ルノー・カピュソン、ベストアルバム発売

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フランスのエスプリを正しく継承する若きヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニスト、ルノー・カピュソンの初ベストCDが6月8日に発売となった。

1976年フランスのシャンベリ生まれのカピュソンは、いわゆる「フランスのエスプリ」を正しく現代に伝え継承するイケメン・実力派ヴァイオリニストとして世界中の檜舞台で活躍中。その独特な美音と芸術性は、若き日から指揮者アバド率いるグスタフ・マーラー・ユーゲント管弦楽団でコンサート・マスターを務めるなど、オーケストラで研鑽を積み磨かれたもの。ソリストとして華やかにデビューした後も、実の弟でチェリストのゴーティエ・カピュソンとのデュオや室内楽にも力を入れ、マルチな活躍をみせている貴重な存在だ。ピアノの女王マルタ・アルゲリッチにも見い出され、アルゲリッチが主催するルガーノ音楽祭へ弟のゴーティエともに毎年のように招かれ、音楽祭の模様を収録したCDも発売されている。

今回発売されたベスト盤CD『ザ・ベスト・オブ・ルノー・カピュソン』は、コンチェルトからマスネの「タイスの瞑想曲」、メンデルスゾーン「歌の翼に」などのポピュラーな小品、ブラームスのF.A.E.ソナタなど、世界的人気を誇るヴァイオリニストの魅力が存分に味わえるポートレイト的な内容になっている。

カピュソンの使用楽器は、1737年製のグァルネリ・デル・ジェス「パネット」で、かのアイザック・スターンが使っていたものをスイス・イタリア銀行がカピュソンのために購入した名器であることも注目されている。

ルノー・カピュソンは、2011年6月10(金)に東京紀尾井ホールで行なわれるリサイタル<ときめきのヴァイオリン ルノー・カプソン・リサイタル>のため、現在日本に滞在中。ピアノにカドゥシュを迎え、フォーレ、ベートーヴェンの人気のソナタ「春」、そしてラヴェルなどを演奏予定だ。

『ザ・ベスト・オブ・ルノー・カピュソン』
2011年6月8日発売
ルノー・カピュソン(ヴァイオリン)
TOCE-90196 2,500円(税込)
1.メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64第1楽章
2.ブラームス:F.A.E.ソナタ第3楽章:スケルツォ
3.サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチョーソ
4.マスネ:タイスの瞑想曲
5.クライスラー:ウィーン小行進曲:テンポ・ディ・マルチャ
6.シューベルト:ピアノ三重奏曲第2番D.929
7.モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番K216
8.メンデルスゾーン:歌の翼に作品34-2
9.チャイコフスキー:感傷的なワルツ作品51-6
10.ドヴォルザーク:ユモレスク第7番作品101-7
11.ヨゼフ・スーク:4つの小品17-3
12.コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調作品35第1楽章

<Mitsubishi Corporation Presentsときめきのヴァイオリンルノー・カプソン ヴァイオリン・リサイタル>
ルノー・カプソン(Vn),ダヴィッド・カドゥシュ(Pf)
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ長調Op.13,ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調Op.24「春」,ラヴェル:ツィガーヌ 他
[問]紀尾井ホールチケットセンター 03(3237)0061
◆SoundTown Classicサイト

◆BARKS洋楽チャンネル
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