「WORLD SONIC NEWS VOL.19」大ヒット中のシェネル「父も素敵なシンガー。十八番は「昴（すばる）」」

2011.8.11 1:02

今回は、新世代のR&Bシンガー、シェネルをフィーチャーします。現在、ロサンゼルスに住むシェネルは、2007年にシングル「ラヴ・ウィズ・DJ」でデビュー。ファースト・アルバムが日本の洋楽チャート1位に輝き、大注目されます。2010年にはセカンド・アルバム『フィール・グッド』をリリース。そのアルバムに収録された久保田利伸さんの名バラード「ミッシング」の英語カヴァーがロング・ヒットを記録。また、ソングライターとしても活躍中で、最近ではレオナ・ルイスに楽曲を提供しています。

◆シェネル画像

そんなシェネルが初のカヴァー・アルバム『ラブ・ソングス』を先月リリース！プロモーションのために来日し、インタビューに応えてくれました。

まず、彼女の歌唱力はどこでつちかわれたのか聞いてみたら、こんな答が返ってきました。

「やはり父ですね。父はすごく素敵なシンガーで、祖父も歌がすごくうまかったので、やはりその血は流れていると思いますね。父は日本の大ヒット曲「昴（すばる）」が大好きで、子供の頃、よく歌っているのを憧れの目で見ていました。父が歌う「昴（すばる）」を皆さんに聴いていただきたいくらいです。父の夢はシンガーになることでしたが、その夢は叶えられなくて…。それでマレーシアにカラオケバーをオープンさせ、そのお店の名前を「スバル」と名付けたくらいなんです。なので、父の夢を私が生きている、もちろん私の夢でもあるんですけど、父の夢も一緒に生きているような気がしますね」

お父さんの夢も一緒に生きているシェネル、素晴らしいですね。そんなシェネルに人生を変えた1曲をあげてもらいました。

「やはり「One Moment In Time」ホイットニー・ヒューストンの曲ですね。子供の頃、色々なコンテストに出ていたんですが、その時に歌っていたのがこの曲なんですね。私が“シンガーになりたい”という決意をさせてくれた曲というのか、やはり、この曲が私の人生を変えた曲だと思います。色々な曲を、別の曲を歌っていても、やはり無意識の中でこの曲を歌っているホイットニーのように歌いたいというのがどこかでいつも必ずあって、それを目標にして、今でもやっているというところがありますね」

今回のカヴァー・アルバム『ラブ・ソングス』には、曲は違いますが、ホイットニー・ヒューストンの「すべてをあなたに」のカヴァーも収録されています。ニュー・アルバムのジャケットやインナーに載っている彼女の写真はフェミニンなファッションに身を包んでいます。そんな彼女に日本の女の子のファッションをどう思っているのか、聞いてみました。

「日本のファッションは昔からとても大好きです。必ずしも色とマッチしなくてもいいんだというスタイルをしていたりとか、カラーを使って色々遊び心溢れるファッションをしたりだとか、すごくオリジナリティに溢れていますよね。グラマラスだったり、セクシーだったり、それでいて、キュートでちょっと洗礼されたところも残しているという、すごく良いところが集まっている気がします」

今回の来日中、忙しい合間をぬって、ピーチジョンでちょっとだけショッピングしたそうですよ。シェネルは小柄でキュート、そしてスタイルも抜群！そんな彼女に、美しさとスタイルを保つ秘訣を聞きました。

「2日おきに、ジョギングを30分くらいしますね。あとウエイトもちょっと軽めのものをやります。食べることが大好きなんですけど、なるべくヘルシーなものを選んで食べるようにしていますね。“痩せる”とかそういうことではなくて、気分的に“ヘルシー”な感じに自分の身体を保っていたいというのがあるので、メディテーションもします。人生はバランスがとれていることが一番だと思うので、そういう気持ちで食事も運動も心がけています」

それでは最後にシェネルからみなさんにメッセージです。

「こんにちは、シェネルです。ニュー・アルバム『ラブ・ソングス』が発売されました。是非、買って、聴いて楽しんでいただければと思います。恋をしている方はもっと深く恋に落ちて、恋をしていないという方は是非、恋に落ちてください。やっぱり“愛を感じる、恋をする”って素敵なことだと思います」

メッセージをもらったあとに「今あなたは恋をしてますか？」とシェネルに聞いたら、ニコッと笑って「YES！」と言ってました。気さくで、それでいてプロとしての自覚をきちんと持っているシェネル、キュートなルックスの裏に強さも感じた次第。

最新のカヴァー・アルバム『ラブ・ソングス』、今売れてます！　耳なじみがよくてクセになります。ぜひ聴いてください！

text by kenji kurihara：UNITED PROJECTS