DJ HASEBE、Sugar Soul、Zeebraが語る「いま、3人でやる理由」

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2010年、区切りとなるキャリア20周年を迎えたDJ HASEBEが、最新ミックスアルバム『Manhattan Records “The Exclusives” Japanese R&B Hits(Mixed by DJ HASEBE)』を8月3日にリリースする。

◆『Manhattan Records “The Exclusives” Japanese R&B Hits(Mixed by DJ HASEBE)』画像、収録曲一覧、TVスポット動画

これは累計セールス20万枚以上という、インディーズ・コンピとしては異例のセ―ルスを誇るマンハッタンレコードの人気シリーズ『The Exclusives』の邦楽ミックス第2弾。第1弾のDJ HAZIMEによる日本語ラップミックス盤にはKREVA、DABO、ANARCHYがコラボレーションした新曲が収録され、ヒップホップファンの話題をさらった。そして、今作では、各方面で騒がれているとおり、R&Bチューンの金字塔「今すぐ欲しい」を生み出したDJ HASEBE、Sugar Soul、Zeebraの3組による約10年ぶりの共演曲「Love Shines」が新録曲として収められている。

HASEBE、Sugar Soul、Zeebra。3人は「Love Shines」について以下のように語っている。

   ◆   ◆   ◆

DJ HASEBE(以下H):「じつはこのメンツでやること自体、悩んでた。今作の話をもらい、リード曲を作ることになったんだけど、テーマが“Japanese R&B Hits”だから、90年代の国産R&Bも収録することになる。だったら、その時代背景が見える曲、それこそ黄金期を彷彿させる曲を作ろうと思ったんですよ。20周年の時にアイコ(Sugar Soul)とZeebraに出演してもらって「今すぐ欲しい」のライヴをやったこともあって、頭には浮かんでいたんだけど……簡単には言えなくて。ハードルが高いよな-、と思いながらもダメ元で頼んでみたわけですよ。」

Zeebra(以下Z):「俺はずっとこのメンツでやりたかったから、二つ返事どころか、コンマ0.1で即答。それにHASEBEの『Zeebraは絶対に断らない』っていう気持ちも感じたし(笑)」

Sugar Soul (以下S):「私はハセさんのビートを初めて聴いたとき、じつはピンとこなかった。10年以上が経過して再び3人が集まったのに『なぜ、いまあえてこういった曲をやりたいのか理由を述べよ!』と。私はいまKAMというグループで活動しているけど、少なくとも10年近いブランクがある。私は“いま”を大事にしているから、そこで懐かしげな曲をやることに一種の途惑いを感じた。だから、そこを納得できないとリリックを書くことはできなかったの。」

H:「おっと、これはマズいな……という状況になったわけですよ。これは言葉を選んで慎重に説明しないと無理だぞ、って(笑)。それで丁寧にミックスCDのコンセプトを話して、昨今における90年代サンプリング回帰や、「今すぐ欲しい」から10年以上経っているけど、それを知らない若い世代にも知ってもらいたいし、リアルタイムで聴いていた人たちには“その後”を届けるのも重要なんじゃないか、ってね。」

S:「その話を聞けて、『よっしゃ、書けるかな!』って思えた。私はそれを“いま”やる理由が欲しかったから。」

Z:「“自分の愛で大切なものを守る”というテーマを内包できるリリック……それってテーマがきちんとあるようでないようなものなんだよね。」

S:「私は今回の制作が本当に楽しかった。3人での作業はもちろん、いままでHASEBEと作った曲のメロは私が担当だったんだけど、今回はJeff Miyaharaにやってもらって、初めて私以外の人にメロディーを作ってもらった。その作業がホントに新鮮でわくわくしたし、感動したし、たくさん学んだ。最後は何度も抱き合って大喜びして。」

H:「あんな楽しそうにレコーディングしているアイコを初めて見た。」

Z:「昔は常に“闘い”みたいなレコーディングだったもんね。」

S:「いろんな意味で素直になったんだな、って……私も大人になりましたから!(笑)。でも私自身、この3人でこんな早く曲をやるとは思ってなかった。もっともっと後でもいいと思ってたくらいだから。でも、断れないんですよ、ハセさんから電話がくると……(笑)。それと、“Sugar Soul”という名義を使用するのも考えた。いま出すべきことなのかな、って。でも、素直な気持ちで言ってしまうと、『やっぱり私はSugar Soulなんだな』って感じました。」

H:「正直、自分もこんなに早く実現するとは思わなかった。作れたとしても覚悟を決めないと作れないものだったと思うし。しばらくはこの曲をかけ続けて“愛”を届けていきたいと思います。」

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