UNDER FOREST、地下世界から来た妖艶な謎の3姉妹のシンフォニックメタルなデビュー・アルバム『月影ニ鳴ク虚像ノ恋詩』特集

twitterツイート

UNDER FOREST

デビュー・アルバム『月影ニ鳴ク虚像ノ恋詩』 2011.8.17リリース

INTERVIEW

――皆さん三姉妹ということなので、まずは順に自己紹介と、最近興味のあることを教えていただけますか?

MARIE:では、私から。長女のMARIE(マリィ)でございます。メイン・ヴォーカルとダンスをやらせていただいておりまして、最近は魔女の血の泉で遊ぶのが好きですわ。

ELEY:次女のELEY(イーリィ)です。パートはヴァイオリンとダンス。最近興味のあるのは……森の中でゆっくり絵を描くことね。不思議な色をした猫だったり、地上の皆さまには何かよくわからない生き物が、私たちの住む地下の森にはいますのよ。

RUBY:私、末っ娘のRUBY(ルビィ)は歌と踊りとキーボードと、あとはUNDER FORESTの物語の詞を紡いでおります。最近は地下世界にもインターネットの環境も整ってきまして、そこで見た“地上には月が二つ存在した”という新説に、今はとても興味を持っていますわ。私たちにとって、“月”は特別なものですから。

――今のお話にもありました通り、皆さん、普段は地下世界にお住みなんですよね。

RUBY:はい。“UNDER FOREST”という言葉も、そもそもは私たちが住んでいる地下の森の総称なんですの。そこにお城がありまして、お父様とお母様のもと、私たちは教養として歌や踊りを学んできたんです。時には地下世界の親戚やお友達をご招待して、その成果をお見せする“舞踏会”を開いてみたり。

MARIE:森の動物たちも一緒にね。本来、私たち地下の人間が地上と交流を持つことは、固く禁止されているんです。昔から“太陽の光の下には出てはいけない”とも、厳しく教えられていましたし。だけど、どうしても“月”に惹かれて……夜の間だけ地上に出てくるようになってしまったんですわ。

RUBY:地下世界に月はないんですの。真っ暗なので、夜空に大きく光っている月が、私たちにはとても魅力的に映るんです。そのうちに地上の方々とも交流が生まれて、地上世界でも舞踏会をするようになり。それを地上では、“ショー”とか“ライヴ”って呼ぶのかしら?

ELEY:そこで多くの地上の方と触れ合えたり、お父様やお母様にはナイショで三姉妹だけで遊んでいるハラハラ感が、とっても楽しいんですの。

――じゃあ、ご両親はお嬢さん方が地上に出ていらっしゃることを知らないんですか?

MARIE:もちろん。バレたら叱られてしまいますわ。なので、くれぐれもナイショでお願いしますわ!

――了解しました(笑)。そして、その舞踏会を楽しむためのアイテムとして発表されたのが、この1stアルバム『月影ニ鳴ク虚像ノ恋詩』ということですね。

RUBY:ええ。地上で再生できる形にしていただきました。

――聴かせていただくと、いわゆるシンフォニックなへヴィ・メタルが主軸になっているように感じられたんですが。

MARIE:私たち、そういった地上での括りが、よくわからなくて……。

RUBY:詞と歌と踊りは私たち3人で創り上げているんですけれど、実は楽器の演奏に関しては地下の執事や庭師といった演奏家たちに任せているんですの。なので、彼らの好みも多分に加わっていると思いますわ。曲によって入っている音が違うのも、それはいろんな地下の人間や動物たちが奏でていますから。

ELEY:私たちとしては、この作品を通じて地下庭園の素晴らしさを伝えたかったんですの。地上の皆様は実際にいらっしゃることができないので、せめて音楽で。

――具体的に、どんなところが素晴らしいんでしょう?

RUBY:暗闇に支配されている世界なので、地上よりも内面が見えやすいんですの。しかも昔から地上の方々を観察していて、人の喜怒哀楽や切なさ、苦しさに、地下と地上の差異はないと感じたんです。そんな中で芽生えた私なりの感情を、このアルバムでは物語として表現していますわ。例えば「die Sunde ~不条理な神サマの下僕~」は地上で起きた魔女狩りがテーマになっていたり、「TSUKIKAGE「月影ニ鳴ク虚像ノ恋詩」」は悲しい獣が主人公の物語だったり。

ELEY:“月”を歌った3つの楽曲の中では、私は「moonless night(月無夜)」が気に入ってますの。“月の無い夜”って、ある意味私たちの住む地下世界を表した言葉でもあるんですのよ。

――その2曲に「Under the silver MOON」を加えた“月”曲は、メタル・サウンドをベースにしつつ、非常にキャッチーなのが共通点ですよね。

RUBY:たぶん地上で言うところの“重い”楽器の音に、MARIEお姉さまの歌声、そしてお伽話のような物語という私たちのスタイルを地下の音楽家たちがよく理解して、絶妙のバランスで成り立たせてくれてるからだと思うんです。それが地上の皆様の耳にも残るものであったら、すごく嬉しいですわ。

MARIE:やっぱり激しい曲が好きですの。私は1曲目の「T_T -冷たい天使-」がいちばんのお気に入りで、それというのも……何て言ったかしら? あの騒がしい楽器。

RUBY:六弦?

MARIE:そう。六弦の音が好きなんですわ。

――ギターですね。加えて打ち込みを駆使したダンス・チューンもあるので、舞踏会でのではどんなダンスが見られるかも楽しみです。

RUBY:そこは正直、日によりますわ。MARIEお姉さまはいつも美しい歌声を聴かせてくださるのだけれど、ELEYお姉さまはとても気まぐれで! ダンスやヴァイオリンの演奏も、気が向かないとやってくださらないんですのよ。

MARIE:舞踏会の間でも本を読んでいたりするものね。本当に自由すぎて、たまに怒ることもあるくらい(笑)。

ELEY:だって気分次第ですもの。踊りたくないときは踊りたくないし、それに私は魔法で力を使い果たしてしまうのよ……!

――魔法?

RUBY:私、実は10種類くらいの声が出せるんですの。今回も「素敵なTRAGEDY」では男性っぽい声と女性っぽい声を両方混ぜてみたり、「★メ狂メ狂☆ぱぺっとわぁるどー★」ではオモチャ箱のような声を出したり。それも、全部ELEYお姉さまの魔法のおかげなんですのよ。おまけにギターや楽器の音も操ってくださっているから、お疲れになるのも当然。でも、気が向けば舞踏会でも歌ってくださいますわよね?

ELEY:そうね。もっと魔法を極めて、歌や踊りと両方できるようにしないとダメね。

――ちなみに作品の制作や舞踏会を開催するにおいて、皆さん地上のものからインスピレーションを受けることってあります?

ELEY:もちろん。私たち3人とも地上の美術や芸術にはとても興味があって、特に私は絵がとても好き。具体的な名前を挙げると、確か私たちより後に生まれた……パウル・クレーという画家さんの絵が、とても色彩豊かで美しいなと。あとは、砂漠だとかジャングルだとかいうところをお描きになっているアンリ・ルソーという方。私たち、まだ、そういった場所には伺ったことがないので、素敵だなと思いますわ。

――待ってください。クレーは戦前の画家ですけど、皆さん一体おいくつなんですか!?

ELEY:……暦というものが無いので、わからないわねぇ。地上も出てくるたびに景色が違いますし。

MARIE:きっと地上の世界は、そういうものなんだろう……って。私は最近テレビでやっているアニメ……?というものに興味がありますわ。中でも「けいおん!」という作品。 

――UNDER FORESTの曲調やMARIEさんの声質的に、きっとアニメの主題歌も似合うと思いますよ。

MARIE:そうですわねぇ。もし、できたら光栄ですわ。

RUBY:私はレメディオス・バロという女性画家の絵に、とても良い刺激を頂いていますわ。音楽ですと……KISSが好きですわ。とても素敵な舞踏会をなされていて、本当は私も火を噴いてみたい! でも、とてもアルコールに弱いので、まずはそこを克服しないと。

――KISSとは意外でもあり、皆さんのエンターテイメント魂が窺えた気もします。“UNDER FORESTの舞踏会は凄い!”と、観た方の間では評判ですから。

RUBY:それは、きっと私が演劇の要素を取り入れているからだと思いますわ。そういった表現を地上ではミュージカルとも呼ぶらしいですけれど、私たちなりに音楽と踊りを物語に沿って表す……言ってみれば“ごっこ”なの。お姉さまたちと地下の森でしている“ごっこ”遊びを、そのまま地上でやっているような感覚。

ELEY:だから本当は、森の木が歩いて地上まで一緒に来てくれたらいいのだけれど、やっぱり地下から出るのは怖いみたい。私たちも、まず最初にRUBYが地上に遊びに行って、その話をいろいろ聞いてから、ようやく3人で出られたんですもの。

MARIE:だから、RUBYは誰より地上のことをよくわかっているんです。末っ子なのに頼もしいわ。

RUBY:好奇心が強いだけよ。お父様とお母様が眠ってる間に、地上に出る扉の鍵を拝借しては、地上のいろんな国に遊びに行って(笑)。おかげで覚えた言語を、今は曲に合わせて物語の中に組み込んでるんですの。今回の場合はドイツ語を使いましたわ。

――確かに、ラストの「クライライライクライモリ」みたいなトランス・チューンには、ドイツ語のクラシカルで硬い響きがピッタリですよね。

RUBY:そのあたりは直感と言いますか。明るい曲ならイタリア語、柔らかい曲ならフランス語、あとはアイヌ語と、音の感じや物語の雰囲気に合わせて使い分けてますわ。

MARIE:ただ、私はあまり地上の言葉がわからないので、RUBYに教わりながら歌っていますわ。

ELEY:地下世界でMARIEお姉さまが歌っていると、たくさん動物が集まって、一緒に歌うんですのよ。

――その景色をとても観てみたいんですが、私たちは地下世界には行けないので。せめて地上での舞踏会のご予定を教えてください。

ELEY:それが地上の暦だといつになるのか、私たちにはわからないの。きっと執事たちが地上時間に直してホームページで発表してくれるはずですし、ブログでも地下からメッセージを送っていますので、そちらで地下の様子を知っていただいて。私たちが地上に出てきたときには地上の新しいもの、楽しいことを教えてくれたら嬉しいわ。

MARIE:地上の方たちとお会いできるのが楽しみですし、私たちの楽曲を皆様に知っていただくために舞踏会も開催させていただきますので、よろしければご来場くださいね。

RUBY:地下の物語に興味を持ってくださったら、ぜひ温かい気持ちを持って、一度いらしていただけたら。今後、私たちの物語を地上の方々と共有できることを、とても楽しみにしていますわ。

twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報

amazon

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス