ミドリカワ書房、“伝説の茶番”で衝撃の告白

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2011年で3回目となるミドリカワ書房恒例の“梅雨フェス”<MIDOFES 2011>が、6月26日大阪umeda AKASOで大盛況のうちに幕を閉じた。今年は初の試みとして、東京・大阪2ヶ所で開催され、両日ともチケットは完売。大入満員の中、伝説の茶番が東西で繰り広げられた。

◆ミドリカワ書房<MIDOFES 2011>画像

東京公演の前説は、絶妙な発音による「アカシャカシャカシュ(AKASAKA SAKASU」で人気沸騰中のお笑い芸人・諸見里大介が担当。登壇して普通に注意事項を読み上げるだけで笑いを取るという奇跡の滑舌の悪さを披露し、会場を暖めた。

一方、大阪公演の前説はガリガリガリクソンが務め、自己紹介がわりに持ちギャグを連発した後、「秘密のへんけんSHOW」というフリップ芸を披露。最後はヘソでペットボトルを開けるという妙技まで見せて会場を盛り上げた。

そして前説終了後、ダークなSEと青みがかった幻想的な照明の中、トップバッターとして登場したのは“伸として梅雨”。圧巻のライティングの中、「恋に生きる人」「続・それぞれに真実がある」の2曲を演奏し、ロック・バンドらしく風のようにステージを去っていった。

2組目は、このフェスの常連“浜田伸吾”。赤いバンダナ、ティアドロップのグラサン、袖を切ったジージャンという正装で登場した浜伸(はましん)が1曲目に演ったのは“浜田省吾”の「MONEY」。なぜここでコピーを?などという無粋な勘ぐりをする間もなく、東京公演では思わず「NEW STYLE WAR」と間違えそうになる「ドライブ」を、大阪公演では「I am a mother」で会場を浜伸ワールドに染めた。

続いて登場したのは、ダブルのライダース姿がそっくり…もとい似合いすぎの“緑心ブラザーズ”の“YO-SHING”。一聴すると曲タイトルの頭になぜだか「拝啓」とつけたくなってしまう「自信があるんです」と、彼の代表曲「私の恋愛」の2曲で観客を魅了しステージを後にした。

そして4組目は、“ミドチル”の略称で御馴染みの“Mid Children (ミッドチルドレン)”。スタイリストが吉祥寺のギャル男系ショップで買ってきた鮮やかなピンクのシャツを身にまとい、颯爽と登場した“ミドチル”。「シーソーゲーム」風の「雄と雌の日々」、「Tomorrow Never Knows」的な「私には星が見える」を熱唱した。

5組目は、東京と大阪で異なるアーティストが登場。東京はダンディな口ひげがトレードマークの“谷村伸一”。1曲目に「いい日旅立ち~三都物語~」調の「保健室の先生」を、2曲には愛が地球を救いそうな「春よ来るな」を演奏し、オーディエンスの心に黄色いTシャツを着せて堂々とステージを後にした。

一方の大阪の5組目は、緑原敬之。ハンチングにアゴひげ、キーボードを弾きながら「頑張るな」と「愛なるは」を演奏し、オーディエンスから喝采を浴びた。6組目は、ミ・ドリフターズ。土曜の8時にTVの前に集合していた世代ならば100%欲しくなる、あのハッピを着たメンバーがメドレーを披露。客席を昭和にタイムスリップさせた後、名曲「盆回り」と共にステージ上を右往左往しながら退場していった。

そして7組目、大トリはミドリカワ書房。7月13日に発売されるアルバム『愛にのぼせろ』収録の新曲「君は僕のものだった」と、これまでの彼の代表曲合計7曲を演奏し、トリらしい堂々としたパフォーマンスで本編は終了した。

そしてアンコールの声援に応えて再びミドリカワ書房が登壇し、本人の口から衝撃の事実が発表された。

「今日のイベント、沢山の出演者がいましたが、あれ、全部僕一人でやってました」。

3年連続、計4公演行なってからの衝撃(?)の事実を発表すると、客席からは「え~!?」というお約束のレスポンス。オチもきれいに決まった後、アンコールとしてGOING UNDER GROUNDとコラボした新曲「また明日」、「笑って俺についてこい」の2曲を演奏した。

なお、前説の吉本勢だけでなく、ミドリカワの転換/着替えのつなぎとして、昨年同様、東京・大阪ともにレジデントDJの茂木淳一による「ウィークエンドは生乾き」というRADIO風プログラムも行なわれた。

最後は「本当は京都の磔磔で同じ日にあったサンボマスターのライヴに行きたかった」というガリガリガリクソンと、ミドリカワ書房の“全部一人でした発言”を受け「どうりで楽屋が空いていると思った」と最後まで茶番に乗っかる茂木淳一、そしてミドリカワ書房の3人が登壇して、アイドルよろしく“お楽しみ撮影会”を実施。

撮影を終えると、プロレス好きのミドリカワ書房はアントニオ猪木風に「3,2,1,ミドシン!」のコールで締め、3回目の梅雨フェスは幕を閉じた。


New Album
『愛にのぼせろ』
2011年7月13日発売
TKCA-73654 ¥2,800(tax in)
1. グッドモーニング
2. 銭湯の思い出
3. 君は僕のものだった
4. 片想われ
5. 魔法にかけて!
6. こちょばしっこ
7. はじめての合コン
8. I am not a mother
9. また明日
10. 熱海

<ミドリカワ書房 弾き語りTOUR2011「愛にのぼせる夏休み」>
8月5日(金) 福岡 Gate's7  open 19:00 / start 19:30
8月7日(日)  名古屋 得三  open 17:00 / start 18:00
8月13日(土) 仙台モーツアルトアトリエ  open 19:00 / start 19:30
8月14日(日) 札幌 くう open 18:00 / start 18:30
8月20日(土) 京都 sole cafe  open 18:30 / start 19:00
8月21日(日) 広島 LIVE Cafe JIVE open 17:30 / start 18:00

<ミドリカワ書房愛のワンマン・リサイタル 「~秋にのぼせろ~」>
10月23日(日) 心斎橋BIGCAT
10月26日(水) 渋谷クラブクアトロ

◆ミドフェス オフィシャル・サイト
◆ミドリカワ書房 オフィシャル・サイト
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