大森洋平、デビュー15周年を迎え6ヶ月連続の配信限定シングルのリリースを発表

ツイート
2011年9月21日にデビュー15周年を迎えた大森洋平が、4月からbay fmにて6年ぶりのレギュラー番組「Raugh Skach」を放送開始、また、7月にはソニーミュージック在籍時の音源が収録された初のベストアルバム『GREATEST WOODS』をリリースする等、精力的な動きを見せている。

そんな大森洋平が、9月19日に渋谷o-crestにて15周年記念ライブ<真昼のHIKIDASHI "for GREATEST WOODS">を開催した。

ベストアルバム『GREATEST WOODS』の収録曲を中心に構成されたライブは、「ありがとう」と一言のあと、弾き語りでのデビュー曲「彼女」からスタート。この一言、この一曲が大森自身が会場に集まってくれたファンへの気持ちだ。会場は一曲目にして優しく暖かい空気に溢れた。約6年ぶりのサポートとなる西川進を呼び込み「誰のためでもなくて」と続くと、さらにサポートメンバー堀尾淳、佐藤大輔を呼び込んだ後は、フルバンド編成に。

「ビフォーアフター」「US」「ファインプレイ」とアップテンポな楽曲が続く。いつもの弾き語りスタイルとも、堀尾淳、佐藤大輔との3ピーススタイルとも違う音の厚さ。西川進のギターが入ることにより大森の歌が羽ばたいていく。会場はもちろん室内なのに、空を感じるのは、<過去が輝いていて未来がくすぶっているなんて 思い出のすり替えで いいか悪いかなんて考え方次第だ ただ待っているだけじゃどうにもなんないけどね(ビフォーアフター)><広い空の下を歩いてる 急ぎすぎる時代を みなぎる力で 溢れる勇気で かみ砕いていこう(US)>と、大森自身の歌に未来に踏み出す力があるからにほかならない。

「Lost in Love」「キリン」では、<どうか忘れてしまわないで 報われぬ願いと引き換えに いつか一番大事なもの その手でちゃんと守れるように(キリン)>と、優しく観客の一人一人の心に直接問いかけるかのように響く。

会場は暖かな空気のなか、一転してロックナンバーが続く。「天使の詩」「バタフライ」「MIND NUMBER 9」「NO REACTION」「アイノウタ」と熱く歌い上げた。いつもはギターを弾きながら歌うスタイルだが、何年かぶりにギターを置いて歌う姿も見られ、ハンドマイクでステージを動き回る新鮮な一面も見せる。その姿がやけにサマになる。そう、大森洋平はロックなのだ。歌声が、生き方が、佇まいが。そして魂が。それは、尾崎豊のトリビュートアルバム「BLUE」に収録された際に、プロデューサーの須藤晃が当初他の曲に決めていたにも関わらず「LOVE WAY」というロックな楽曲を選曲したエピソードにも表れている。

本編最後の曲は映画「一リットルの涙」の挿入歌にもなった「グライダー」。この生きづらくなった現代社会において、「生きる」という事や「命」の大切さを歌った楽曲は『一歩踏み出す勇気』を与えてくれる。それはこの15年のなかで大森洋平自身が感じたことであったり、今"唄うたい”ということへの喜びであったり、様々な感情がこもった歌だからだろう。

アンコールでは「スイレン」「逆光」「Hey!BLUE」と歌い、最後は弾き語りでの「PLACE」で終了。

時間にして2時間弱のライブは、「もう終わり?もっと聴いていたい」と思わせるほどにあっという間に感じられたのは、それだけ充実したライブだったからだろう。

そして、ライブ時に発表されたのは、10月5日(水)の第一弾シングル「マニマニ」を皮切りに、6ヶ月連続で毎月配信シングルをリリースするというものだ。ファンから音源化の要望の高かった「マニマニ」はアコースティックギターとピアノの音色が気持ちよく響くなか、柔らかい歌声で「焦らなくていいんだ」というメッセージを歌う。

やさぐれながらも純粋に音楽に向かい合った少年は大人になった。

その成長した”唄うたい”は、苦しみながらも常に前へ歩み続けた15年という活動を経て、また新たな一歩を踏み出す。“唄うたい”大森洋平の歌は、「こんな時代だからこそ必要な歌がある。」と感じさせられる。

6ヶ月連続配信限定シングル
第一弾シングル「マニマニ」
発売日:10月5日(水)
金額:¥200-
※i Tunes Storeでの販売となります。

◆大森洋平 オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス