある相反するものをテーマに持つことから、『SPIRITUAL』『MATERIAL』という2タイトルが同時発売されていた。その重厚なビーツに彩られた楽曲群をライヴではどう表現するのかに注目が集まっていたが、ステージにはマニュピレーター、鍵盤を操る朝本を中央に、生のドラム、パーカッション、ベースが加わり、サウンド・ボードにはダブ・マスターXが陣取り、KAMのライブサウンドを見事に表現。そのサウンドをバックにブランクをまったく感じさせないアイコSUNが表情豊かに歌い、クラブでのキャリアを着実に重ねてきたCARDZが、新世代を感じさせる堂々たるMCを聴かせた。

会場を訪れたファンはSugar Soul時代からのファンや、クラブ・ミュージックにアンテナを張っているミュージック・ラヴァーなどが多く見受けられ、熱い空気に包まれていた。

「ライヴは祭り」とアイコSUNが発言していた通り、濃厚なビートとベースの低音の中、メッセージ性の強い唄を響かせるアイコSUNとCARDZが時にトランスへと向かう祭りのような瞬間もありながら、リード・トラックとなった「[i]」、「Dance In The Life」など前述の2枚のアルバムから合計15曲を約1時間強にわたりパフォーマンス。

母親となったアイコSUNは、Twitterでも震災後の福島原発事故による未曾有の危機状態を危惧していることを再三つぶやいているが、そんな現状に「怒りを表現した」という更なる新曲「NO MORE」も披露、ドラムン・ベース版プロテスト・ソングといった新たな姿勢も垣間見せた。アイコSUNが朝本とともに作り上げたSugar Soulの「いいよ」、アンコール時に披露した「悲しみの花に」ではオーディエンスから大きな歓声が上がり、合唱する場面もみられ、興奮とともに初ワンマンは終了となった。

6月26日(日)には大阪@心斎橋CLUB DROPで行われる<POWER OF JAPAN 2011>に出演が決定している。

<KAM LIVE 2011/06/03@代官山UNIT>
1.HERE WE KAM
2.ON THE WAY
3.ROUND & ROUND
4.SURVIVOR
5.RIGHT NOW
6.RIDDIM
7.GOLD
8.いいよ
9.NO MORE
10.JUNGLE MAN
11.WHEN THE SUN GOES DOWN
12.[i]
13.DANCE IN THE LIFE
ec1. U KNOW
ec2. 悲しみの花に

◆KAMオフィシャルサイト
◆KAMレーベルサイト
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