<情熱大陸フェス>、東京公演開幕

ツイート

▲カサリンチュ
▲ナオト・インティライミ
▲お中元(中孝介+元ちとせ)
▲ソノダバンド
▲押尾コータロー
▲Sing Like Talking
▲→Pia-no-jaC←
▲西村由紀江
▲馬場俊英
▲矢井田瞳
▲さだまさし
▲沖 仁
▲藤井フミヤ
▲スキマスイッチ
▲鈴木雅之
▲トータス松本
▲Rake
▲葉加瀬太郎
▲全出演者
12時5分。オーガナイザーの葉加瀬太郎が舞台に上がり、「晴れたましたねっ!」と挨拶、「ゆっくりと夏休みの1日を楽しんでいって下さい!」というMCで情熱大陸フェス、東京公演が開幕した。

◆<情熱大陸フェス>東京公演画像

トップバッターを務めるナオト・インティライミは勢いよく登場し、広い舞台を走り回りながら、いきなり場内を総立ちのさせる。

2番手のお中元は、変則構成。まず中孝介しが2曲、交代して元ちとせが2曲、最後にお中元として2人で登場。「季節外れの曲ですが"情熱"たっぷりに歌います!」と元のMCで紹介された唯一の持ち歌である「春の行人」を、葉加瀬のバイオリンと共にしっとりと歌う。この二人が歌うと、炎天下なのに不思議と涼しい風が吹き出し、なんだか奄美に来てるような気分にしてくれる。

ヴァイオリン、チェロ、キーボード、ギター、ベース、ドラムで構成される6人組インスト・ユニットのソノダバンドは初参戦ながら会場を湧かす。様々なジャンルの音楽をミックスさせた彼らの演奏は勢いがあり、何よりも聴くものを楽しくさせる魅力がある。同じく初参戦のインスト組では→Pia-no-jaC←が印象に残る。こちらはピアノとカホンというミニマル編成ながら、グイグイと引き込むような暑くて火傷そうなヒリヒリとした演奏とソノダバンドとは好対照。

前半パートのヤマは、矢井田瞳の葉加瀬太郎登場コーナー。イベント・オーガナイザーの傍ら、ホストとして観客をもてなす事はもちろんだが、同時に出演アーティストを気持ちよくさせる重要な任務もある。大阪では阪神タイガースを意識した黄色いハッピ姿だった葉加瀬太郎は、暴走族風の白の長ランに、ヤイコ命と書かれたタスキをかけた抱腹絶倒な出で立ちで登場。お馴染みの「My Sweet Darlin'」を、葉加瀬太郎と共に歌う矢井田瞳も、実に楽しそう。

続いてのさだまさしでは、ステージに上がるだけで、なぜか観客は全員立ち上がる。それを見てさだは、俺のうたは立って聴くもんじゃねぇ!と客を座らせ、情熱大陸フェス史上、最も沈み込む曲やりますと、名曲「精霊流し」と「秋桜」を葉加瀬太郎のバイオリンと共に歌う。散々毒舌を吐きながらも、水分を摂取するようにとオーディエンスへの気遣いも忘れない。いい感じで会場を和ませ、今度は「北の国から~遥かなる大地より~」を歌い、途中からは観客全員のウェーブを交えての大合唱に持っていく。

この日は広島平和記念日。8月6日には、この歌を歌う事にしていますと「広島の空」を歌う。その強いメッセージは会場全体に響き渡り、場内では涙を浮かべながら聴き入る人も。最後は、被災地のみなさんに届くようにと、石川遼への応援歌としして作られた「強い夢は叶う」。この歌が歌われると、先ほど座らされたお客さんも、自然と総立ちに。感動のうちにステージは終了。短い時間ながら、見事に自分の世界へ引き込んでいく力量はさすが。

ベテラン勢では、2011年にソロデビュー25周年を迎える鈴木雅之も負けてはいない。1曲目から葉加瀬太郎が参加し、「2人あわせてスズキタロウです!」と名乗り、「日本一スタンダードな名前のコンビで、世界一のスタンダード・ナンバーをやります!」とナット・キング・コールの「LOVE」を日本語詞で歌い、この日一番のゴージャスな大人の雰囲気を醸し出す。さらに4曲目には実姉の鈴木聖美までも投入、最後はお約束の「ロンリー・チャップリン」で閉める貫禄のステージ。

続いては人気者、トータス松本。誰も耳にした事のある曲を惜しげも無く次から次へと歌い、場内のボルテージは最高潮に。ラストは葉加瀬太郎と共に「ガッツだぜ!!」。ソウルフルなこの曲に、クラシカルなバイオリンが意外にマッチし、新たな発見だ。

エンディングは、全出演者による10周年記念ソング「タイトルのない唄」。葉加瀬太郎がメロディーを、フミヤが詞を担当した書き下ろしたこのナンバーは、全出演者が1フレーズずつ歌い継ぎ、最後は全員でラララの大合唱。「We Are the World」とザ・ビートルズの「ヘイ・ジュード」が混ざったような感動の大バラードで、「来年ここに帰ってきます!」のMCで、全18組、8時間近くの長丁場イベントが終了。

<情熱大陸フェス>はこの後、8月27日(土)札幌で開催が予定されている。

<情熱大陸フェス>東京公演
オープニング・アクト:カサリンチュ
1.クスブンブン
2.High High High
3.あなたの笑顔
4.やめられない とまらない

ナオト・インティライミ
1.おまかせピーターパン
2.Hello
3.今のキミを忘れない with 葉加瀬

お中元(中孝介+元ちとせ)
1.花
2.君ノカケラ
3.永遠の調べ with 葉加瀬
4.ハイヌミカゼ
5.春の行人 with 葉加瀬

ソノダバンド
1.Soul River
2.Spanish Ecstasy
3.はしれ、はしれ

押尾コータロー
1.Brand New Wings
2.Over Drive
3.ナユタ with 葉加瀬

Sing Like Talking
1.My Desire~冬を越えて~
2.Dearest
3.涙の螺旋 with 葉加瀬
4.Luz

→Pia-no-jaC←
1.結婚行進曲
2.うさぎDASH
3.Jack

西村由紀江
1.見果てぬ夢を探して
2.誕生 with 葉加瀬
3.微笑みの瞳

馬場俊英
1.ボーイズ・オン・ザ・ラン
2.そこから始まる愛がある
3.スタートライン~新しい風 with 葉加瀬
4.ロードショーのあのメロディ

矢井田瞳
1.Not Still Over
2.さよならよりも切ないの
3.Over the Distance
4.My Sweet Darlin' with 葉加瀬
5.花と月とアンテナ

さだまさし
1.精霊流し with 葉加瀬
2.秋桜 with 葉加瀬
3.広島の空
4.強い夢は叶う

沖 仁
1.メルチョールの家
2.スーパー・ムーン

藤井フミヤ
1.Little Sky
2.飛行船
3.TRUE LOVE with 葉加瀬
4.Blue Moon Stone with 葉加瀬
5.DO NOT

スキマスイッチ
1.ゴールデンタイムラバー
2.石コロDays
3.センチメンタル ホームタウン
4.さいごのひ with 葉加瀬
5.全力少年 with 葉加瀬

鈴木雅之
1.LOVE with 葉加瀬
2.ルビーの指環
3.愛し君へ
4.TAXI with 鈴木聖美
5.ロンリー・チャップリン with 鈴木聖美&葉加瀬

トータス松本
1.明星
2.マイウェイ ハイウェイ
3.バンザイ~好きでよかった~
4.ハッピーアワー with 葉加瀬
5.ガッツだぜ!! with 葉加瀬

Rake
1.誓い
2.First Sight
3.100万回の「I love you」

葉加瀬太郎
1.エトピリカ
2.Girls Talk
3.ひまわり
4.The Mission to Complete
5.情熱大陸
全出演者~タイトルのない唄

<情熱大陸 SPECIAL LIVE SUMMER TIME BONANZA'11 札幌公演>
2011年8月27日(土)
@北海道:札幌芸術の森 野外ステージ
出演:葉加瀬太郎、ASKA、押尾コータロー、お中元(中孝介+元ちとせ)、Sing Like Talking(佐藤竹善・藤田千章・西村智彦)、スキマスイッチ、藤井フミヤ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス