アヴィシャイ・コーエン、癒しの美ジャズ『七つの海』リリース

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イスラエル出身、夢の為に単身アメリカにわたり、チック・コリアに天才と言わしめ、今や世界屈指のジャズ・スターになったアヴィシャイ・コーエンのBLUE NOTE移籍第2弾『七つの海』が6月8日にリリースされた。

◆アヴィシャイ・コーエン画像

幼少期から自宅のピアノを弾き始めたアヴィシャイ・コーエンは、14歳の時に父親の転勤にともなってアメリカ・セントルイスに移住。そこで初めてジャズと出会い15歳からはベースにも興味を持ち始めたという。16歳の時に母国に帰りバンド活動を続けるものの、イスラエルでの音楽活動環境に限界を感じ、自身のスキル・アップを目指し単身アメリカにわたる。場所はニューヨーク。しかし、最初は生きていく為に働くことだけで精一杯、人生最大の苦難を味わったという。音楽活動は地下鉄や公園だった。

しかし1993年にできたジャズ・クラブに出入りするようになり、そこで定期的に演奏できるようになった時に転機が訪れる。たまたま店に来ていたチック・コリアがコーエンの才能にほれ込み、彼をレコーディングに招き、なんと彼を含む新バンドまで結成し、2003年まで活動をともにしたのだ。

その後、チック・コリアのレーベルからアヴィシャイ・コーエンのリーダー作をリリース、ロンドン交響楽団、イスラエル交響楽団、ボストン・ポップス響との共演や、イスラエルでのジャズ・フェスの音楽監督を務めるなど、その才能が一気に開花。米ジャズ誌「ダウンビート」では「地球規模のジャズの夢想家」、米ベース・プレイヤー」誌では「20世紀で最も影響力のある100人のベース・プレイヤー」に選ばれ、アリシア・キーズのレコーディングにも参加する活躍をみせた。

2009年にはBLUE NOTE移籍第1弾アルバム『Aurora』をリリース。そして今回リリースとなったのが2年ぶりとなる『7つの海(SEVEN SEAS)』である。ほとんどの曲でコーエンが作詞・作曲を行ない、ヴォーカルも務めたこのアルバムは、ジャズ・ファンのみならず一般の音楽リスナーにも魅力が伝わるオシャレで癒しの美ジャズなアルバムに仕上がっている。フランスのiTunesチャートで発売と同時に初登場総合10位、JAZZチャートでは圧倒的な人気で1位を獲得。また彼のウッドベースを弾きながら歌う優雅な姿も話題のひとつだ。

『七つの海』
2011年6月8日発売
TOCJ-90070 HQCD 2,500円(税込)
PC配信:1500円
※日本ボーナス・トラック1曲収録
1.ドリーミング/Dreaming(アヴィシャイ・コーエン)
2.アバウト・ア・トリー(オイフェン・ヴィグ・シュテイト・ア・ボイム~一本の木)/About a tree(“Oyfn Weg Shteyt a Boym”)
3.七つの海/Seven Seas(アヴィシャイ・コーエン)
4.ハラ ~前へ/Halah(アヴィシャイ・コーエン)
5.スターヴ/Staav(アヴィシャイ・コーエン)
6.アニ・アフ/Ani Aff(アヴィシャイ・コーエン)
7.ワークソング/Worksong(アヴィシャイ・コーエン)
8.ハヨ・ハイタ ~かつて彼女は/Hayo Hayta(アヴィシャイ・コーエン)
9.トゥー・ローズ/Two roses (“Shnei Shoshanim”)(モルデカイ・ゼイラ)
10.トレス・ヘルマニカス・エラン ~三姉妹 /Tres hermanicas eran(ラディノの伝統音楽)
11.イン・ワン*/In one*(アヴィシャイ・コーエン)3:35 *日本ボーナス・トラック
※参加ミュージシャン:アヴィシャイ・コーエン:ヴォーカル、アコースティックベース、「Dreaming」「Tres hermanicas eran」でピアノ、カレン・マルカ:ヴォーカル / シャイ・マエストロ:ピアノ / エイモス・ホフマン:エレキギター、ウード / イタマール・ドアリ:パーカッション、「Two roses」でヴォーカル、ジェニー・ニルソン:「About a tree」でヴォーカル / ジミー・グリーン:ソプラノ&テナーサックス / ラース・ニルソン:フリューゲルホルン、ビョーン・サミュエルソン:トロンボーン / ビョーン・ブーリン:イングリッシュホルン


◆BARKS洋楽チャンネル
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