日本オペラ界のトップスターが「チャリティ・オペラ・コンサート」に集結

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東日本大震災で被災された方々への支援を目的に、日本オペラ界のトップスターが一堂に集結した初の<チャリティ・オペラ・コンサート>が7月28日に東京ミッドタウンホールで開催された。

◆<チャリティ・オペラ・コンサート>画像

宮城県出身の成田博之の呼びかけで実現したこのチャリティ・オペラ・コンサートには、成田自らが参加するザ・ジェイド、人気ソプラノの腰越満美と並河寿美やメゾソプラノの林美智子、女声ボーカルユニット:クリスターレ☆など、日本オペラ界のトップスターが一堂に集結した。

冒頭に福島県知事からのビデオレターが流され、東日本大震災から4ヶ月が過ぎた被災地の現状と復興に向けた活動、そしてチャリティー・コンサートに集まった方々に対するお礼の言葉が贈られ、コンサートが始まった。前半ではザ・ジェイドからソロで、テノールの樋口達哉・高野二郎、バリトンの黒田博・成田博之、さらにプリマたちが、プッチーニ、モーツァルトなどオペラ・アリアの名曲を堂々と披露した。

後半はクリスターレ☆からスタートし、トリにはザ・ジェイドが登場、世界的な音楽の潮流であるクラシカル・クロスオーバーの親しみやすい癒しのハーモニーを会場に響かせた。アンコールでは、出演者全員と観客が一つになって「故郷」を歌い、被災地の復興を祈った。そして最後はオペラ『椿姫』から「乾杯の歌」でフィナーレを迎えた。

この日トリを務めたザ・ジェイドは、7月27日に発売されたばかりのニューアルバムから2曲を含む4曲を熱唱。なかでも最後に歌った新曲「リヴァイブ」は、歌謡界の大御所である筒美京平作曲&小椋佳作詞という史上初の顔合わせで書き下ろされた新曲で、復興に向かう今の日本に<リヴァイブ=生まれ変われ!>という力強いメッセージを贈り、その圧倒的な歌唱力で観客を魅了した。

この「リヴァイブ」は、「そうまさいがいエフエム」(福島県相馬市)や「わたりさいがいエフエム」(宮城県亘理町)などの臨時災害放送局でもオンエアされている。

このチャリティ・コンサートは入場無料でその代わり会場のお越し頂いた方々に寄付を頂く形で行われ、集まった寄付金は全額を義援金として、岩手・宮城・福島各県の災害対策本部へ届けられる。

<チャリティ・オペラ・コンサート>
【第一部】華麗なるオペラ・アリア
・ビゼー/歌劇『カルメン』より「闘牛士の歌」:成田博之(バリトン)
・プッチーニ/歌劇『ジャンニ・スキッキ』より「私のお父さん」:鷲尾麻衣(ソプラノ)
・モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』より「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」:黒田 博(バリトン・)
・プッチーニ/歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」:並河寿美(ソプラノ)
・ビゼー/歌劇『カルメン』より「ハバネラ」:林美智子(メゾソプラノ)
・プッチーニ/歌劇『トスカ』より「星は光りぬ」:高野二郎(テノール)
・プッチーニ/歌劇『トスカ』より「歌に生き、恋に生き」:腰越満美(ソプラノ)
・プッチーニ/歌劇『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」:樋口達哉(テノール)
【第二部】調和するクロスオーバーの世界
「アメイジング・グレイス」(日本語詞:岩谷時子):クリスターレ☆
「水の惑星」(作詞:御徒町 凧 /作曲:村松崇継):クリスターレ☆
「祈り~You Raise Me Up~」(日本語詞:御徒町 凧 /作曲:R.U.Lovland):ザ・ジェイド
「手紙」(作詞・作曲:近藤 薫):ザ・ジェイド
「世界の言葉でアイ・ラブ・ユー」(作詞:片野順子 /作曲:三枝成彰):ザ・ジェイド
「リヴァイブ」(作詞:小椋 佳 /作曲:筒美京平):ザ・ジェイド

◆ザ・ジェイド・オフィシャルサイト
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