全世界から参加のマイケル・ジャクソン「ビハインド・ザ・マスク」PV、ついに公開

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2度目の命日(6月25日)を目前に、マイケル・ジャクソンの最新ミュージック・ビデオ「ビハインド・ザ・マスク」が完成し、オフィシャルサイトで公開となった。

◆マイケル・ジャクソン画像

この映像は、2011年3月にUSのオフィシャル・サイトから出演者を募集して制作されたものだ。自分のパフォーマンス動画を投稿することでプロジェクトに参加出来るということで、世界103ヶ国から応募者が殺到、完成したビデオには日本からの応募作品も含む1600の投稿動画が採用されている。ここでは50人の子供と36匹の動物も登場するハッピーなものだ。

今回のプロジェクトでは、参加者が簡単に好きな役・パートを演じることのできるツールがサイト上にたくさん用意されていた。参加者は楽器の演奏、歌、観客、あるいはクラシックなMJのダンスを踊る、といった役割スクリーンのテンプレートの指示に従い、自分のウェブカメラで録画しビデオの最適なダイミングに合わせてそれをアップロードすることが出来るようになっていた。つまり、マイケル・ジャクソンのオフィシャル・ミュージック・ビデオの素材制作が世界中のファンに委託される形だ。素材を募集するのみならず、制作にまでオーディエンスがかかわるという点が、やはり画期的。テクノロジー・ジャーナリストのナタリ・モリスは、「“クラウド・ソーシング”というコンセプトが生まれる以前から、マイケルはこの手法をビデオ制作に使っていた。マイケルとファンの間の絆を表現するのに、これ以上ぴったりのプロジェクトはないだろう」と評価する。

このミュージック・ビデオの監督を務めたデニス・リウは「世界中の人々がマイケル・ジャクソンという類まれなアーティストの精神のもとに一堂に会し、マイケルへの想い、それぞれのクリエイティヴな歌声やダンス、音楽的な才能を共有する瞬間に立ち会えたことは、とても感動的で、何より光栄なことだった」と、その手応えを語っている。

プロジェクトへの参加者は、このビデオが解禁されることで、自分がマイケルのミュージック・ビデオに出演できているかどうかが明らかになるため、世界中でその解禁の瞬間が待ち望まれていたというものだ。

なお、「ビハインド・ザ・マスク」は坂本龍一作曲によるYELLOW MAGIC ORCHESTRAの名曲「BEHIND THE MASK」のカヴァーだ。マイケル・ジャクソンは『スリラー』制作時に、この曲を同アルバムに収録予定で制作していたものの、結局収録は実現せず30年近くの時を経て初めて、2010年12月リリースの最新アルバム『MICHAEL』に収録されたという作品である。マイケルがオリジナル作品にカヴァー曲を収録したのはザ・ビートルズ「カム・トゥゲザー」、チャーリー・チャップリン「スマイル」の2曲のみで、この「ビハインド・ザ・マスク」がマイケル・ジャクソン史上3曲目のカヴァー曲となった。

『MICHAEL』
EICP-1500 税込定価\2,520
1.Hold My Hand (Duet with Akon)
2.Hollywood Tonight
3.Keep Your Head Up
4.(I Like) The Way You Love Me
5.Monster (Featuring 50 Cent)
6.Best Of Joy
7.Breaking News
8.(I Can’t Make It) Another Day (Featuring Lenny Kravitz)
9.Behind The Mask
10.Much Too Soon

◆オフィシャルサイト
◆オフィシャルサイト(海外)
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