長渕剛、オリジナル音源発表から20年経て「お家へかえろう」シングル化

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長渕剛の名曲「お家へかえろう」が、オリジナル音源の発表から20年を経てシングル化されることになった。

「お家へかえろう」は、1990年にリリースされたアルバム『JEEP』に収録されていたもので、同年に東西ドイツ統一後のベルリンからの生中継にて、NHK紅白歌合戦に初出場した際に歌う計画もあった。しかし、「国会議事堂に しょんべんひっかけて」という歌詞のくだりが当時問題になり、ほかの曲を歌ったというエピソードもある曰くつきの曲。

だが、7月13日に放送されたNHK総合「SONGS」にて、新たな歌詞とアレンジにより「お家へかえろう2011」として演奏。今回の演出打合せの段階で、長渕からの「今、敢えてこの曲を歌いたい」というオファーをNHK制作陣が快諾し、番組内で歌うことが実現したのだという。

そして、この放送の際に歌詞に手が加えられ、東日本大震災以後の日本を封じ込めるかのように歌われたのが、下記のくだり。

   ◆   ◆   ◆

ところで東京永田町はいつもの顔ぶれで
まとまりのねえケジメのねえ風が吹いている
ぶれまくる日の丸と星条旗が仲良く揺れている
俺は憂鬱なまんま黒い雨にさらされてる

   ◆   ◆   ◆

番組終了後、このことはファンのみならず大きな反響を呼び、Twitterのタイムライン上には「まさかあの曲を歌うなんて!?」「今だからこそ必要な曲を歌ってくれた!」「ぜひ政治家の人たちに聞いていただきたい」などの書き込みが溢れた。また一方で、「NHK凄い!」「NHKがやってくれた!」など、NHKを賛辞する声も多数書きこまれた。

同様の反応は、長渕が4月から取り組んでいるラジオ番組・東日本大震災復興支援番組「長渕剛 RUN FOR TOMORROW~明日へ向かって~」にもメールとして多数届いたという。

そうした反響を受けて、当初1曲入りCDシングルとして9月7日にリリースを予定していた「TRY AGAIN for JAPAN」のカップリングに、急遽「お家へ帰ろう 2011」が収録されることになった。

なお、本作のCDおよび配信で得る全ての収益は、東日本大震災で被災された子供たちへの義援金として寄付される。

東日本大震災後、長渕はさまざまな活動を通して被災地や被災者、そして被災地で任務に当たる自衛官たちを支援、激励してきた。先ごろも、福島県浪江町の子供たち20名を鹿児島県霧島市へ招待し、豊かな自然と夏を満喫してもらおうというサマーキャンプ企画を発表したばかり。

長渕剛は、今後も東日本大震災の復興支援に、さまざまなかたちで取り組んでいく予定だという。

「TRY AGAIN for JAPAN」
2011年9月7日発売
UPCH-80249 ¥1,300(tax in)

◆長渕剛オフィシャルサイト
◆東北地方太平洋沖地震にまつわる音楽・アーティスト関連情報ページ
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