パティ・スミス、「音楽のノーベル賞」受賞

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パティ・スミスが「音楽界のノーベル賞」とも言われるポーラー音楽賞(The Polar Music Prize)を受賞し、8月30日(日本時間8月31日)にスウェーデンにてカール16世グスタフ国王から直接、賞を授かった。

◆パティ・スミス受賞紹介映像(英語)

「ポーラー音楽賞」は、音楽における創造性・発展について特に功績のあったと認める国際的な音楽賞で、過去にポール・マッカートニー、レイ・チャールズ、ボブ・ディラン、スティーヴィー・ワンダー、ブルース・スプリングスティーンが受賞している。選考委員はパティ・スミスについて以下のように語った。

「パティ・スミスは、詩というものの中にどれほどのロックンロールがあり、ロックンロールというものの中にどれほどの詩があるかを示して見せた。彼女は一つの世代全体のファッションのあり方、考え方、描く夢までも変えてきた。」

パンク・ロックの女王=パティ・スミスは過去の偉業も素晴らしいが、今も現役のアーティストだ。2010年には自叙伝『Just Kids』を発表し、全米図書賞ノンフィクション部門を受賞、ベストセラーとなった。また2011年は米タイム誌で毎年恒例となっている「世界で最も影響力のある100人」にアメリカのオバマ大統領、北朝鮮の金正日総書記の後継者である金正恩、ウィリアム英王子とケイト・ミドルトン、Facebookを開設したマーク・ザッカーバーグらと共に選ばれている。

2011年9月21日に発売される初のオールタイム・ベスト盤『アウトサイド・ソサエティ』は、パティ・スミス自らが監修を手がけた作品だ。ここには1974年の衝撃のデビュー・アルバム『ホーセス』から2007年のカヴァー・アルバム『トゥエルヴ』までの数ある名曲の中から、本人が選定した18曲が収録される。曲目解説も全て自分で手掛け、時代を変えてきた彼女が当時どのような想いを楽曲にこめたかが明かされる重要な作品となっている。

ポーラー音楽賞を獲得に至るにも認められたパティ・スミスの魅力とパワーは、『アウトサイド・ソサエティ』にぎっしりと詰め込まれている。世代や時代を越えてロック界の一端を示す重要な1枚となることだろう。

パティ・スミス
1946年12月30日、シカゴ生まれ。1975年にアリスタから『ホーセス』で衝撃のデビュー。メイプルソープのカヴァー・アートも注目され、ロックの名盤として今日まで高い評価を受けている。以後36年間にわたって、ニューヨーク・パンクの女王として、決して衰えない反逆精神を込めて魂の歌を歌い続けている。2007年にはロックの殿堂入りも果たし、2009年にはドキュメンタリー映画『ドリーム・オブ・ライフ』が公開、2010年には自叙伝『Just Kids』を出版するなど、今なお衰えを知らぬ活躍を続けている。

『アウトサイド・ソサエティ』
9月21日発売
SICP-3261 ¥2,520(税込)
※曲目解説:パティ・スミス(翻訳付)、解説:大鷹俊一/歌詞・対訳付、最新リマスター:エンジニアとしての受賞歴を持つグレッグ・カルビとパティ・スミスのバンドメンバーであるトニー・シャナハンが担当

◆パティ・スミス・オフィシャルサイト
◆BARKS洋楽チャンネル
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