カミナリグモ、ツアー・ファイナルで11月発売アルバムからの新曲を披露

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ライヴは、東京公演はいつも悪天候であることをやや自嘲気味に触れつつ、ミニ・アルバム収録曲「白い雨」で幕を開けた。“あたらしい僕になるんだ 決めたんだ”というフレーズが今の彼らの気分を代弁している。ボーカル&ギターの上野啓示はどこか風格さえ漂い、リリースやツアーを重ねたことで自信にあふれているようだ。
冒頭のMCで「ノスタルジックな夏の終わりのいい夜にしたい」とひとこと。シングルの予定で企画された『SCRAP SHORT SUMMER』がミニ・アルバムになったいきさつを語り、それゆえバンドではない編成で収録された楽曲も、ライヴでは印象の違うバンド・バージョンのアレンジで届けることで、曲の普遍性とライヴ・バンドとしての成長を同時に示した。
ツアーで北海道や東北を回ったエピソードとともに、ファイナルを迎えた解放感に満ちたパフォーマンスを披露。成瀬篤志[ghoma](key、cho)は他のアーティストのサポートも重なった多忙な日々を語るが、カミナリグモで演奏できることが何より楽しい様子で、実にカラフルなフレーズで楽曲に彩りを添える。リズム隊はお馴染みthe pillowsのサポートを務める鈴木淳(b)、元くるりの森信行(ds)のふたり。サウンドのコンビネーションもMCの絡みもバッチリだ。

今年20周年を迎えたnoodlesとの対バン・ライヴが9月29日(木)に同会場で開催されることも決定。すでに懇意ながら初めてとなる共演も楽しみだ。11月には2ndアルバムがリリースされることを発表し、アンコールではいち早く新曲「ブラインド・フォトグラファー」を披露。さらに深みの増した独特の切ない歌世界は秀逸で、アルバムへの期待度を高めてくれた。
鳴りやまない拍手に促されて二度目のアンコール。「曲が増えてきたのでダブル・アンコールにも応えられるようになりました」と「ゆらゆら魔法が溶けただけ」で締めくくった。全22曲の珠玉の楽曲に酔い、“夏の終わりのいい夜”を満喫させてもらった。
ニューアルバム『SMASH THIS WORLD!』
KIZC137~138 ¥2,800(tax in)
11月2日(水)リリース
現実を受け入れた上で前進する、前作から頑ななまでに変わらないバンドの姿勢と、進化した異彩なオルタナティブ・ロックサウンドを打ち出した名盤が完成。
【Guest Producer】
山中さわお(the pillows)
【Guest Musicians】
鈴木 淳(fragments)
森 信行(ex.くるり)
佐藤シンイチロウ(the pillows)
クハラカズユキ(The Birthday、うつみようこ&YOKOLOCOBAND、M.J.Q、qyb)
【DVD付き】
「SCRAP SHORT SUMMER」Music Video、他。
◆カミナリグモ オフィシャルサイト
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