【D.W.ニコルズ・健太の『だからオリ盤が好き!』】 第28回「近況報告~DJ、デッド、アレサ、PPM~」

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D.W.ニコルズの鈴木健太です。
暑い暑い夏がやって来ましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか?

僕はと言えば、先日DJイベントなるものでDJをしてきました。DJが次々と入れ替わり、大音量で音楽をかけるDJイベント。最近ではアナログレコードを使うDJは少数派と聞きますが、この日も例外ではないらしく、CDやパソコンを使ったDJさんがたくさんいらっしゃいました。そんな中、僕はもちろんすべてアナログで、しかもオリジナル盤中心でまわしたので、アナログの、そしてオリジナル盤の音の凄さが一層際立っていました。大音量でかけるオリ盤の音は、太さといい音圧といい、ブッチギリで凄かったのです。

DJイベントでは、普段ではとても出せないような大音量でお気に入りの音楽をかけることができるのが何と言っても嬉しい。やっぱりアナログって本当にいいなあ、とつくづく思った夜でした。

さて今回は、僕の近況報告と言いますか、最近入手したオリ盤たちを何枚か紹介したいと思います。

■ 『Grateful Dead / Grateful Dead』



▲ゴージャスな金ワーナー・レーベル。レーベル下部に[STEREO]の表記。MONO盤は同じデザインで[MONAURAL]と表記。
Greatful Dead、1967年のデビューアルバム。デッドにはそれほど詳しくない僕は、カントリー、アコースティック色の強い4th『Workingman's Dead』や5th『American Beauty』あたりがベタに一番好きなのですが、このロックっぽくてポップなサイケ、という感じの1stも割と好きです。作りこまれていないレコーディングというのもいいです。ジャケが傷んでいるために破格だったのですが、盤はとても綺麗だったため即購入でした。

1967年、金ラベルワーナーでUSオリジナルには違いないのですが、これはSTEREO盤です。この作品にはMONO盤も存在します。そして年代的にみても、恐らくこれもオリジナルミックスはMONOなのではないかと思うのです(連載第26回参照)。でもこのSTEREO盤もなかなかエゲツない良い音していて、やっぱりこの時期の音楽はオリ盤で聴くとさらに好きになります。このサイケ感はMONOで聴いたらさらに気持ち良さそうな気がします。

■ 『Aretha Franklin / SOUL '69』



▲『SOUL’69』の赤/緑アトランティック・1841BROADWAYレーベル。リム下部に“1841BROADWAY…”と表記がある。
Aretha Franklin、1969年リリースの、NYのジャズメン達をバックに録音した渋めのソウル・アルバム。夜にくつろぎながら聴きたいアレサ。

僕はこのUSオリジナル盤を札幌のレコード屋のワゴン・セールの中から発掘しました。盤もキレイだったので、その安さが信じられずに店員さんにセールの理由を尋ねると、「これは再発盤、オリジナルは青/緑ですよ」と。でもそれは店員さんの勘違い。レコード・レーベルが青/緑アトランティックなのは'68年までで、'69年のこの作品は、赤/緑アトランティックで1841BROADWAYと表記のあるこのレーベルがオリジナルのはずなのです。それを店員さんに告げ、しかし店員さんも今さら値段を付け直すわけにもいかず、僕はホクホク顔でその叩き値でオリ盤をゲットしたのです。これだからレコ堀りはやめられません。
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