【連載】「城南海」のよみかたVol.1「5分でわかる城南海 その1」

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──今回からはじまりました、新連載『「城南海」のよみかた』。このコーナーでは、アーティスト「城南海」を、さまざまな角度から取り上げて行こうと思っています。というわけで、南海ちゃんから、連載に対する抱負を聞かせてください。

◆城南海 画像

城南海:取材はいつもすごく緊張して、まじめになってしまうんです。ライヴのMCも、頑張ってはいるんですけど、変に固くなってしまったり……。でも、普段の私はもっといろいろな面を持っているんですよ。そういった私の素顔を、この連載でたくさん出していけたらいいな、と思っています。

――じゃあ、ぜひ『「城南海」のよみかた』をとおして、素の南海ちゃんを紹介していきましょう。

城南海:はい。よろしくお願いします!

一度で読めた人はいない名前「じょうなんかい」ではありません

――「城南海(きずきみなみ)」を1回で読めた人はいるんですか?

城南海:いないです。奄美の人も、「城」は読めないですね。「城」は「ぐすく」という読み方が沖縄にあって、奄美にも「城(ぐすく)」という集落があるんです。だから「ぐすくさん?」とは聞かれるんですけれど、きずき姓を知っている人でないと、「きずき」とは読まないです。もともと奄美でも、「きずき」姓は、あまりいないんですよ。でも決して王族とかではないです(笑)。

――「城」という漢字だから、そうなのかと思っていましたよ。そういえば、「きずきみなみ」は、名字も名前も、逆さから読んで同じなんですね。

城南海:私もそれを小学校のときに気がついて、自慢していました(笑)。「私、逆から読んでも一緒なんだよ。“みなみきずき”なんだよ。すごくない?」って。

――あはは。姓と名前はひっくり返るけれど。

城南海:この間、「いい名前つけたよね~」って母から言われて。「みんなから、言われない?」と聞くから、「言われる、言われる」と答えておきました(笑)。

――南海(みなみ)という名前は、お母さんがつけたの?

城南海:はい。父と母が、せっかく奄美に生まれたから、海がきれいだし、奄美の海みたいに温かい子に育ってほしい、ということで、南の海ってつけたみたいです。最終的に、「“みなみ”ちゃんと“しずか”ちゃんの、どちらかにする」となったみたい。南海で良かった、って思いました(笑)。

――いやいや、しずかちゃん、でもかわいいですけれど。

城南海:でも、“きずきしずか”って、言いにくいじゃないですか? 結構、名字がジャキッってしているから、“みなみ”の方がバランス良いんじゃないかな。

――“ジャキッ”って、南海ちゃん独特の表現だなあ(笑)。

城南海:あはは。そうですね。

城南海の原点回帰 奄美大島、シマ唄について熱き思い

――シマ唄はどんなきっかけで唄うようになったのですか?

城南海:高校1年生の冬からです。私、兄が2人いるんですけれど、二男がシマ唄を独学で唄うようになって。「唄遊び(うたあしび)」って、ご存じですか? シマ唄を唄う人が集まり、唄に合わせて自由に三味線とセッションすることをいうのですが、私もそれに参加するようになって、シマ唄を覚えていきました。

――南海ちゃんは、中学2年生で奄美大島から鹿児島に移った、と聞いたのですが。

城南海:そうなんです。島で暮らしているときは、とくに自分の島のことは調べなかったんです。離れてからシマ唄をはじめて、奄美の歴史も知りました。奄美っておもしろくて、琉球や薩摩だったりしたこともあったけれど、それ以前に大和朝廷の元だったこともあって、大島紬が奈良に残っていたりするんですよ。もともとの大和の繋がりがあるから、奄美の言葉には、もう日本にはない、昔の日本の言葉がいっぱいあるんです。

――それは知らなかった!

城南海:だから、古代日本のものが奄美に残っているんです。こういったことを、本などから勉強したり、人にインタビューしたりして学んでいます。この前、奄美に帰ったときも、唄者(うたしゃ)に集まってもらって、いろいろ話を聞きました。すごく勉強になりましたね。

癒し系の裏側に潜む素顔「私、実は○○なんです」

――周りの人から、意外と言われることはあります?

城南海:私、短距離走が超得意なんですよ。

スタッフS氏:意外と、信号が変わりそうになると、走るタイプなんです。

城南海:そうですね。走れるときは、走ります。前に友達と土手を歩いている時に、競走することになって。私、ヒールだったのに、スニーカーの友だちに勝ちました。

――それは、意外! だって、普段の南海ちゃんの話し方はゆっくりしているから、ダッシュするイメージはなかったですよ。

城南海:短距離は、1位とか2位とかとっていました。初めて1位をとったのは高校1年か2年。でも、そのときに限って母が運動会に遅れてきて、見てもらえなかったのが残念だったんですけれど。

――結構、すばしっこかったんですね。

城南海:ええ。走り高跳びとかも得意で、町内大会に出ていました。基本、運動は苦手なんですけれど、瞬発的なものは大丈夫。転校してすぐの中学の運動会で、すごい短距離走をがんばって、その学校でいちばん早い女の子と争ったんですよ。結局2位だったんですけれど、それでみんなに覚えてもらった、といったこともありました。

――なるほど。他に意外なところは?

S氏:意外とSかも。

――え!? Sなんですか!?

城南海:M、ではないです。

S氏:癒し系と言われるけれど、意外とその場を面白くするツッコミを入れると思います。

城南海:いじられるのは好きだけれど、言い返します(笑)。結構、負けず嫌いかな。妙に燃えるところと、燃えないところがあるんですよ。お兄ちゃんとゲームをやるときも、本気でやるし。笑って終わらせないタイプ。負けそうになったら、電源を切るくらい(笑)。

――うわー。ひどーい(笑)!

城南海:ちょっと間違ったフリをして、コントローラーを「あっ」って引っぱったりして。「あ! ごめーん。切れちゃったっ」みたいな(笑)。

――お兄さんたち、かわいそう……(苦笑)。でも、かわいい妹のいたずらだから、許しちゃうんでしょうね。ではでは、こういった感じで、今まで知らなかった南海ちゃんの素顔に少しずつ迫っていきたいと思います。

城南海:はい。では2回目もお楽しみに!

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