地域の音楽文化向上に取り組む演奏・創作グループを支援、ヤマハ音楽支援制度「地域音楽活動支援」対象者募集

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ヤマハ音楽振興会は、音楽を学ぶ学生をはじめ、音楽をテーマとしたさまざまな活動、研究に携わっている人々に対して支援を行うヤマハ音楽支援制度において、「地域音楽活動支援」の対象者を、10月3日より募集する。

「ヤマハ音楽支援制度」は、1988年に一般音楽学生に対する奨学金制度を設立したヤマハ音楽振興会が、さらに多くの人々に支援の手を広げるため1999年から設けられたもの。支援を通し、優れた音楽の才能を育むことや、音・音楽に係るさまざまな科学領域の学術を育むこと、音楽活動を通して地域社会への貢献を目指すことなど、より優秀で意欲的な音楽学生、社会人、音楽家や研究者の方々の音楽活動や研究活動の充実に役立てていくことをねらいとしている。制度創設以来、支援件数は延べ500件を超えており、同会は、この活動を通して、音楽の裾野を広げ国内外の音楽文化の発展に貢献していきたいとしている。

今回募集される「地域音楽活動支援」は、演奏活動や創作活動を通じて、地域の音楽普及や音楽文化向上に取り組み、成果を上げているグループ、団体(学校を除く)を対象に1件につき上限20万円を支給し、その活動を支援する制度。日本全国で50件程度を募集し、同会の定める選考委員会の審査を経て、2012年1月に支援対象を決定する。

近年、地域・コミュニティでグループを結成し、親子で楽しめるコンサートを開いたり、高齢者施設や病院を訪問して演奏したりなどの身近な音楽活動に取り組んでいる事例が増えている。このような地域に密着した活動は、音楽のいっそうの普及と地域の活性化という二つの面から、音楽を通じて地域に貢献しているものと考え、この支援活動を展開していくとしている。

2011年度は、北海道から沖縄まで多くの地域音楽活動を推進するグループから応募があり、60件の支援が決定した。支援を開始した2010年度からの2年間で全国120件あまりのグループの活動が支援対象となっている。

過去の対象グループは下記サイトで見られる。地域の音楽会や演奏活動などさまざまなグループ・団体が支援の対象となっている。地元での音楽活動を行っている人はこの支援制度をチェックしておきたい。

<支援項目>
●音楽奨学支援
 優れた音楽能力を有し、将来音楽分野で活躍が期待できる若手音楽家への支援(13歳以上~20歳以下)
●留学奨学支援
 海外教育機関に留学し、演奏家・作曲家を目指す人への支援(21歳以上~30歳以下)
●音楽活動支援
 演奏の場の提供を通じた、将来活躍が期待できる若手音楽家への支援
●研究活動支援
 音楽分野を科学的視点で取り組み、音楽教育や音楽文化の向上・活性化に貢献する研究テーマを持つ研究活動・研究者への支援
●地域音楽活動支援
 演奏活動や創作活動を地域への音楽普及や音楽文化向上の視点で取り組み、成果を挙げている音楽グループ、または団体への支援

<ヤマハ音楽支援制度 「地域音楽活動支援」2012年度募集概要>
募集件数:日本全国で、50件程度の音楽グループ、または団体(学校を除く)
支援対象:
2012年4月~2013年3月の間に実施される、自身の音楽による創作活動や演奏活動で、地域の音楽文化向上に貢献する音楽グループ、または団体。国籍、年齢、ジャンル、形態、プロ・アマチュアは問わないが、日本に居住している方の日本国内での活動を対象とする。
また、リサイタルなど個人の活動は対象外とし、応募時点で、活動内容の概略、及び全体構成が具体的になっていることとする。
 ≪対象となる音楽活動の例≫
 ・オーケストラや室内楽を結成し、学校や老人ホームで音楽会を継続的に開催している。
 ・バンド活動を通して、地元の音楽愛好家に熱心に働きかけている。
 ・地域の民謡保存のために合唱団を結成し、定期的なコンサートを通して音楽の伝承に努めている。
 ・地元出身の作詞/作曲家の作品を継続的に演奏している。

支援額:1件に対し上限20万円(返済不要) なお、支援金額は申請書類に基づき選考委員会で審議・決定する。
応募受付:2011年10月3日(月)~10月31日(月)<受付楽器店必着>
受付窓口:応募要項もしくは下記HPに明記の楽器店

◆地域音楽活動支援
◆ヤマハ音楽支援制度
◆ヤマハ音楽振興会
◆BARKS 楽器チャンネル
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