ポーランドNo.1ジャズ歌姫アガ・ザリヤン、来日決定

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今、ジャズが熱いというポーランドで、ここ数年トップの座を占める若きジャズ歌姫、アガ・ザリヤンが日本デビュー盤『ルッキング・ウォーキング・ビーイング』をリリースした。ポーランドのグラミー賞と言われる“フリデリク”の受賞及びノミネートの常連であり、首都ワルシャワの“文化大使”に任命、これまで発売した5枚のアルバムすべてが国内でゴールド、プラチナム、マルチ・プラチナムを獲得。また、40年の歴史を持つヨーロッパでも指折りのジャズ雑誌Jazz Forum誌上の年間人気投票「女性ヴォーカル部門」で、ここ数年間ポールウィナーをキープしているトップシンガーだ。

◆アガ・ザリヤン画像

また、国内に留まらず、イギリス、アメリカ、ドイツ、ノルウェー、イスラエル、フランス、ロシアなど、10カ国を超える世界中の国で演奏をしており、活躍の場を広げているアーティストでもある。そんなアガ・ザリヤンの日本デビュー盤は、アガ本人も作詞・作曲を手掛けたオリジナルに大人気スタンダード「ワルツ・フォー・デビイ」や「あなたと夜と音楽と」等が追加収録されており、“ジャズ・ソロ・オブ・ザ・イヤー2011”の受賞者でもあるピアニスト、ミハウ・トカイによる技巧的かつ心地よいピアノの音色がアガのスムージーで颯爽と耳に届く歌声の魅力を倍増。ボッサ、サンバ、ジャズ・ロックのサウンドをちりばめたサウンドがおしゃれに響く作品である。

そんなアガ・ザリヤンの初来日の決定だ。9月3日(土)東京・丸の内Cotton Club、9月4日(日)CLUB TOKYO JAZZ(東京JAZZで行われる国際ジャズ・ショーケース)昼の部に出演が決定しており、アガのバンド“ヨーロピアン・ジャズ・カルテット”とともに来日するものだ。アガはポーランドにて東日本大震災のチャリティ・ライヴを既に2回行なっており、「日本にはずっと行きたかったから本当に嬉しい。日本の音楽ファンは素晴らしいと聞いています。皆さんにお会いするのが楽しみ」と語っている。

世界的歌姫へと成長したアガ・ザリヤンを生んだポーランドは、ショパンの祖国。ポーランドのジャズ・ライターのオラシオ氏は「ハイレベルな音楽教育が育んだ圧倒的な技巧による美しい音色ももちろんのこと」と語りながらも、以下のようにポーランドの音楽シーンを分析する。「ポーランドの音楽の旋律は、美しい印象の残り香を漂わせ、空中ですうっと消えてしまうような、引き際を心得た“引きの美学”を持つ。感動を押しつけず、情感の頂点の一歩手前で消えてしまうがゆえに記憶と忘却の狭間をたゆたうように揺らめき、ほのかなロマンティシズムを心の片隅にほんのりと色付けてくれ、かえって強く人の心を惹きつけている。」

『ルッキング・ウォーキング・ビーイング』
TOCJ-90071(高音質HQCD) 2,500円(税込)
1.チェリー・ツリー・アヴェニュー
2.ルッキング・ウォーキング・ビーイング
3.レット・ミー
4.フォー・ザ・ニュー・イヤー, 1981
5.星もひとりぼっち
6.シーキング・マイ・ラヴ
7.フェブラリー・イヴニング・イン・ニューヨーク
8.マイ・ネーム
9.テンプテイション・ゲーム
10.ウェイティング・ザ・ムーン
11.幸せとは何でしょう
12.ザ・スレッド
13.トゥ・シー・ア・ワールド※日本ボーナス・トラック
14.ワルツ・フォー・デビイ※日本ボーナス・トラック
15.あなたと夜と音楽と※日本ボーナス・トラック

◆アガ・ザリヤン・オフィシャルサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
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