ムック、過去と現在が紡いだ新たなストーリー

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6月9日(木)、“ムックの日”に新木場STUDIO COASTにて行なわれたライヴ<Maniac Parade 97~11>。チケットはわずか6分で完売し、会場は超満員となった。これを受けて、今回のライヴの模様は、日本をはじめ、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界27カ国にUSTREAMで有料配信された。

◆ムック 画像

“Maniac”と名付けられているとおり、先日行なわれた武道館2Days<TOUR Chemical Parade FINAL>、<MUCC history GIGS97~11>でも演奏されなかったレアな楽曲が、セットリストに組み込まれていた。

雨にぬれた小鳥の姿と、自らの心を重ね合わせた「五月雨」は、インディーズ時代のシングル収録ナンバー。ミヤ(G)がイントロを弾いただけで、オーディエンスから大歓声が起きた。しかし、単に昔の曲をやるだけではない。

このライヴでは最新アルバム『カルマ』の楽曲を随所に置き、ムックの過去と現在を行き来する。特に中盤の流れは秀逸だった。『カルマ』収録曲であり、制御不能になったコンピューターをモチーフにした「アイアムコンピュータ」。淡々とした曲調とは対照的に、逹瑯(Vo)は激情をたたきつけるように歌う。ミヤとYUKKE(B)も、ステージを縦横無尽に動きながら音を奏でる。

続く2004年のアルバム『朽木の灯』収録の「暁闇」は、音の静と動を際立出せ、そのコントラストの美しさを1曲の中で表現してみせた。さらに同アルバム曲「溺れる魚」。冒頭、静かに語りかけるような逹瑯の声に、ミヤのアコギが優しく寄り添う。途中からSATOち(Dr)とYUKKEのリズム隊が加わり、曲が一気に開けていく。過去と現在の曲たちがライヴの中でつながっていき、新たなムックの音楽のストーリーが生まれていく。

後半は、激しいナンバーが次々に繰り出される。エレクトロな「ファズ」では、逹瑯のハーモニカの音に合わせ、オーディエンスは会場が揺れるほどジャンプする。アップテンポな「前へ」に突入すると、フロアの動きが一段と激しくなる。そして本編のラストは「リブラ」。生と死に対する答えを、花に託した楽曲だ。地を這うような逹瑯のダークな声がサビでは一転、凛とした音色に変わり、力強い決意へと向かっていく。

アンコールでも、「水槽」や「ジレンマ」といった久々の楽曲を披露。そして最後は『カルマ』のラスト曲でもある「フリージア」。過去の旅から現在地に戻り、またここからムックの歩みが始まることを示した。

文●桂泉晴名
写真●緒車寿一

<兎☆NIGHT vol.10~根崎料栄バンド歴20周年記念 その人生とその仲間たち~>
6/18(土) 新宿BLAZE

<大佑 一周忌追悼公演「漆黒の光」>
7/15(金)新木場STUDIO COAST

<ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2011>
8/7(日)国営ひたち海浜公園  

<SUMMER SONIC 2011>
8/14(日)幕張メッセ ほか
http://www.summersonic.com/2011/

チャリティ・ソング「暁」
5月23日(月)より1か月期間限定で配信開始
日本武道館公演の会場限定チャリティーCDとして発売され、ソールドアウトした「暁」を『FMP MUSIC POWER AID』(音楽を通じた被災者支援のための基金)の賛同サイト、及びiTunesにて本日より配信を開始。
(※本楽曲での収益に関しましては全て『FMP MUSIC POWER AID』を通じて被災地へ寄付させていただきます。)
■配信サイト:レコチョク フル、レコチョク ロック・フル、ARTIST DELI フル、セガカラMelody、ちゃくステージ、music.jp、dwango.jp、GIGAッch、ベストヒットJ-POPフル、オリコンスタイルフル、オリコンインディーズフル、オリコン☆ベストヒットフル、JOYSOUND、(後日配信:TOKYO FM♪フル)
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◆逹瑯 連載「-異種格闘技対談-Ring【round2」】
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