ゴンチチ、節電仕様(?)のニュー・アルバム『humble music』

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8月10日、ゴンチチが2人だけで録音したニュー・アルバム『humble music』をリリースした。

◆ゴンチチ画像

アコースティック・ギターデュオの彼らだが、これまでのアルバムには様々なミュージシャンが参加しており、2010年末に発表したクリスマス・アルバムではビッグ・バンドも入っていたほど。2人だけで制作したアルバムは10年振りで、意外にもデビュー以来、28年間に本作含めたったの3枚しかない。時節柄、節電を意識か?

「実は震災前にレコーディングが終了してました。2人で全て制作したので、結果的に節電になったかもしれませんが(笑)」とチチ松村は話す。

震災の影響はあったのだろうか?「音楽家として何が出来るのか…と虚無感がありました。ある日、震災の報道番組のバックに流れていた曲を聴いて、普通の何気ない曲なのに、なぜかとても勇気づけられたんです。ああ、音楽でも出来る事があるんだなと。その曲は、僕らの20年前以上前の曲だ、というのを後から思い出したんですがね(笑)。それで、今回のアルバムのタイトルを思いつきました。』とゴンザレス三上は語る。

humbleには“ささやかな”という意味がある。「こういう時期だからこそ、日常の、ごく普通の、ささやかな事が大事かなぁと思いまして…。ささやかな音楽で、普通の日常の大事さがちょっとでも伝わればと」(三上)という想いが込めらているようだ。

今作は、いつものアルバムより曲タイトルを決めるのに時間をかけているという。船乗りとタコの友情、春蝉やコロガルウズラノタマゴ等、独創的で文学的なタイトルが並ぶ。「タイトルを見て、その曲の世界をそれぞれで想像しながら聴いて貰えれば」とは松村の弁だ。収録全19曲の殆どが2分前後の小編。通して聴いても40分だが、なるほど良質の短編小説を読んだような、心地よさが後を引く。

秋には東京と大阪でアルバム発表記念コンサートが開催となる。

<秋のゴンチチ2011 ~humble music~>
9月30日(金)開場19:00/開演19:30
@東京グローブ座
10月1日(土)開場16:00/開演16:30
@東京グローブ座
10月30日(日)開場16:00/開演16:30
@サンケイホールブリーゼ

『humble music』
2011年8月10日発売
ESCL-3738 ¥3,059(税込)
1.夕暮れの入り口
2.船乗りとタコの友情
3.帰り道は君と一緒
4.春蝉
5.城壁
6.melting monks
7.氷と水のワルツ
8.coffee or tea?
9.tailor made
10.1967
11.コロガルウズラノタマゴ
12.Jimmy’s old shoes
13.the moon of the noon
14.夜のバラ園
15.水筒をさげて
16.微かな瞬き
17.雲の彼方に
18.小さな青い星
19.僕は帰ろう
◆チケット詳細&購入ページ
◆ゴンチチ・オフィシャルサイト
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